検索
  • Shino Nishikawa

コント エンジョイの舞台

コント エンジョイの舞台 事務所には、マーティン、女優のリンダとメラニー、俳優のレックスが集まっていた。 レックスが言った。 「君たちが考えた魔女物語の映画化が決まらなくて残念だったね。」 マーティンは身震いし、レックスは言葉を続けた。 「でも、リンダが考えたエンジョイという話が舞台化することになったんだろ?一体どういう話なんだい?」 「エンジョイという女性の話よ。エンジョイは40才なんだけど、まだ独身なの。たくさんの失敗をして、良い男性警察官アルドと巡り合うんだけど、その時、エンジョイは大きな犯罪組織に入ってしまっていたの。アルドはエンジョイを逮捕するよう命じられるわ。でも、愛しているから、そんな事はできない。アルドはエンジョイが入っている犯罪組織のボスを殺す事を計画し実行するの。でも、そこに立ちはだかったのがエンジョイよ。なんと犯罪組織のボスは、エンジョイのパパだったってわけ。」 「そりゃすごい話だな。エンジョイの役は一体誰がやるんだい?」 「それはもちろん、私よ。」 リンダが答えると、マーティンが言った。 「だけど後で恨まれるぞ、いいのか?リンダ。」 「そうよ、やめておいた方がいいわ。エンジョイの役は私が‥。」 メラニーが言い、リンダの背中にさわると、リンダは振り払った。 「嫌よ!!なぜ37才のあなたが40才のエンジョイの役を演じるの?!」 「だって、あなたが世間から嫌われちゃったら、可哀想なもんだから。」 「もん?あなた、言葉もきちんとしゃべれないのね!!」 「もんくらい、どうだっていいでしょ!!」 「一体‥。」 レックスはドン引きし、マーティンが止めに入った。 「リンダ、君はちょっとおかしいぞ。エンジョイの役はメラニーにやってもらおう。」 「なんで!!そんなのってないじゃない?!」 「リンダ‥。」 メラニーも同情する。 「わかった。じゃあ、こうしよう。エンジョイの役は、僕が演じる。」 レックスが言った。 「それでも気にいらないわ。」 リンダは言った。 「仕方ないぞ、リンダ。君はちょっとおかしいんだから。」 「エンジョイの役はレックスで充分よ。」 マーティンとメラニーも言い、エンジョイの役はレックスがやる事となってしまった。 その日から舞台の稽古が始まり、役者たちは汗をかいた。レックスの意向でダンスシーンが多くなり、リンダとメラニーも脇役で登場することになった。 当日。レックスはエンジョイの役を完璧に演じ、カーテンコールで大歓声を浴びている。 レックスはエンジョイになりきり、両手を広げて、観客に姿を見せた。 レックスが踊りながら、リンダの前に来た時、リンダはレックスを後ろから持ちあげて、振り落とした。 ドン レックスはしりもちをついたが、次の瞬間には両手を広げ、観客に笑顔を見せた‥。 #コント

© 2023 by EMILIA COLE. Proudly created with Wix.com