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  • Shino Nishikawa

すべらない話『不良少女』

すべらない話『不良少女』

「じゃ、始めさせていただきます。僕ぅ、茨城出身なんですけど、大学は高知の方に行っていたんですよ。その時、僕、コンビニでアルバイトをしていて、よく強面の男と一緒に店に来る、同じ年くらいの不良の女の子がいたんですね。

周囲からも、僕は、真面目な優等生だと言われていたので、ちょっと、その子の事、苦手だったんですよ。

ある日、夕方の6時くらいにバイトが終わったので、ラーメンを食べて帰ろうかなと思って、ラーメン屋に入ったんです。すると、ちょうど隣に、あの不良の女の子が来て、

『コンビニのお兄さんですね。ラーメン好きなんですか?』と聞いてきたんですよ。

僕、味噌ラーメンだったんですけど、彼女は醤油ラーメンを頼んで、その日2人でラーメンを食べて、初めて、普通の会話をしました。

すると、彼女は同じ大学の医学部に行っていると。それで、僕、この人は、見た目はちゃらちゃらしているけど、中身はしっかりしているんだなと感心しました。

大学で医学部に行ってみると、本当に彼女がいて。ああ、素敵な人だなと。

毎日、彼女も大学に来ていたんですけど、彼女は東京の大学の医学部Tシャツを着ていたりしていたんですね。それで、僕の方から、彼女をデートに誘いまして、会う事になりました。

2人で有名な神社に行って、境内を歩いていると、ヤクザらしき集団が前から来たんですよ。突然、ヤクザが彼女にぶつかって、喧嘩になっちゃって。

彼女がバックから小刀を出して、『うああああ!うああああ!』振り回し始めたんですよ。

それでヤクザもブチ切れて、怒鳴り始めたんですけど

あっちの人って、方言が入っているから、かなり怖いんですよ。

さらに、四国の神様の名前とかも言いながら、怒鳴るんですね。

それで、彼女が僕に携帯を投げて、『これでジジイ呼んで!』

僕が、言われた番号に電話すると、『山〇組です。』と。

なんと、彼女は、四国で一番でかいヤクザの跡取り娘だったんです。

僕は、もう交際をやめましたけど、今でも、彼女の影に怯えて生活しています。」

#すべらない話



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