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  • Shino Nishikawa

コント『事務所のマーティンと女優のリンダ』

コント『事務所のマーティンと女優のリンダ』

事務所のマーティンとアラフィフ女優のリンダがレストランで話している。

「クレア。オホ‥リンダ。この前はごめんね。」

「今、クレアって言わなかった?」

「すまない、まちがえたんだ。」

「いいわよ。もう気にしてないから。それで‥、私にも役はもらってくれたのかしら?」

「うん。一応もらったよ。」

「どんな役?」

「赤ずきんの実写映画で、狼に食べられるお婆さん役だよ。やってみるかい?」

「もちろん。どんな役だって受けなきゃ、もう生きていけないもの。」

「そうだね。お互い難しい年齢になってきた。」

「人によってはそうじゃない。普通の人なら、子供も一人前になって、幸せな年齢のはずよ。」

「人の数だけ人生がある。みんな同じじゃなくていいんだよ。」

「あなたって良い事言うのね。さすが、映画業界で30年も生きてきた価値がある男。」


「ところで、そろそろメニューを注文しないとまずいよな。すみません、お願いします。」


「ええと、子羊の煮込み料理と赤ワイン。あなたは?」

「僕は、ラザニアと同じ赤ワインを頼みます。」


「お待たせしました。」


「うん、美味しい。」「そうだな。ここの料理はどれも絶品なんだよ。」


「…だけど、もう少し女優として、良い映画に出るにはどうしたらいいのかしら?」

「それは‥つまり、僕と寝るとか。」

「え?」

「嘘だよ。君とそんな関係になりたくない。」

「本気になってもいいわよ。」

「本当に今のは冗談だ、気にしないでくれ。」


「何!私と付き合えばいいじゃない!!」

「やめよう!!君との良い関係をこわしたくない。」


「何それ!!私を女として見てくれないの?!」

リンダがテーブルをめちゃめちゃにしてしまう。


「リンダ!君はもうおしまいだ!!もう出てってくれ!!」



#コント

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