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  • Shino Nishikawa

すべらない話『Y君』

すべらない話『Y君』

「ああ~、きたぁ‥。はい、僕が親しくしている俳優Y君の話をしたいと思います。

Y君は、ネットドラマとかで活躍している俳優なんですけど、旅番組をやっていて、海外にしょっちゅう行っています。

でも、Y君は、旅番組とかドラマじゃなくて、普通のバラエティーに出たいと。それで、僕にうまい事を言うコツを教えてくれって頼んできたんですよ。

だから僕は、まずは毎日テレビを観て、勉強するのが一番早いって教えてやったんですけど、Y君がディレクターに僕との共演を頼んでしまって、僕はY君とバラエティーに出る事になってしまいました。

収録前に、僕が『Y君、ちゃんとテレビ見て勉強してきた?』と聞くと、『はい、大丈夫です。さっきADさんと台詞を確認してあるから。』と言うので、僕も安心して、収録にのぞんだんですけど‥。収録の途中で、僕がY君にふってあげようと、『Y君はどうですか?』と聞くと、『何言うてんじゃボケェ!!』すごい勢いで、Y君が叫んできたんですよ。その場は盛り上がったんですけど、これじゃ放送できないから、収録後に、Y君に、『もっと勉強しなきゃダメだよ。そもそも、Y君は俳優だし、旅番組も持っているから、普通のバラエティーとかは向いてないよ。』って教えてあげたら、Y君が泣いちゃったんですよ。その後で、僕が楽屋で次の撮影の準備をしていると、泣き終わったY君がきて、

『それでも、やっぱり、こっちの仕事がしたいので、またご指導お願いします。』と頼んできて。でも、まずは今ある自分の仕事に集中してくれと、僕が言って、Y君はいったんは下がりました。

でも数日後、Y君から、食事行きませんか?って電話がきたんですけど、僕はY君とはあんまり合わないから、テレビ局で会おうって言って、2人で、局で会ったんですよ。

Y君が、『やっぱり俺は、お笑いがやりたいから、ネタ考えました。』‥何言ってるんやと思ったんですけど、『まぁ、そのネタ見せてみ。』と。

そしたらY君が、『太陽サンサン、ラブビーチ!』一発芸見せてきたんですよ。

絶対Y君は、最初に歩む道をまちがえたんですよ。」


#すべらない話

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