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  • Shino Nishikawa

すべらない話『神仏好きな嫁』

すべらない話『神仏好きな嫁』

「はい、僕の嫁の話をします。僕の嫁がすっごい神社とかお寺が好きなんですよ。

この前、家族で地元のお寺に行った時に、可哀想だと思うんですけど、水子供養の場所があって、嫁が、子供たちに100円ずつ賽銭を渡して、自分はそこにあるお地蔵様と何か話して、500円賽銭を入れたんですよ。僕が『お前、過去に何かあったん?お地蔵様と話していたやん。』と言うと、『いや、あんたには関係ない。』それで何も教えてくれないんですよ。

お賽銭を入れる場所があちこちにあるんですけど、最後の場所になった時に、嫁が子供たちに『もう100円切れてしまったから、最後に2人で30円いれな。』『俺、まだ100円持っているよ。』と言うと、『いや、あんたの100円入れても何の意味もない。』全然、僕の好意を受け取ってもらえないんですよ。

それでお墓の前を通る時に、嫁が『あんた達、全員帽子をとって、マスクだけはしろ。』

『なんで、そんな事しなければ、あかんの?』と聞くと、『お墓の前で、帽子をとるのはド常識や。でも、よそ様の魂に目をつけられたらあかんから、顔は隠せ。』嫁がそう言ってきて、本当にちょっと怖いんですよ。

『どうしてそんなに気を使うんです?』と僕が聞くと、『私は神様とのつながりをいつでも感じている。あんたには分かっとらん。』と言われて、帰り道に、どこからともなく、鈴の音が聞こえてきたんですよ。

嫁は、本当にヤバいんだな。でも、これからの長い人生、この人と一緒にいたら安心やと思っていた時、嫁が、『あんたがテレビに出た翌日は、必ず悪い事が起こる。多分、あんたはたたられているんや。これ以上、一緒にいたらあかん。別れてくれないか?』と言われたので、僕は、別れないでくれと泣いて頼んで、なんとか、今もまだ嫁ともってます。」

#すべらない話

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