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  • Shino Nishikawa

落語 2020(30話)

落語『阿弥陀如来』

このお話は、1960年から80年にかけてのお話でございます。

丈八は、20代前半で、菊子という美しい娘と結婚して2人の男の子に恵まれてましたが、長男が9才で亡くなってしまいます。長男は1人で川に泳ぎに行き、溺れ死んだのです。菊子は、「あんたが子育てに身を入れてくれないからよ!」と、丈八を責めましたが、丈八は言いました。「菊子、お前が美しいから、息子は恨まれたんだよ。」菊子は丈八の言葉に胸を痛め、離婚を決意します。

34才の丈八は、東京でホステスをしていた女と付き合うようになりました。

「あんた、お酒どう?」「あんた、タバコは?」「あんた、お風呂は?」「私と一緒に入る?」

ホステスの女は、丈八といると、変になったようです。丈八はためらいましたが、女と一夜を共にし、病気に感染してしまいました。

「困ったな。」そう思っていたある日、昔の妻、菊子が次男を連れ、会いにきます。

「お父ちゃん、お父ちゃん。」次男は、丈八に飛びつきました。

「お父ちゃん、僕、またお父ちゃんと一緒に暮らしたいよ。」菊子も、丈八の手を握り、目を見つめて言いました。

「あんた、もう一度、やりなおそうよ。」

しかし、丈八はもう戻れません。

「ごめんな、ごめんな。どうしても、俺はもう一緒に暮らせないんだよ。」

丈八は涙ながらに言いました。

ホステスとも喧嘩別れした丈八は、ふと、阿弥陀如来の事を思いました。

阿弥陀如来は極楽浄土を建立した仏教の神様でございます。

極楽に往生したいと願えば、迎えにきてくれますが、迎え方は9つにランク分けされ、生前の信仰によって決められます。

最高ランクの上品上生で、阿弥陀如来が観音・勢至菩薩以下多くの仏尊を引き連れ、華やかな音楽を奏でながら迎えに来てくれます。しかし、ランクが下がるにつれ、引き連れてくる仏尊の位、人数が下がっていき、中品上生では阿弥陀如来と修行僧、中品下生では阿弥陀如来だけとなります。そして、一番下の下品下生では、阿弥陀如来が訪れることもなく、金の蓮華だけが現れるのみとなるのです。

丈八は、生まれた家が仏教徒だったので、そのまま仏教に入っていただけの男です。

菊子とよりを戻すこともできず、良い人生を歩まなかった自分は、阿弥陀如来が迎えに来てくれるはずがないと思い、落胆しました。

丈八は、お釈迦様にお祈りをしました。

「自分の人生が、上品上生のものではないことは分かっています。でも、金の蓮華だけが迎えに来て、途中で地獄に落とされたら怖いです。どうか助けてください。」

お釈迦様に祈り始めて100日目には、丈八はお釈迦様の金色の光を受け取るようになっておりました。

そして、ついに50才で丈八が死ぬ日の朝、お迎えが来ました。

迎えに来たのは、金の蓮華だけです。横たわった丈八は、お釈迦様に必死で祈りました。

『助けてください、助けてください。』 

すると、丈八の体から、黒猫が一匹出てまいりまして、金の蓮華に飛び乗ったのです。

金の蓮華は黒猫だけを連れ、空高く飛んでいきました。

残された丈八は‥もう一度生きることになりました。

しかし、今度は1人ではありません。お釈迦様と共にです。

丈八は毎晩にぎやかに、誰もいないはずの部屋で晩酌を交わしていました。

丈八のお釈迦様が本物だったのかは分かりませんが、丈八はたった一人で、豊かに天寿を全うしたのでございます。




落語【髪長姫】

前もって言っておきます。僕は、この話を、天照大御神様の指示を受けて考えました。

知り合いの女性に起こった実話を元にしております。その女は、昔からモテる女でございました。一度男たちの間で、その女をめぐって大きな喧嘩が起こったので、それ以来、男たちは絶対に抜け駆けをしないという血の掟を作ったのです。それなので、女は一向に幸せになれません。美しさを周りからねたまれ、仕事もうまくいかないので、女は神社に通うようになりました。天照大御神様は女に言いました。

『髪の毛を伸ばしなさい、髪の毛を大事な年2020のために寄付すれば、そなたを助けましょう。』

その言葉通り、女は髪の毛を伸ばしました。髪の毛を伸ばす事は大変な事でしたが、女はしっかりと生きるようになり、仕事もそこそこできるようになりました。

2019年の末、女の長い髪を見た天照大御神様は安心しました。髪を寄付出来る程に伸ばす事も、精神力の一つです。ここまで精神力を高めたなら、今後の人生を下手に生きる事はないだろう、天照大御神様はそう判断して、女が無事に寄付するまで、自分の家来に見守らせることにしました。

その家来というのは、ちょっと変わっていますが、ラップを歌う女神でございます。

『ヘイ、ヨー。そなたの母ちゃん綺麗だYO。髪の毛まだまだ伸ばしてYO。きっと良い事あるぞYeah。国想い生きる姿かっこいいぞ。』

「え?今の誰のラップ?」

自分の心に響くラップに、女はとまどいましたが、神様が見守ってくれているという事がすぐに分かりました。女は、新年の1月7日に髪の毛を寄付する事を予定しておりましたが、最後の数日間は勝負でした。髪の毛は腰まで達しており、あまりの重さに、日常生活にも支障が出ていたのです。でも、絶対にハサミを入れてはいけません。

『そなたハサミ持ったら危ないYO。できればさわるな、しまっとけ。』

女神のラップを聴き、女は長い髪のまま無事新年を迎え、元旦の朝、まるで関ヶ原の石田三成のような彼女の姿に、街の人々は息を飲みました。

ついに1月7日の朝、彼女は自分の街の産土神社に参拝に行き、いざ美容院に向かったのです。彼女の後ろには、小さな神々がぞろぞろと歩いていました。あの光景は、霊能力がある僕から見ても、異様なものでしたよ。

彼女は髪の毛を無事に寄付し、ラップの女神は歌いました。

『ありがと、髪の毛もらってく。きっと良い事あるぞYeah。伸びたらそなたに会いに来る。また奇跡を見せてくれ。』

そうして、ラップの女神は彼女から離れたのです。もう一度、髪の毛を伸ばす事を言い残して。‥彼女に良い事があったのかどうか‥。彼女を愛する男たちは、和解をしました。彼女が国を代表する巫女だと認め、全員で守る事にしたのです。

だから、彼女は誰とも幸せになる事はありませんでした。でも、彼女がもう一度、髪の毛を伸ばせば、ラップ女神が会いに来ることがあるかもしれません。

彼女は、髪の毛を通して、神様に通じる大巫女となったのでございます。




落語【神様の報告儀式】

前回の落語で、髪の毛を寄付した女がおりました。髪の毛はもちろん団体に寄付されますが、魂だけが抜け出て、神様が上の世界に持って行かれます。

今日はその後の話をしようと思います。

2020は、日本で世界最大規模のイベントが行われます。五輪でございます。

人間たちは熱心に取り組み、神様たちは見守っていらっしゃいました。

神様たちも協力的です。なんといっても、神様たちもまた、上の神様に、人間がどれほど準備したのか、報告にいかなければならないのです。

上の神様というのは、閻魔大王様のことでございます。

人間を見守る神様達は、魔界の報国会に来ました。

恐ろしい鬼が槍で、神様達を止め、一番前の白いひげの神様は立ち止まりました。

「ええ、どうしてじゃ。」

「人間の生贄はどうした。」

「2020が怖くて、人間はたくさん死んでおる。だから、連れてくる必要はない。」

「誰が決めた!!持ち物には、人間と書いてある。」

「すまんが‥人間だけは忘れてきてしまった。」

「それなら、魔界には入れぬ!!」

鬼が睨みをきかせた時、息を切らした仙人が走ってきました。

「血です、神様。人間の献血を盗んできました。」

「あっ、ありがたや、ありがたや。‥よいかのぉ?人間の生血でも。」

「‥よかろう。魔界へ入れ。」

「すまんのぉ。」

神様達は、魔界に入る事を許してもらい、ついに、閻魔大王様の前での報国会の始まりました。

『1、 国会議事堂無事なり。政府、波乱多き時代よく取りまとめたものの、議員辞職した者〇名なり。消費税上がり、家計は火の海。しかし、みんなよく持ちこたえている。

『2、 台風19号起こり、全壊の家○○件、半壊の家○○件、浸水の家○○件‥。災害費用○○億円なり。311の傷跡癒えず、悲劇は悲劇を呼んでいる。』

神様が報国すると、魔界の者は嫌な声を出しました。

『3、 東京オリンピック不気味なり。災い多き中、準備は全て順調なり。すでに内定選手は、以下の通り。スケートボード○○選手、ボルダリング○○選手‥。』

『4、 2019年で一番売れた歌、米津玄師レモン。YouTube動画再生総数〇億回。イイネ回数○○万回、低評価回数〇〇万回。いかにも、日本を代表する歌と思えぬ。』

『5、 新元号令和反対者○○人、2019年死亡者○○人、そのうち天寿全う者○○人、殺人者○○人、窃盗者○○人、詐欺者○○人‥。』


『次、下々の報告に入る。

2020という新奇に向け、髪の毛を寄付した女一人。彼女は、髪の邪気を払うため、毛先を1センチ、自分で切った上で、散髪に望んだ模様。』

神様が言うと、魔界の書記が、何かを書いた。

『しかし、今のは偽である。彼女は髪の毛の重さに耐え、一度も髪の毛にハサミをいれずに、散髪にのぞんだのであーる。』

神様が言い、書記は斜線をした。


『東京オリンピックに向け、80曲を書いた女一人。心身負担に耐え切れず、自分のYouTubeチャンネルを一度消す。しかし、それで邪気がぬぐわれ、うまくいった模様。』

神様が言うと、魔界の書記が、何かを書いた。

『しかし、今のは偽である。彼女は一度もYouTubeチャンネルを消す事なく、新奇に挑んだのであーる。』

神様が言い、書記は斜線をした。


閻魔大王が言った。

「下々の者などどうでもいい!!もっと上にいる連中の話をしてくれ!!」

『皆、うまくいかない事多く、自暴自棄になっている模様であーる。』

「なんだと!!しっかりさせなければ、もう一度、反乱を起こすぞ!!」

閻魔大王が叫んだ時、透明な大きな龍が入ってきて、不思議な煙と共に、人間サイズの歩く龍に変身しました。

龍は、閻魔大王様の前まで歩き、言いました。

「いくら強い人間でも、新奇は辛かったのですよ。いろんな連中を見ましたが、みんな酷い姿になっておりました。ですから、ここは一つ、この神酒でも飲んで、景気を上げましょう。」

「ふむ‥。」

ゴクリ、ゴクリ。閻魔大王様は、お神酒を飲み干しました。


そして、閻魔大王様が立ち上がると、神様達と竜は、手をついてお辞儀をしたのでございます。




落語『神様』

「今日お話するのは、ある男の歌手が死んだ話でございます。この男は詩を書くのが大変うまく、バンドにも良いメンバーが集まりました。素晴らしい音楽を次々と残しましたが、この世に必要な物は音楽だけではなかったのです。

『それほどまでに詩を書く才能があるのなら、小説を書いてみなさい。』

神様は言いましたが、その男には、分からなかったのでございます。物語じみた曲をどんどん作っていきましたが、どこにアドベンチャーが仕込んであるかは、自分達にしか分からないものでした。

神様は男に告げました。

『お前はもうすぐ死ぬ。生きたければどうすればいいのか、この1カ月のうちに考えなさい。』

『どうせ俺が歌わなくなったらいいんだろ!!』

男はほざきました。しかし、神様が言ったのは、もう少し神への関心を持ち、願掛けをする事だったのです。神様は、男が生きるために願掛けを始めるのを期待しましたが、男には生きる事よりも、歌う事の方が大事でした。

男はもう一度、ステージで歌うために願掛けを始めたのでございます。

1カ月過ぎた時、男は生きるための願掛けを一度もしておりませんでした。

『結界、崩れよ。』

神様は言い、スターを囲んでいた黒い結界がバラバラと崩れ落ちていきました。

そして、ずんぐり太った男が、スターを殺しに来たのでございます。

神様は、ずんぐり太った男が前世で罪をそのままにしたために、今世でも、また殺人をする運命にあることを知っていましたが、悲しい目をしました。

スターは殺され、ずんぐり太った男の罪はまたそのままです。

スターの甥に、小説家を目指す男がいました。

しかし、小説を売れば、日本全国の人から自分を知られ、恨まれる事もあります。

だから、なかなか小説を出せず、仕方なく派遣社員をしておりました。

彼の派遣担当者はなんと、ずんぐり太った男だったのです。

ずんぐり太った男の邪気に、彼は苦しみました。

『なぜ、僕があんな男と関わるのでしょう?あいつが僕の伯父を殺したのは夢ではないのですか?』 

『夢ではありません。あなたがどう生きても、私はあの男に関わらせるつもりでしたよ。出版社にあなたが通っていたのなら、あの男を編集者として、あなたに会わせていました。』

神様は言いました。


ところで、神様の声が心に響かなければ、誰が伝えると思いますか?

それは、あなたの口なのでございます。」




落語【スター】

「今日は野球選手のゴンの話をしたいと思います。ゴンというのはもちろん架空の名前です。ゴンは野球で活躍し、今では大スターですが、昔は冴えない可哀想な男でございました。野球の才能が与えられたなら、勉強の魔法にはかかりません。なので、ゴンは、高校生や医師、弁護士などの試験の日に、必ずテレビかネットに出て、嫌がらせをすると決めておりました。

ある日、仲間がゴンにたずねました。

『オフの時は何をやっているの?』

ゴンは言いました。

『僕はテレビを観ている。』と。

だから、ゴンはスターに憧れたのでございます。しかし、厳しい練習で、ゴンの頭は狂うようになりました。勉強の魔法にかからないのに、弁護士を目指すという空想に取り憑かれたのです。ゴンはあらゆる空想をふくらませて、ますます頭をおかしくしてしまいました。

『俺は帝王だ、俺は大スターだ、俺はカリスマだ。』

『風よ、海よ、太陽よ、空気よ、水よ、全て俺のモノになれ。俺の全てになれ。』

そんなにおかしい人を仏様やキリスト様が勝たせるはずがありません。

ゴンは、新しい宗教を考えていたのです。神道の世界では、死んだ人間や動物が神様になります。ですから、ゴンのファンだった人達が、ゴンの宗教の神様になったのでございました。

ゴンは仏教徒でしたが、勝つとよくないので、お釈迦様が顔をそむけるようになっていました。キリスト教は海外の宗教ですが、イエスキリスト様が仕向けた美女や美男子を断れば、必ず力をくれます。しかし、ゴンにはそれができませんでした。

ゴンは密教をどんどん大きくさせていきました。

天照大御神様はどうでしょう?ゴンを勝たせるでしょうか?ゴンの密教は神道に基づいて大きくなっているのです。

これから先の事は、天に任せるしかありません。


バラエティーの決まりを2つ教えましょう。

1つ、誰の悪口でも言ってはいけない。

2つ、嫌い人ほど、褒める事。


ですから、本当は、ゴンは野球選手ではありません。

誰の事かは、教えられないのでございます。」




落語 初詣

こんにちは。

今日は神様のお話をしたいと思います。

神道の世界では、死んだ人間や死んだ動物が神様になると言われ、神社はもちろん、地蔵、道祖神、一般宅にある神棚にも神様が宿ります。

長く生きられなかった子供が小さな神社の狛犬に宿る場合もあれば、六又を持った女性が六地蔵の頭に宿る場合もあるのでございます。

あの有名な善光寺に行った時には、僕はピリピリと霊気を感じましたよ。もちろん大きな仏像は良い霊が宿っておりますが、外のお地蔵様は皆、修行中の魂が務めておりました。

しかし、大きな寺社の主な神様は皆、良い霊が務めています。

初詣の時は参拝客が普段の10倍から100倍に増えますので、神様は中央に居座り、呪文を唱えながら、皆さんの願い事を聞いていきます。

願い事が重なったり、悪い事を言ったりすると、神様はその願い事を爆破します。

列が長い場合、横から願い事を言う人もいるでしょう。

その願い事は、神様の弟子たちが拾い箱に入れますので、後回しになります。

しかし、悪い事ではございません。弟子も願い事を見てくれます。

願い事を言う時は、おじいちゃんの病気治してくださいだけではなく、必ずおじいちゃんのフルネームを心の中で念じてください。すると、神様の方も探す手間が省けると思います。

また、他人の事を祈る前には、必ず自分を幸せにするように念じてください。そうしなければ、神様があなたを助けるのを忘れてしまいます。

…なぜ、私がこんなに神様に詳しいんですかって?それは私がかつて地蔵を務めていたからでございます。




落語【人柱になったママ】

こんにちは。今日お話するのは、人柱のお話です。人柱というのは災害が起きた時に、街を守るために自分が犠牲になる人の事をさすと思いますが、今日、僕がお話するのは、みんなの人生を守るために、神様が選ぶ人柱のお話です。

皆さんの人生は山あり谷ありだったかもしれません。でも、大体の人が、『あの人よりはいい。』人生を歩んでこられたと思います。

まず人柱として、神様は高校のひと学年から男女一人ずつ選びます。その人は、高校は卒業できるかもしれませんが、卒業後はうまくいきません。特に人柱に選ばれた女性は、生涯、1人暮らしをしたり、正社員にはなれません。その代わり、神様が下さる物は、綺麗な容姿と可愛い子供です。

ミアちゃんは、人柱に選ばれました。他の人よりも遅れている自分を責めましたが、神様から声が届いたのです。

「神様、私全然働けなくてごめんね。」

『ミアちゃん、大丈夫よ。あなたは素敵なお母さんになれる。今度子供をあげますから、待っていてね。』

「え、いいの?」

『もちろん。』

ミアちゃんの旦那さんは貧乏ですが、とてもかっこいい人でした。

ミアちゃんは子供を3人も、神様にもらったのです。

人柱のミアちゃんの子育てを、神様が手伝いました。

「ヘルプ!」

ミアちゃんが言うと、神の手が伸びてきたのです。

ある日、ミアちゃんは言いました。

「神様、やっぱり、私は子供を産んでみたいよ。そうすればもっときちんとしたお母さんになれるから。」

『でも、子供を産めば、あなたの可愛らしさが失われるかもしれませんよ。』

「それでもいい。どうせ、またヘルプと言えば助けてくれるんでしょ?」

『はい、わかりました。またいつかね。』

しばらくすると、ミアちゃんは4人目の子供を妊娠したのです。

まわりの人々はチャラチャラしているミアちゃんを白い目で見ましたが、お腹の子供は順調に育っていきました。そして、元気な男児を出産したのです。たった5ヶ月での出来事でした。

それでも、いずれ、ミアちゃんの子供の一人は死ぬだろうとまわりは予想しましたが、ミアちゃんは人柱です。生涯、正社員として働いたり、1人暮らしはできません。

ミアちゃんは酷い母親だったとしても、子供の命は神様が保証したのでした。


『この学年から、人柱を選ばなければならない。その者は大きな苦しみを負うだろう。でも、特別な人生を歩む事が出来る。』

神様に言われたあの日、僕が立候補しなかった事こそが、僕の人生の過ちなのでございます。




落語『人生はむずかしい』

こんにちは、今日は人生がいかに難しいかについて話そうと思います。さて、人生がどのように難しいのか?先日、僕が父のパンツをベランダに干していた所、風でパンツが飛ばされまして、『ああ、あのパンツはもう古かったから捨てるという事だな。』と思い、探さないでいると、どうやら近所の家の庭に落ちたようで、騒ぎが起こってしまいました。偶然、父のパンツの中に、その家の女性の下着が風に飛んで入り、父のパンツがその女性の元カレが履いていた物と同じだったので、ストーカーと勘違いされ、警察が来てしまいました。ベランダからその様子を見た僕は慌てて家を飛び出し、事情を説明しに向かいましたが、僕の父が3代目○○だという事で、また騒ぎが大きくなってしまい、騒動が解決したのは、3日後の昼でございます。

僕が父のパンツをすぐ探しに行ったとしても、女性宅の庭に落ちたのですから、結局同じ事だったかもしれません。人生はこのように難しいのでございます。

僕の父には、僧侶の友人がたくさんいますから、よく朝の御勤めに行っています。この前、父とスポーツ観戦に行った際、父に向かって南無阿弥陀仏とふざけて言った若者がおりましたが、あとでお釈迦様から酷い仕打ちを受けるのは明白です。

上司に何度も同じ事をたずねてはいけないのと同じように、神様も一度しかアドバイスを心に響かせません。神様にもらったアドバイスを忘れてはいけないのです。

これも、人生の難しいところの一つでしょう。

…ところで、僕の父は三代目○○ですけれども、僕が四代目○○になるかどうかは、また別の話でございます。




落語【恋愛相談】

こんにちは、お悩み相談のお客様ですよね?はい。お待ちしておりました。どうぞ、そちらにおかけください。それで‥お客様のお悩みというのは、どういったところでございましょうか?ええ、それはもちろん。秘密厳守でやっておりますので、ご安心ください。

ああ‥恋人と別れたいのに、別れられないというのは、当社のお客様の大半が抱えているお悩みです。はい。別れを切り出した事はありますか?ああ、そうですか。お辛いですね。思い出がよみがえると言うのは、皆さんおっしゃいます。やっぱり、同じ街で生きていくのは難しいですか?そうですか。もしも恋人が逆上した際には、ここに電話してください。この街の警察署です。

ああ、恋人からそんな事を言われたのですね。僕にも経験があります。

でも、僕の知っている亡くなった人のお話なんですけど、最後に病院で言われた言葉が、

「排便の時は呼んでください。」だったそうです。可哀想ですよね。

その人にも、お客様と同じような経験がありました。でも、その人は別れようしなかったんですよ。別れる事が難しくても、お客様が悪い恋人と別れる事を努力されている事は素晴らしいと思います。

お客様、最後の最後は、神様頼みです。

仏教をバカにすれば、必ず大声で、如来様を呼ぶことになるでしょう。


はい、僕はたくさんの経験を積んでいますよ。

僕の一番の夢が、お客様との結婚という事は、口がさけても言えない事でございます。




落語【悩み】

Bさんは妹Aさんの事で悩んでいました。妹のAさんは東京にハマり、10年も家に戻ってきません。お父さんはもうすぐ定年になるので子供が支えなければならず、Bさんは家を出る事ができずにいました。それでも、Bさんは自分の特技を伸ばして、作曲家になろうとしましたが、なかなかデビューできない日々が10年も続きました。4ピースQというバンドのボーカルはBさんの遠い親戚でしたが、なかなか歌ってもらえません。10年目のある日、Bさんはカレンダーを見ました。カレンダーには、日にちの他に、仏滅大安などの六曜と九星、それから動物の名前が書いてあります。十二支の動物たちも順番に日々を回っているのです。Bさんは考えました。今日が牛の日なら、牛の神様が降りて来ていると。Bさんは自分の考えを信じ、十二支の動物の力を借りて、問題を解決しようと決めました。そして、一巡した時、ようやくわかったのです。

4ピースQのギタリストは、ボーカルの遠い親戚であるBさんの妹Aに目をつけ、東京で暮らすためのお金を渡していたのでした。お金を返そうとしましたが、Aさんは怖くなり、言い寄ってきた変な男と結婚してしまったのです。Bさんが4ピースQのボーカルに歌を歌ってもらえないのも、Aさんがギタリストの事で、両親に相談したので、両親が断ってしまっていたのでした。まだ解決はしていませんが、Bさんは十二支の動物たちに解決するための糸口を教えてもらったので、平和になる日は近いでしょう。

2020年はねずみが大将ですが、十二支の動物たちは、毎日順番に人間界に降りて来ています。皆さんも今日の動物は何かを意識して、力を借りましょう。十二支の動物がくれる力はそれぞれ違い、ものすごいパワーなのでございます。




落語【仕事】

僕が落語家になる前に、会社に勤めていた時の話をしようと思います。僕はこの会社で人生を送るのもいいかもしれないと思い始めた矢先、ある商品開発に関わりました。それが世間の女性の間で大ヒットしたので、開発メンバーの一人である僕がテレビの取材を受ける事になりました。僕は自分を綺麗に見せるために、その日、ファンデーションを塗る事にしました。僕がトイレでファンデーションを塗っていると、同じ開発メンバーの中原君という男が来て言いました。

「おや、○○君、良い物を持っているねぇ。」「うん、僕は今日大役を務めますから。」

「ふーん、そうか。僕はテレビに出ないけどさ、そのファンデ、少しばかり貸しておくれよ。」「うん、いいけど、気をつけて使ってね。」「わかった、ありがとう。」

中原君は僕のファンデを使い始めましたが、一生懸命、ほくろを消そうとしています。そばかすくらいは消す事はできても、ファンデでほくろは消えないのです。

ほくろを消そうとする中原君を僕はみじめに思い、ついには、テレビに出るという大役をゆずってしまったのでございます。そうです、僕は、中原君の心理戦にまんまと引っ掛かってしまったのです。

出張の時などは、よく中原君と同じ部屋になりました。僕はトイレが近いので、相部屋は嫌でしたが、中原君はトイレにあまり行きません。

「中原君、君はトイレにもあんまり行かないし、些細な事は気しないタイプなのかな?」

「そうだな、僕は小さな事にはこだわらない。僕の体の中にはちがうタイプの男も住んでいるもんでね、アドバイスをもらっているのさ。」

「ええ?それって、聞こえないはずの声が聞こえるってことかい?あんまりそういう声を信じない方がいいと思うよ。」

「ううん、僕は大丈夫だ。これ以上は話せないけど、○○君にも分かる日がくるはずだよ。」


僕は今までの仕事を、全て中原君にゆずることになりました。しかし、その日から、僕の体の中にも声が響くようになり、トイレの回数も減り、些細なことが気にならなくなったのです。そう、中原君は妖術師であり、仕事と引き換えに、自分の体に住んでいる怪物を分けてくれたのでございます。




落語【家族の役割】

こんにちは、今日は皆さんに家族の役割について教えようと思います。家族って大事よね。家族は、社会にとっても良い影響がたくさんあるの。でも今日教えるのは、家族内での役割についてです。

おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さん、お兄ちゃん弟とか、そういう役割もあるけど、神様はもっと別の部分を見ています。

それはね、運転手、料理屋さん、掃除屋さん、スポーツ選手、勉強家、それから知識人です。昔はネットなんてなかったから、家族に1人は物知りが必要だったのよ。

でも、現代ではスマホでなんでも知る事ができる。だから神様は、家族に新しい役割をくわえたの。それは、霊能者です。霊能力を使って、離れている家族を霊視したり、事故を予知して予防する人が、家族には必要なのよ。

神様はそういう事も考えて、運命の家族を選んでいます。だいたいは前世でも家族だった人なんだけど、別の所から来ることもあります。

そして、その人の元の家族とも繋がるようになるの。家族が増えるのは良い事よ。自分の事を好きでいてくれる人が増えるから、どんどん生きやすくなるわ。

だけど、勢いで家族を増やすのはいけません。生き方次第で、神様は運命の子供を渡さなくなる事もあるの。運命の子供をもらえれば、人生はずっと輝き続ける。だけど、それまでの人生はとても大変な事になります。でも皆さんは頑張ってください。

それでは今日のお話は終わりになります。




落語【神社】

前にも話しましたが、死んだ人間や動物は、神社やお地蔵様、道祖神に宿る役目が与えられる場合があります。どんなにサビれた神社でも、神社と名が付く場所には、魂が宿っていますので、丁重に扱うようにしてください。

前世で悪い事をした人も神社に宿りますよ。もちろん、本殿ではありません。

本殿の周りにある小さなお宮やお地蔵様に宿る事が多いです。だからそういうお宮にも手を合わせてください。

昔、ヒミヤ君という死んだ男が、大きな神社の神様の弟子をしておりました。ヒミヤ君が、初詣でわきからお祈りした人についていってしまい、何時間も並んだ人の願いが叶えられず、その人を自殺に追い込んでしまうという大きな事件を巻き起こしたりました。神様はヒミヤ君を見捨てませんでしたが、ヒミヤ君は生きている時に禁欲を学ばなかったので、死んでからもずっとそればかり考えている困った男でした。

ある日、ヒミヤ君は女性の願いを叶えるべく、相手の男性に乗り移り、女性と楽しく過ごしたのでございます。しかし、女性は幸せになれたと喜んだので、神様はヒミヤ君をこの神社で1番上の神様にならせようと考えました。神様が人間に生まれ変わる日が近づいていたのです。ヒミヤ君は大喜びで1番上の神になり、日々参拝客の願いを聞いていました。

毎日欠かさずお参りに来る人の願いは、いつも好きなプロ野球球団の事ばかりです。その上、毎晩の野球の試合はその人の願い通りになっていたので、ヒミヤ君は面白くなりました。またその人が来たので、ヒミヤ君がわくわくして願い事を聴いていると、わきから犬が来て吠えました。「チッ。今楽しい話をしているのに、なんだこの犬は。」

「俺は本当は犬ではない。3年前に天寿を迎えて霊として戻ってきた。俺はこの神社の神になりたいのだ。」「何をぬかすか!この神社の神の座は絶対に渡さん。」

「実は近くに孫が住んでいてねぇ‥。可愛いから、ここで守りたいんだよ。生きていた時だって、あんたよりも俺の方が、この地区の人から頼られていたんだ。」

「へぇぇ、そうかい。俺は生きていた時の事なんか、ほとんど覚えていないさ!」

「でも、死んだ後の事は覚えているんだろ?忘れたとは言わせない。あんたが男に乗り移って幸せにした女のことを。その女は、男と別れたショックで、つい先日死んじまったよぉ。」

「え‥。」ヒミヤ君は息を飲み、神の座を明け渡し、人間に戻る事にしました。生まれ変わったヒミヤ君は、前世で禁欲を覚えていなかったため、また快楽に溺れてしまいました。

死んでいた時に神様をやっていても、それが役に立つのかどうかはまだ分かりません。でも、よく頭に浮かぶ神社があれば、その場所に、あなたの知り合いが神様としておりているはずです。ぜひ、参拝に行ってください。必ず守られるでしょう。




落語【シリウス】

死んだ人間は神様になる場合があると以前申し上げましたが、それは星に住む神様も同じでございます。休息を終えた魂が、星の神様になるために星に向かう時は、本当に宇宙船に乗って宇宙に出るそうです。星の女神様はアンドロメダに住んでいますが、男の星の神様はシリウスに住んでいます。シリウスといえば、モデルのようなイケメンを想像すると思いますが、そうではありません。

マイケルという25才の男は悪い女と付き合い、純情を失くしたうえに、財産も失い、腕に醜い入れ墨を入れてしまい、絶望に打ちひしがれていました。

マイケルは神様を信じていませんでしたが、ついに神に祈る日がきました。マイケルのHIVが判明したのです。その上、マイケルが病気を彼女に移していた事が判明しました。

マイケルが彼女に酷い事をしたので、彼女はマイケルに慰謝料を請求してきました。お金の無いマイケルは涙を流して、夜空を見上げました。

『星の神様、お願いします。僕を赦してください。』

ひときわ輝くシリウスにマイケルが祈ると、シリウスは大きくなりこちらに近づいてきました。

バーン

「よっこいせ。」

マイケルの家のベランダに登ってきたのは、太ったお爺さんです。

「えっ、あなたは?」

「俺はシリウスだ。お前、俺を呼んだだろう?」「はい‥。」

「彼女をエイズにしてしまったのは、お前は自分がエイズだと知らなかったからだな?」

「はい、そうです。僕は何も知りませんでした。」

「うん、お前には悪気はない。赦してやろう。今回ばかりはな。」

「え、ありがとうございます!」

「ただ、今ここで、お前の病気を治すわけにはいかないんだ。次の満月が来た時、月に向かって土下座をしろ。そうすれば治るだろう。」

「わかりました。」

マイケルは半信半疑でしたが、次の満月が来た時、土下座をしました。

『病気が治っても、あなたはすぐに死んでしまいますわ。幸せになんてなれませんよ。もしも生まれ変わってもね。』

満月というのは嘘を言うものですが、マイケルに対してはひときわ酷い事を言いました。

しかし、マイケルは耐え、満月を直視したのでございます。

すると、その時です!満月の浄化作用で、マイケルのエイズが治ったのでございます。

マイケルのように辛い時は、夜空に祈るほかないのでございます。




落語【平安京】

極楽浄土がどんな場所なのか、詳しく語れる者は、生きてはおりません。皆が生まれてくる前に、その場所の記憶を失くすからです。しかし、僕はある事実を知っているのでございます!

それは、一部の人間は死んだ後に、平安京に行くということです。平安京は天国でも地獄でもありません。電気がまだ通らない世界ですから、不便だとは思います。

そこで何をして過ごすのかは分かりませんが、僕が、天国が平安京にあるということを知ったのは、源氏物語にはまったことがきっかけです。源氏物語を読み始め、気づくと僕は、平安京に降り立っていました。そこには、僕の知り合いの亡くなった者たちが生きていたのでございます。すぐに僕は現実社会に戻りましたが、平安京に住む者たちが不便していないか心配になりました。いくら死んだ後とはいえ、平安京にはティッシュペーパーもないのでございます。ですから、時々僕は、源氏物語の間にティッシュをはさみ、平安京に届くように念をこめております。

皆さん、辛い時には古典を読んでください。きっと平安京を観る事ができるでしょう。そして必ず助かるのでございます。




落語【占い】

こんにちは。占いを気にする人は世の中に多くいらっしゃいますが、僕もその一人です。四柱推命という中国発祥の占いは、生まれた年を年柱、生まれた月を月柱、生まれた日を日柱、生まれた時間を時柱として占いをします。

僕が中学生の頃になりますが、僕と誕生日も生まれた時間も同じで、名前も似ているという友達がいました。僕の祖父も占い好きでしたので「そういう友達がいるのなら、中学を変えさせてもらえ。」と言って心配しましたが、そういう理由で中学を転校する事はできません。僕は我慢していましたが、僕がバレー部に入ると、その子もバレー部に入部したり、同じ委員になったり、まるでストーカーのように僕についてきたのです。

僕は頑張って勉強して、高校は別になりましたが、その子から家によく電話がかかってきて、僕の近況を親にたずねるようになってしまいました。

しかし、僕の人生はうまくはいかなかったのでございます。僕がようやく落語家になれたのは30才の時ですから、20代は困難続きでした。次第にその子からは電話がかからなくなり、病気で亡くなったという知らせが僕の下に届きました。最後まで、彼に本当の事を告げる機会がなかったのですが、僕は二卵性双生児です。本当の双子の弟は、親の方針で別の家にあずけられていたのです。双子の弟は、現在は漁師をしています。実際、彼も、夜逃げしてきた子供で、自分の運命を助けるために、生年月日を偽証していたという事を後で知りました。僕たちはお互いに真実を告げる事ができなかったのでございます。

双子の弟と僕は全く仕事をしていますから、例え運命が似ていても、職業や、もちろん結婚相手は自分次第で、全くちがうのでございます。




落語【清四朗の嫌いな事】

清四朗というとても良い青年がいました。上品で見た目もかっこいいですが、仕事はうまくいっていません。排水管の仕事をしているので、毎日汚れて帰ってきます。その上給料が低いので、古い実家で両親と3人暮らしをしていました。清四朗はテレビ好きで、毎日ご飯を食べながらテレビを見て、よく芸能人の真似をしていました。

ルリちゃんのお吸い物のCMを見て「チャチャチャ。」と真似をしたり、自分がCMをやるならどうするか考えたりしました。「これはうまい!最高のメシだぜ!」

しかし、清四朗には嫌いな事が一つありまして、清四朗は芸能人の表を作り、芸能人がその事を言うたびにチェックをつけていました。その事が何かは言えませんが、テレビに出るようになると、分からなくなって口を滑らす事なのでございます。




落語【物忘れ】

もう僕も30才になりまして、最近物忘れが激しくなったなーと感じております。落語の仕事がない時は工場に働きに出るわけですけど、夜勤というのはきついですよ。寝不足は脳の休息がしっかりとされませんので、物忘れには禁物です。

この前、僕は愛犬と遊んでいる最中に転んでしまって、右手の薬指にケガをしてしまいましてね、キズパワーパッドを貼ることにしました。すると約1週間で体液は出なくなり、10日目には、傷の部分に新しい皮ができてきました。それでも、跡が残るのが嫌だったので、工場で働く時は内緒で傷パワーパッドを貼ろうと思っていたんですけど、僕はすっかり傷パワーパッドを貼るのを忘れて工場の仕事を始めてしまったんですよ。

新しい皮ができているのに、傷パワーパッドを貼るのはよくないから、もしかしたら、神様が僕に傷パワーパッドを貼るのを忘れさせたのかもしれません。

ポンと頭から抜けてしまっていた事でも、自分の物忘れが原因ではなく、忘れた方がいい事は神様が忘れさせる事も、きっとあるのでしょう。

この勝負に絶対勝つと意気込んでも、神様は簡単に負かせてしまいます。ですから、最後は神頼みしかないのでございますよ。




落語【空気の神】

この世界にはたくさんの神様がいますが、全ての神様が魂を持っているわけではなく、魔法だけの神様もいます。ここにある空気の中にも、魔法がいつでも存在しています。その魔法は全ての出来事を知っている神様なのです。

僕の妹が27才の時に事故で障害者になりまして、そのまま25年間生きたわけですけど、正直言って、とても苦しい日々でした。25年間寄り添ってくれた恋人がいたのですが、もしもその人がいなければ、妹は早く天国に行ってくれたのかなと、僕はよく悩みました。なぜ僕の妹が重度の障害者にならなければならなかったのか、それを考えた時に、空気の神様の存在に気づいたのです。空気の神は全てを知っていますから、ありとあらゆる事の研究結果を追求しているのです。

重度の障害者とその家族についての研究結果を、空気の神は持っていなかったので、それを僕と家族にやらせたと、空気の神様に言われたのでございます。

とても苦しい日々でした。辛いと言わない日はなかったです。でも、僕は落語家になれました。なぜか分からないけど、幸せになれない人は、もしかしたら、空気の神の研究材料に使われているのかもしれません。それが分かれば、きっと道は開けます。ぜひとも、皆さん頑張ってください。



落語【名字】

いや、実は、僕の従兄がオリンピック選手だったんですよ。誰かは秘密です。

その従兄は僕の父の兄の息子ですので、僕と名字は同じだったのですが、競技の先輩からの嫉妬にあいまして、別の名字でアスリートをやっておりました。

競技とは関係のない分野からも圧力がかかり、年齢も誕生日も変えるになってしまっていました。でも、戸籍は変わらないんだろうなと思っていたのですが、従兄が活躍するうちに、戸籍までも変わってしまって、アスリートとしての名前、年齢、誕生日になってしまったんですよ。僕も最初は戸惑いましたが、さすがに、戸籍を変えるというのは犯罪になりますから、これは神様のはからいがあったにちがいないと思いまして、今では納得しています。ですから、有名になると、名前や誕生日も変えてもらって、有名人としての新しい運命をたどる事を赦される場合があります。それは、神様にスターとして認められた証拠です。

ただし、僕の名前は、正真正銘の本名でございます。




落語【世界No.1歌手】

世界で人気No.1といわれているK・Pさんのお話をしたいと思います。K・Pさんはあまりお金のない家の子供でしたが、持ち前の明るさで、K・Pさんは中学でも高校でも人気者でございました。

しかし、貧乏な自分が、なぜお金持ちの白人までもを仕切らなければならないのか、K・Pさんはついに辛くなって神様に泣いて相談をしました。

すると、K・Pさんの学校での人気は落ち着き始め、最初は寂しく思いましたが、K・Pさんもだんだん楽になりました。

K・Pさんは取り巻きの友達が離れて行ったので、1人で芸能人になるためのレッスンを始めました。最初は悪いバーで働いてお金を稼ぎましたが、親に叱られたため、K・Pさんは借金をしてレッスンを受けることにしました。

ついに、K・Pさんにチャンスが回ってきます。神様が歌をくれたのです。

K・Pさんのまわりには悪い男がたくさん集まってきました。さらにK・Pさんが歌のほかにやりたい事は悪い恋だったのです。

K・Pさんはいろいろな事を考えました。レコーディングの日、K・Pさんは短パンをはいて太ももを出していきました。スタジオは冷房でキンキンに冷えていて、下品な男がいたので、K・Pさんは冷や汗をかきました。

当日になって、悪い恋をするのが怖くなったのです。K・Pさんの体を下品な男がジロジロ見ています。しかし、K・Pさんは、歌を楽しくする事に集中しました。

K・Pさんは厳格な親の子供で、自分もしっかり者でした。でも、歌手としてのセクシーな自分を演じ、世界No.1になったのでございます。




落語【マッチングサイト詐欺】

トアちゃんは27才ですが、なかなか彼氏ができず、ついにマッチングにハマるようになってしまいました。何度かデートを重ねましたが、気が合う人は見つかりません。トアちゃんは、新手のマッチングサイトに手を出しました。

そこで出会ったのがナオキという男です。ナオキはスマホを変えるといって、トアちゃんを別の有料サイトに誘導しました。ナオキは優しい言葉と巧みな手段を使って、トアちゃんから7万円をだまし取ったのです。ナオキは悪質サイト側の人間でした。

ナオキと回りの女たちは、いい女のトアちゃんが騙されるのを面白がって眺めましたが、トアちゃんは負けませんでした。

トアちゃんは、消費生活センターに相談に行ったのです。

トアちゃんが、消費生活センターの係の女にナオキの写真を見せた時、女は目を見開きました。そこには、芸能人のナオキが写っていたのです。

消費生活センターの係の女は、トアちゃんにお金が戻るように手配してくれましたが、トアちゃんは心配になって、悪質サイトの本拠地埼玉県警と警視庁、それから自分の地元警察に電話をしました。しかし被害額が7万円なので、警察はトアちゃんを相手にしません。トアちゃんは怒って、Facebookにナオキとのラインのやり取り、それからナオキの写真、悪質サイトでのやり取りのスクリーンショット全てを掲載しました。

すると警察が動いたようで、トアちゃんの下に7万円全てが戻ってきたのです。

トアちゃんはマッチングサイトに手を出すのがいけない事だと分かりましたが、今度は、消費生活センターの係の女がナオキの悪質サイトに手を出していました。その上、その女が、悪質サイトに関わっている女の子のお母さんだったのです。消費生活センターの係の女は、ナオキに100万円も盗られましたが、最終的には、娘の手切れ金として扱われたので、なんとかクビは守られたのでございます。




落語【大変な事】

僕はよくヒステリーを起こすんですよね。その原因というのも、重度の障害者の伯母と暮らしているせいなんですけど。僕の母も祖母も若い頃はヒステリーを起こしていたなと最近は思い出しています。伯母はトイレや着替えの世話も必要ですから、それを祖母がこなしていまして、よく24年間もやっているなと尊敬しています。年をとってくると、将来のためではなく来世のために頑張るようになるようで、お年寄りが来世でなりたい職業№1は、オリンピック選手だそうです。

今日は柔道のオリンピック選手の悲しい物語をお話しようと思います。

その女子柔道選手Aは、オリンピックに3回出場しておりまして、大変な人気を誇っていたものですから、ついにはAの偽物まで現れました。

しかし、普段のAは普通の人です。Aは偽物を容認する事にしました。

Aは試合の前は勝つ事しか考えられないほどで、癇癪を起す事もしばしばありました。

それでも大会で出した結果はいつでも最高です。

Aは歴代の女子スポーツ選手の中で1番人気でしたが、引退する日がきます。

Aは、「私が引退しても、私の柔道は終わらない」と言いました。

Aは若い選手に指導をするようになりましたが、嫉妬した高校生から命を狙われるようになってしまいました。Aは毒をもられ、ついに柔道着のまま亡くなったのです。

誰もAが殺されたと疑わなかったため、犯人は捕まりません。Aは最後に言いました。

「もしも私が死んでも、日本の柔道は終わらない。」と。

Aは両親に先立たれ、身内がいなかったので、観世音菩薩様がAのアパートの片付けに向かいました。

すると、Aの部屋のちゃぶ台には、朝食の時のまま、お茶椀とお皿とコップが遺されていたのでした。Aは死ぬ準備など、少しもしていなかったのです。

僕がヒステリーを起こした時に、神様の声が聞こえました。

「お前が障害者の伯母に耐える事ができたのなら、伝説の柔道選手Aを娘にあげる。」と。

そして、僕のヒステリーが静まり、立ちあがった時、また声が聞こえたのでございます。

「やっぱり、Aはみんなの神様だから、お前には別の子をあげる。」と。

すごい人は死んだ後に、神様になったり、神社に祀られるのでございます。




落語【スターの魅力】

海外セレブのように綺麗になる方法を教えます。それにはまず、自分に自信を持つことです。世界の歌姫やオスカー女優になるのは険しい道です。年齢のタイムリミットまでに間に合わないかもしれません。しかし、人生は一度きりではないので、この長い人生でスターの道を研究すればよいのです。世界のスターになる人たちは、落ち込んだ時もすぐに開き直って、歌ったり、演技を始めます。いつでも『自分はステージに立つ。』『自分は映画に出る。』という事を意識していれば、カメラ映えする容姿が与えられるでしょう。

しかし有名人というのは難しいものです。有名人はたくさんの人から知られますから、社会の恋人といっても過言ではないのでございます。有名人の思想が多く人達に反映されますから、世の中の人達の手本となる生き方をしなければならないのです。

海外セレブの皆さんは、普通の人達よりも大きな失敗をしています。それこそが世界のスターの魅力ですが、皆さんにはそこまでの事は想像できないかもしれません。

今、皆さんに神様を通じて、1人のアメリカの男性シンガーの失敗を見せようと思います。

見えましたか?皆さん、これが世界スターの魅力です。世界スターの本当の魅力に気づけば、皆さんの人生が今よりも面白くなることでしょう。




落語【思い出のありか】

皆さん、ふと忘れていた思い出を思い出す事はありますか?科学的には、思い出は脳の中に記憶されていると言われていますが、スピリチュアル的には、思い出はその人の周りの空気の中に記憶されています。思い出をしょっちゅう思い出していると、切ない気分になるのであまりよくありませんが、1人暮らしを始めますと、忘れていた思い出が溢れかえるそうです。あまり好き勝手がすぎると、大切な人の一番悲しい思い出を見せられて、とても悲しい思いをします。しかし、そういう思い出を見るのが好きで、一人暮らしがやめらなくなる人も中にはいるそうです。

ところで、瞬間移動ができる不思議なカエルの事を、皆さんは知っていますか?

以前、上高地に行った時に大きなカエルを見たのですが、翌朝、僕が出勤しようとすると、道に同じカエルがいたのでございます。カエルについては何度も同じ経験をしていました。おそらく不思議なカエルは思い出の神様です。僕も、家族が一人暮らしにハマってしまい、辛い思いをした事があります。カエルの神様は僕を助けるために、僕から一人暮らしの家族に伝えるための思い出を集めにきたのだと思います。

もしかしたら、カエルの神様は瞬間移動だけではなく、タイムスリップもできるかもしれません。皆さんは、自分のお母さんの過去を見てみたいですか?見たくなければ、身勝手な行動は控えた方がいいかもしれません。あなたが過去を忘れ親になったように、あなたの両親も過去を忘れてきているのでございます。




落語【四十九日】

今日は四十九日について話そうと思います。四十九日は故人の命日から七日ごとに行われる忌日法要の中でも、最も重要なものとして位置づけられています。

初七日とは故人の命日から7日目に行われる法要のことで、故人が三途の川のほとりに到着する日とされ、激流、急流、緩流のいずれを渡るかお裁きを受ける日ですので、緩流を渡れることを祈って法要をします。

故人は初七日を迎えてから7日ごとに、生前に犯した罪を閻魔様によって裁かれ、四十九日をもって来世の行き先が決定されるのです。

故人にとっても遺族にとっても、四十九日は大変な期間なのですが、そこを狙う悪い人間というのが世の中にはいるのです。盗みや詐欺も含まれますが、まず自分の恋人に気をつけなければなりません。家族の絆が深まっている四十九日の間に、別家族の自分に性的な快楽をもたらせようと迫ってくるのです。潜在意識の中では、その家族よりも自分の家の方が優位に立ちたいと思っているのかもしれません。その悪い渦の犠牲者は今まで何人もいます。そういう悪いかけらを魂が拾い集めますと、全て流して綺麗にしてあげたいと願うわけです。それが、津波や台風被害につながってしまいます。

東日本大震災より10年の時が流れ、日本は危機を乗り越えましたが、中には悲しみがまだ積もっている場所もあります。しかし、東日本大震災の前よりは、日本の人達は幸せな心で生活を送れるようになったと思います。

皆さん、これからもくれぐれも恋人には気をつけて、生活を送っていってください。




落語【歴史的写真】

僕はyoutubeで、歴史的写真を集めた動画をよく見ています。歴史的写真は、もちろんカメラマンが撮った写真もありますが、ほとんどが神様によって撮られています。

自分が歴史的人物でなくても、歴史的写真に残ることはありますよ。

例えば『老犬を介護する老人』とか、『橋の手すりを歩く少年』というタイトルです。橋の手すりを歩く少年はちょっと危ないかもしれませんね。

僕が神様に聞いたのですが、皆さんがマスクをしているせいで、良い写真が撮れないそうなんです。

以前、神様が、『人殺しのマフィアの酒をつくるバーテンダー』の写真を撮ったんですけど、バーテンダーがマスクをしていたので、神様の魔法で、写真からマスクを外すと、バーテンダーがマスクの下でとんでもない形相をしていて、歴史的写真にはならなかったそうです。

他にも、『警察官からサインを頼まれるオリンピック選手』という写真を神様が撮った時に、オリンピック選手がマスクをしていて、神様がマスクを外すと、またもやとんでもない形相をしていたので、歴史的写真にならなかったそうです。

皆さんは知らず知らずのうちに、神様に歴史的写真を撮られています。しかしマスクをしているせいで、良い表情で写らないそうです。

マスクは本当に必要な時以外は、しない方がいいかもしれません。

皆さんは歴史的写真のモデルとして、これからも頑張ってください。




落語【神のいたずら】

ミクちゃんは24才でした。お母さんの姉である叔母が、3年前に飛び降り自殺をして以来、とても苦しい思いをしていました。お洒落な東京から地元に戻る事も出来ません。そんなある日、ミクちゃんは悪い男と知り合いになり、結婚する事になってしまいました。ミクちゃんが悪い男と結婚する事を神様は知っていましたが、止めようとはせず、むしろ結婚させてしまったのです。悪い男といる時のミクちゃんの苦しい心を神様は楽にさせていました。

それはミクちゃんに結婚と離婚を経験させて、本当の家族のありがたみや地元へ戻る事の大切さを知ってほしかったからです。

神様の魔法に、誰もが簡単にかかります。どんなに絵が好きな人でも、神様の魔法にかかればやる気がなくなったり、どんなに試合で勝ちたい人でも、前日にやる気をなくすこともあります。神様の魔法は絶対ですが、強い信念を持っていれば、かからないかもしれません。しかし、神様はあなたを幸せにするために魔法をかけて、一時的に不幸せな状態にする事も忘れないでください。

まわりの人が自殺をすれば不幸になります。それが自分のせいであったのなら、なおさらです。ですから、仕事での成功を焦ってはいけません。

しかし、スポーツ選手を目指しているのなら、急がないといけないでしょう。

これは本当は秘密の話なのですが、神様はこうおっしゃる場合もあります。

「お前が年齢と名前を変えて、競技を続けるのなら、日本代表入りを確実なものとしよう。」

芸能人やスポーツ選手が名前や年齢を変えて、テレビに出る事はこれからも続くでしょう。それはショックですが、神様との契約であれば、仕方ない事でございます。




落語【神の国の子供】

僕の知り合いの女性が、子供を作れない体だったんですよ。嘆いていたんですけど、ある日、神の国から子供が届けられたんです。今日はその話をしようと思います。

妊娠は実際にしないんですけど、神の国で、不思議な実の中に妊娠をしているので、現実社会でも、ちょっとだるくなるそうです。もちろん、親になる心構えがなければ、流産する事もあります。それは、大量の鼻血が出るとか、戻してしまうとか、そういう事で、神の国での流産が分かりますので、ご安心ください。

行為がなくて、どのように子供が神の国で作られているかというと、その後に生まれてくる家族が、菩薩のような黄金の姿になって、お父さんとお母さんのエキスを使って、その子の基本的な性質を作っているそうです。

その後に生まれてくる家族というのは、妹や弟、もしくは、子供ですから‥。

「お兄ちゃんが僕に優しくしてくれるように、優しさ多くしよう。」

「お姉ちゃんよりも私の方が字がうまくなれるように、字のエキスは少なくしよう。」

そういう感情が入り混じって、基本的な性質がつくられていきます。

もちろん、神の国で降ろされる順番が決められる時は、全体的に見て、上の方から降ろされますけど、人間の基本的な性質というのは、下の家族の意思によって作られているんです。


神の国の子供が家に届けられる時は、神様の姿を拝める人もいるかもしれませんが、僕の知り合いの女性の場合は、最初に親が、家の中に赤ちゃんがいるのを発見したそうです。

ちゃんと保険証や母子手帳も持っていて、戸籍にもすでに入っていました。


科学的根拠はありませんが、あちこちで、このような超常現象が起こっているのは、事実なのでございます。




落語【神の国の子供2】

神の国の子供の続きを話そうと思います。もしも、シングルマザーやシングルファーザーの場合はどうなるかという質問なんですが、その場合は、お父さんやお母さん、お爺さんお婆さんのエキスが入るそうです。神の国での子供の作り方は、人間の様式とはちがいますので、ご安心ください。

シングルの方の子供は、普通の子供とちがって、まるっきり自分の分身のように思う事があるそうです。

例えば、東京などの都会に住んで、人付き合いを増やしてしまったりすると、運命が狂い始めます。本来来るはずの優秀な子供よりも、下の子供が育ててほしいと言うようになって、自分の家の家系図がどんどん狂っていってしまうのです。

人間には上も下もありませんが、生きていく中で、下の人間の行いというものがあります。ですから、他人に酷い事をされても、気にしてはいけません。他人に酷い事をする事自体が下の行いなのです。

みんな、他人に対して、ストレスを持っています。自分が嫌われていたらどうしようなどと、思い悩む必要はありません。

神に愛された子供が自分勝手に生きると、最悪な事が起こります。それが何かというと、自分の運命の相手と別の人の子供が、神の国で作られてしまうのです。

それが究極の罰なのでございます。しかし、普通に生きていれば、そのような事は絶対に起こりませんので、ご安心ください。


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