雅久とゆかいな高校生たち【日の丸飯店の悲しい事件、明らかとなる真実編】

April 10, 2018

雅久とゆかいな高校生たち【日の丸飯店の悲しい事件、明らかとなる真実編】

クリキンのお母さんの事件から3ヶ月。

家身元カエラ♂は、FBIとして、麻薬捜査をしながら、高校生たちが犯人を追い詰めた、悲しい事件について、まだしたたかに捜査を続けていた。

 

そんな中、隣町の警察署内で事件が起こる。

警察官の加西♂が3人の警察官を、夜中に呼び出した。

3人はまともな警察官だったが、使えない加西を嫌っていた。

加西は3人を銃で脅し、ぐるぐる巻きに縛った。

しかし、3人は足は自由だったので、とっさにロッカーに入り、隠れた。

 

「出てこい。この銃は本物だ。こんな鉄なんて貫通する。」

「やめろ!なんで‥こんなことするだ?」

「俺達はお前のこと、黙っててやるで、もう止めろ。」

 

バン!!

加西は撃った。

1人の警察は目をつむってうなだれた。

 

「俺のことを不気味だと言った!!」

 

「‥言ってねえよ!!加西さん、落ち着いてくれませんか?」

「じゃ、出てこい。」

「いいけど、撃たないでもらえますか?」

「わかった、了承する。」

 

3人は目配せをして、出た。

加西はトイレを漏らしてしまっていた。

 

3人はうなだれた。

 

3人は本当にまともな警官だったが、警察とは、呪われた職業である。

加西の頭はおかしくなってしまっていた。

 

「撃たないで、くれよな?」

「わかった。でも、お前達を階段から落とす。」

3人は了承した。

 

しかし、加西はかなり強く落とした。それも1人ずつ。

最初の2人は頭を強く打ち、即死してしまう。

3人目はまだ生きていたが、加西は頭を撃った。

3人目の刑事は、それでもまだ、生きていた。

でも、加西が首を撃ったので、死んだ。

加西もその場で自殺した。

 

 

‥そんな事件があり、その警察署は閉鎖することとなった。

警察署には機密資料がたくさんあるので、片付けに、カエラが呼ばれることとなった。

そこで見つけたのが、日の丸飯店の事件の資料だった。

それは、3人目の警官のモノだった。

 

3人目の警官は、日の丸飯店のクリキンのお母さんの事件には、腑に落ちない部分があるので、独自で調べていたのだ。

 

『2月20日。日の丸飯店の周辺のお年寄りが5人死亡。警察は、ただの偶然だと判断。』

『2月25日。アルバイト店員への聞き込み。その日は5時から鍋の試食があった。

作ったのは、パート従業員の園汰メルコ(そのた めるこ)さん。同じ部屋に、高校生の丸木ロウテル君。』

 

一体何が起こったのか?

クリキンのお母さんが毒殺だったように、5人も鍋で毒殺されたというのか?

それにしても、ロウテルが関わっていたとは思えないが、どういうことなのか?

どうして一緒にいたのか?

 

今更、調べても、分かることではない。

 

でも、事件の真相はこうだった。

作者である、私だけが知っている。

 

丸木ロウテルは、とても綺麗な顔をしているので、店の華だった。

もちろん、同じ従業員の女性のことは、研修生のミミ・ファン以外は相手にしない。

なので、ミミは嫉妬されていた。

ミミはフィリピン人だが、おばあちゃんが日本人なので、日本の男性からもよくモテた。

製パンの伴田君もミミをスキだった。

 

誰もいない時、女子更衣室に入り、ミミのロッカーに見ることが、伴田君の日課になっていた。

ある日、ミミのロッカーに、『死んでくれますか?明日にでも。』というメモが貼ってあるのを発見してしまう。

誰がやったのか、すぐに分かった。

園汰さんだ。

伴田君は園汰さんに「こういうの、絶対ダメだから。」と注意をしてしまう。

 

しかし、園汰さんは、愛に飢えている女性だった。

ミミは何も気づかないように挨拶をした。

伴田君も何もなかったかのように、笑顔で接した。

園汰さんは、自分がやったことを一瞬で忘れてしまった。

 

園汰さんは、伴田君にラインを聞いた。

伴田君はびっくりしたが、OKした。

 

園汰さんは、妙なラインを、伴田君に沢山してしまうが、

伴田君は『心配しなくても大丈夫ですよ』などと返した。

 

園汰さんの心は落ち着いていたが、伴田君は、転職のため、日の丸飯店を辞めてしまう。

 

支配人の妻は、日の丸飯店には来なかったが、副支配人の妻は、3才の愛息を連れ、毎日、店に通っている。

園汰さんにも旦那がいたが、園汰さんは年齢詐称するために仕方なく結婚した人だった。息子も娘も全部、他人の子だった。

園汰さんは50才と嘘をついたが、本当はまだ、26才の娘だった。

子供のころから、大人びた娘だった。

 

園汰さんは愛に飢えていた。

伴田君という支えを失ってしまう。

 

しかし、伴田君のスキな人はミミだった。

伴田君は辞めた後は、ミミだけに会いにきた。

 

園汰さんはそれに気づいた。

 

園汰さんはミミを犯人に仕立てるための計画を思いついた。

それは、ミミが1人で休憩をとる日、休憩室で、試食の鍋を作り、その中に毒を入れるという計画だ。

 

ミミはいつも通り、店の中華弁当を食べていた。

ミミはニコニコと笑っている。園汰さんは、やりづらかった。

 

園汰さんは、ミミのスマホを覗いた。

ミミが見ているのは、浜崎あゆみさんのライブ動画だ。

これなら園汰さんも知っていた。

園汰さんは、少しホッとした。

 

ミミが休憩室を出ると、すれ違いで、非番のはずのロウテルが入ってきた。

ロウテルはミミと話したいあまり、休日に来たのだった。

 

「あっ。園汰さん。」

「うん。ごめん、ちょっと料理してて。」

「いいですよ。俺、アイス食べますから。」

「じゃ、解けちゃうかも。」

 

「あの、さ。よかったら、私とライン交換しない?」

「えっ、園汰さんとですか?」

「うん。伴田君とも交換したから。」

「いや、いいです。」

ロウテルはミミに夢中だった。

休憩室を出てしまう。

 

園汰さんは、計画を実行した。

ロウテルを犯人に仕立てるためだ。

 

園汰さんは、お年寄りばかりを狙って、鍋をすすめた。

子供を肩車した男が歩いてきた。その人は正だった。

「お兄ちゃん!!」

「あら、お兄さんなんですか?」

「いえ、この子、迷子なんですぅ。あ‥鍋。」

「え、いやこの鍋は。」

園汰さんは、正が手にとった紙コップを奪った。

 

「え‥。」

その瞬間、「ママ!!」男の子がママを見つけたので、正の気はそれてしまった。

というか、園汰さんがママに気づいたのかなとも思った。

 

「おやぁ、鍋の試食ですか。」

そこに来たのは、ムティと松潤さんだった。

2人は血がつながっており、双子のように似ていた。

 

「え、でもこれは。」

「美味しそう。」

2人は鍋を飲んだ。

 

園汰さんは、もう仕方ないなと思った。

醗が来たので、鍋をすすめた。

醗も、言われるがままに、鍋を飲んだ。

 

ミミはレジにいる。

「何がいいんですかね。こんな闇鍋。」

ロウテルが言ったが、ミミはぼーっとしていた。

疲れていたのだ。

 

ロウテルはまだ高校生だから未熟だった。

闇鍋とまでは分かっても、青酸カリだとは思わない。

 

車の中で、ムティ、松潤は体が冷たくなった。

「はああ、寒い。」

「ごめんなさい、ちょっと僕、貧血みたいです。」

「俺も‥なんです。」

 

20分後、2人は元に戻った。

「もしかしたら、本当に双子なのかな?」

2人は鍋のせいだと、疑いもしなかった。

 

醗も店の中で、腹痛に襲われた。

しかし、トイレには先約がいた。

もしもの時は、女子トイレを使おうと思ったが、女子トイレもいっぱいだった。

 

醗は、店の無料給茶機でお湯を飲んでやり過ごした。

 

 

「園汰さんっ。」

「あっ、大君。」

「鍋ですか。」

「うん。」

 

「えっ、どうしたんですか。」

園汰さんは、泣いてしまっていたのだ。

「さっき、丸木君にライン聞いたのに、断られちゃって。」

「そんな。」

 

「じゃ、僕でよければ。」

優しい大ちゃんは、園汰さんと連絡先を交換した。

園汰さんは、鍋を全部捨てた。

「え、もう?」

支配人は聞いた。まるで知っているかのような口ぶりだった。

「うん、もう。」

園汰さんは、答えた。

 

 

「毒回ったかなぁ?」

「はあ?」

園汰さんは、何も知らない雲雀美智子に聞いた。

「毒、回ってる?」

園汰さんは、ミミにも聞いた。

 

「園汰さん、おかしいよね。」

美智子は支配人と話した。

 

 

クリキンのお母さんは、新聞の死亡欄で、なぜか、2月20日に、店周辺のお年寄りが5人も亡くなったことに気づく。

クリキンのお母さんは、鍋の試食の時は店にいなかったので、ミミとロウテルのことは知らなかった。

でも、支配人に聞き、試食を園汰さんが作ったことを聞く。

 

クリキンのお母さんは、園汰さんから泣きながら自供されてしまう。

 

「一緒に、警察に行く?」

クリキンのお母さんは、聞いた。

「ううん、ダメ。」

園汰さんは、泣き続けた。

 

園汰さんは、生きたかった。

生きて、お洒落な生活がしたかった。

お洒落な若い人とスタバに行ったり、映画に行ったり、公園に行きたかった。

 

クリキンのお母さんは、命というものの、儚さに驚いた。

生きているか、死んでいるか、分からない感覚になった。

目の前は、夢の中でしか暗くならず、起きている時は真っ白だった。

 

園汰さんは、証拠隠滅を思いついた。

クリキンのお母さんを殺すことだ。

 

クリキンのお母さんは、覚悟を決めていた。

いらない物を沢山捨てた。

お父さんとのラブレターとかだ。

 

お父さんを本当に愛していた。

 

クリキンのお母さんは、本当に良い人だったので、美智子からも自供されたことがあった。

美智子は、娘の友達を殺し、遺棄したのだ。

美智子と、年齢詐称をクリキンのお母さんに打ち明けた、広瀬スズも計画に関わることになった。

 

神殺しである。

 

クリキンのお母さんは、息子を守りたかった。

自分が犠牲になることで、みんなが守られる。

 

広瀬スズは、クリキンのお母さんの家まで、フグの唐揚げを持ってきた。

 

「食べてみて。新商品の試作だから。」

 

クリキンのお母さんは、目を落とした。

それは、フグの毒の部分だった。

「あ、当たっちゃった?」

広瀬スズはクスクスと笑った。

「すぐに終わるんだからー。」

広瀬スズは嫌味な言い方をした。

 

毒針は刺していない。

 

クリキンのお母さんは、最後にトイレに行っておいた。

シャワーをあびた。念のためだ。

 

「あーよかった。」

これが、最後に言った言葉である。

人生もよかったし、息子もかわいかった。

何より、最後にみんなを守ることができた。

 

大体、人が死ぬ時に言う言葉は、「よかった」である。

 

犬は顔をなめた。

「ありがとう。」

思ったが、言えなかった。

みんなに「ありがとう」を言ったが、言えなかった。

 

 

伴田君はぼーっとしていた。

ラインを見たが、肝心のミミの名前がない。

 

ミミの名前だけが、なかった。

 

伴田君は本当に悲しかったが、ミミがいない方がもっと悲しかった。

 

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