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  • Shino Nishikawa

コント【マーティンと女優のリンダとメラニー2】

コント【マーティンと女優のリンダとメラニー2】

「こんにちは~。」

「なんだ、リンダ。また来たのか?」

「そんな言い方ないじゃない?この前の事を謝りにきたの。突然怒鳴ってごめんなさい。」

「いいよ。君のはいつもの事だ。」

「私、エンジョイを演じるために、工場で働き始めたのよ。」

「へえ、そうなのかい?」

「ええ。エンジョイは食品工場で働く女性だから、私も働いてみてとても大変だったわ。いじわるな上司がいて、私に向かって怒鳴ってくるの。人に怒鳴るのって悪い事ね。」

「ああ。怒鳴るのはよくない。プロスポーツの現場ならありなのかもしれないけど、普通に働く現場で怒鳴りつけるのは非常識だ。」

「そう言ってもらえると安心するわ。」

「怒鳴られる事は体に悪いし、心に泥がついてしまう。人に怒鳴るのはダメだ。」


「こんにちは~。」

「メラニー。」

「あら、私、邪魔だった?」

「そんな事ないさ。座ってくれ。」


リンダが言った。

「メラニー、私ね、今度エンジョイという、食品工場で働く女性を演じるのよ。」

「そうなの。監督はどなた?」

「監督はまだ決まってないの。だって、私がこれから脚本を書くんだから。」

「ええ、それはエライ事ね!」

「そうでしょう。」


「マーティン、私に役はまだ来ないの?」

「すまないが、まだ来ていないんだ。」

「そう。そういえば、女優のキャサリンが引退だってね。」

「キャサリンはもういい年だ。これからはゆっくり過ごした方がいいだろう。」

「それもそうだけど、自分がキャサリンだって思っている子が多いのよ。」

「どういう事だい?」

「女優の魔法よ。良い女優は魂の一部が抜け出て、精霊化するの。」

「なんですって。私もそういう話を聞いた事があるの。地中海に住むナントカっていう魔女の呪いでしょう?」

「ええ、そうよ。」

「その呪いをうまく使えば、幸せになれるけど、使いこなせないと不幸になってしまう。それが女優の魔法。」

「よく知っているのね。」


「へえ、その話は大胆だな。それを映画にしてみたらどうだい?」

「これは秘密よ。映画になんかできないわ。」

メラニーが言った。


リンダが言った。

「私、もう帰るわね。さようなら、マーティン。」

「私ももう行くわ。」


「さようなら、2人とも。」


「この業界にいて15年になるけど、女優の魔法の話を聞いたのは初めてだ。」


コンコン

「誰だい?」


「私がその魔法を使える魔女だよ。よくも女優の魔法の話を聞いてくれたな。呪いをかけてやる。」


「うわああーー!!!」

マーティンは魔女の呪いで倒れてしまった。

#コント

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