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  • Shino Nishikawa

コント『事務所のマーティンと女優たち』

コント『事務所のマーティンと女優たち』

若手女優のクレアが椅子に座っている。マーティンが来る。

「クレア、よく来たね。もしかして僕の電話待ってた?」

「うん、少し待ってた。」

「そっか、ごめんね。役者はずっと電話待ちだ。それがハリウッドの基本だよ。」

「分かってる。それで、私に来た役はどんな役?」

「うーん、言いづらいんだけど、その役は主役じゃない。」

「そんな!!私、主役しかやりたくなかったから。」

「そういうわけにはいかないよ。君だって年をとるわけだし。」

「そんな言い方、ひどいんじゃない?言い直してよ!」

「いや‥君はまだ若いよ。だから、言い直さない。もっとおばさん相手なら、ごめんねとは言うんだけど。」


「こんにちは~!!」

2人のアラフィフ女優が入ってくる。

「なんだい君たちは。突然入ってきて。」

「マーティン、私たちにも役をもらってきてよ!!」

「私たちどんどん干からびちゃうじゃない!!」

「おばさんの役を探すのが、どんな大変か。僕は今、クレアと話している。君たちはもう出て行ってくれ。」

「あら、クレア。こんにちは。」

「新しくもらったのはどんな役?」

「まだ聞いていないんです。」

「マーティン、どんな役か教えなさいよ。」


「あー‥クレアの次の役は、大御所女優のマネージャー役だ。」

「うっ。」

クレアは泣いてしまう。

「そんな?!そんな役ってあり?マネージャーなら、本物のマネージャーにやらせなさいよ。」

「クレアはトップ女優なのよ?」

「仕方ないんだ。これにはフォックスが関わっている。」

「ああ‥。フォックスって、大嫌い。」


「大御所女優役はもう決まっているの?決まっていないのなら、私にやらせてちょうだい。」

「もう決まっているに決まっているだろう!バカだな。そんなでかい役、君たちに回ってくるわけないじゃないか。」

「何!その言い方!あんた謝りなさいよ!」

「一応言っておくけど、あんた達の仕事を回しているのは俺だからな!そっちこそ、言葉に気をつけてくれ!!」


「もうムカつく!!」

2人の女優は部屋を出て行ってしまう。


「クレア、うるさくなってしまって、すまなかったね。それで、マネージャー役を受けてくれるかい?」

「ええ、よろしくお願いします。」

「わかった、マネージャー役、がんばろうな!!」


『私たちにも役まわしなさいよ!!』

2人の女優の声が鳴り響いていた‥。



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