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  • Shino Nishikawa

すべらない話【憧れの先輩】

すべらない話【憧れの先輩】

僕は24才から27才までホームセンターでアルバイトしていました。今日はその時の話をしたいと思います。

同じ部署にアカリさんという29才の女性がいて、アカリさんはもう結婚していたんですけど、僕はすごく憧れていました。

大学院生の牛島くんという男も働いていて、そいつがまたイケメンで。僕も牛島君と少し仲良くしたんですけど、牛島君が辞める事になった時、また縁があれば牛島君と会えると思って、ほとんどさよならを言わずにお別れしちゃったんですよ。

それで僕は仕事を辞めてからも、牛島君とコンビを組む空想をふくらませて、何度も一人しゃべりをしました。それで、アカリさんの事は、僕が29才になった時にやっぱり良い人だったなと何度も思い出しました。

しかし、僕が30才になった時、とんでもない事実が発覚します。

アカリさんのHIVが発症したんです。

29才の時に、牛島君と不倫をしてしまって、牛島君からHIVウイルスをもらってしまっていたんですよ。

牛島君は大学院まで卒業したんですけど、アカリさんが裁判を起こして、1000万円の慰謝料を払う事になりました。

牛島君は治療をしながら、慰謝料を払い続けているそうです。

もしも僕が牛島君とコンビを組んでいたら、牛島君は1000万円の慰謝料を簡単に返せたでしょう。僕の人生も変わっていたのかもしれません。


#すべらない話

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