雅久とゆかいな高校生たち【椎花先生、禁断の恋に落ちてしまう編】

April 10, 2018

雅久とゆかいな高校生たち【椎花先生、禁断の恋に落ちてしまう編】

 

椎花先生は、2年目の生物の先生である。

一部の男子は、椎花先生をカワイイと言ったが、ほとんどの生徒達が苦手だと思っていた。

 

学校という場所は、生徒が主役の場所である。

教師は生徒を一番想う。それは仕事のためだ。

生徒も生徒を想う。

椎花先生はそれを分かっていなかった。

 

椎花先生は1年目の春。すぐに3年の男子生徒のユリヤと結ばれてしまう。

それは椎花先生の家でだった。

 

椎花先生は小さなアパートに住んでいた。

「ごめん。私も給料はそんなによくないから。」

「ううん。」

ユリヤは、築5年の一軒家に住んでいたので、内心少し驚いた。

 

「コーヒー?」

「あ、いいよ。」

ユリヤはコーヒーが苦手だった。

 

「じゃお茶。」

「うん。」

ユリヤは友達の家に行って、お茶はそんなに出されない。

大体は、ジュースとか、炭酸だ。

自分で飲み物を持っていくこともある。

大体はポテチを持っていくが、今日の相手は椎花先生なので、コンビニに売っていた、可愛らしいクッキーにした。

 

「あ、これ。」

「私に?ありがとう。」

椎花先生はクッキーをしまった。

 

ユリヤは、椎花先生をじろりと見た。

ユリヤにとっては、持って行ったお菓子はみんなで食べるのが普通だった。

 

椎花先生は冷蔵庫からイチゴを持ってきた。

「イチゴ。」

「うん。」

「あーん。」

「いいよ。」

 

椎花先生はユリヤにキスをした。

次の行為も‥。

 

ユリヤは童貞を喪失してしまう。

 

「このこと、学校で、言わないでくれる?」

「うん。」

布団の中ではユリヤはうなずいたが、服を着る途中で首をひねった。

 

「え、どうしたの?」

「いや‥友達にはバレちゃうかも。」

 

「絶対言わないで。」

「言っちゃいけないなら、なんでそんなことしたの?」

 

はあ‥。

椎花先生は肌着姿で、奥に行った。

ちなみに椎花先生の部屋は、1Kである。

 

5万円を持って来た。

「はい。」

「え?」

 

「口止め料。」

「いいよ。」

「いいの。はい、キャンディも。」

 

椎花先生はいちごみるくのキャンディを渡した。

 

「今日はありがと。」

椎花先生はドアから顔を出し、お別れした。

 

 

 

「ただいま。」

ユリヤは暗い顔で家に帰った。

「ああ、おかえりなさい。今日の晩御飯は、唐揚げだからね。」

お母さんは笑っている。

「ユリ、おかえり。」

お父さんも上機嫌な感じで新聞を読んでいる。

 

 

「ご飯だよー!!手伝いなさい!!」

「うん。」

 

「どうしたの?」

ユリヤは少し泣いた。

「男は泣くな!!」

お父さんも笑いながら言った。

 

「うん。」

「友達となんかあったの?」

「違う。友達じゃない。」

 

「なんだ、女か!」

 

ユリヤは泣き、トイレに行った。

 

「ユリ君、ご飯どうする?」

「食べる‥けど、ちょっと待って。」

 

ユリヤ、失恋だな。

お父さんが言い、お母さんはニッコリと笑った。

 

「ああ、チー君が、日曜に帰ってくるって。」

「そうなんだ。」

 

チー君は、ユリヤの弟で、野球の推薦で東京の学校に行っている。

ユリヤは我慢していて、良いお兄ちゃんだった。

 

ユリヤはイケメンでスポーツも器用にこなすが、本が好きなので、本関係の仕事につきたいと考えていた。お洒落なブックカフェを開きたいとか、そういう夢だ。

 

唐揚げを食べ、バカなバラエティー番組を観て笑うと、元気になった。

「チー君の部屋って、アパートみたいな感じ?」

「うーん。寮だから、普通のアパートよりも狭いと思うよ。どうして?」

 

「俺も東京の大学を希望してるから。そうなれば一人暮らしだろ。」

 

「おお、そうか。じゃあ、アパートも見ておかないとな。」

「決まってからでいいでしょ。」

お父さんが言い、お母さんがつっこんだ。

 

椎花先生は夜7時頃、ユリヤにメールした。

『今日はありがとう。お家の人にも、秘密にお願いします。m(__)m』

 

『うん。でも、あれから、親にいろいろ聞かれちゃって。』

 

「え‥。」

椎花先生は顔をしかめた。

 

『大丈夫??明日、学校来れそう?』

『学校は大丈夫だけど、リン(椎花)って、俺のこと本気なの?』

 

『本気じゃない。本気じゃない。大丈夫だから(^^) 』

 

ユリヤはメールを返さず、ベッドで泣いた。

 

 

次の日、ユリヤは学校に行った。

椎花先生はユリヤと目が合うとそらした。

 

ユリヤは美術の授業中、トイレに行くと言い、職員の下駄箱に行った。

椎花先生のパンプスに5万を入れた。

 

「ユリヤ、どうした?」

兄弟のように仲の良い、登五(とい)が聞いた。

「なんでもない。」

 

「何でも言うって言ったじゃん。」

 

『リンとヤッて、処女喪失した。』

ユリヤは、トイに耳打ちした。

「え?マジ?ってか、リンって誰?」

 

「椎花だよ。」

「マジィ!!」

トイは大声を出した。

 

「これね。頼むから。」

「わかった。」

 

「ん~。」

「絶対、言わないでね。俺も、もう無視するし。」

 

「いや、俺もあるよ。」

「はあ?リンと?」

「違う。バイト先のぉ、美人の佐藤さん。」

「そうなんだ。」

周りの生徒達は、ちらちらと見た。

ユリヤとトイはイケメンで、性格もいいので、人気の2人だった。

 

ユリヤは推薦で、東京の私立大学に合格した。

家が裕福というのも、理由の一つにある。

 

チー君は野球でスランプになったが、ユリヤが励まし、このままいけばプロ選手になれそうな感じだ。

 

ユリヤは、椎花先生とのことを思い出すと、泣きそうになるが、今はもう、こらえることが出来る。

 

 

椎花先生は2年目でまた、新しい生徒の彼氏ができた。

2年生のマヤだ。

ユリヤと違い、マヤは椎花先生に積極的だった。

 

「先生、無視するの止めてよ。」

「ダメ。ここは学校だから。」

 

2人の様子に、何人かの生徒は疑いを持ち、雅久は完全に気づいた。

雅久は教員になり10年以上たっているので、こういう若い女性教師がいることは気づいていた。

 

ある日のお昼休み。

 

「マヤ、いねえ。」

2年の生徒達が言っている。

 

「マヤー!!」

 

その頃、椎花先生とマヤは、保健室で真っ最中だった。

 

雅久は、職員室に急いだ。

 

『生物、椎花先生。生物、椎花先生。至急、職員室までお戻りください。』

 

放送が入ると、椎花先生のボルテージは真っ逆さまに落ちてしまった。

 

椎花先生は暗い顔で、職員室に戻った。

 

「お。」

雅久が言った。

「どこにいたんですか?」

 

「別に‥。具合が悪いので、休んでいました。」

 

「具合が悪いなら、帰ってもいいですよ。タイムカードはおしてね。」

主任の井頭先生が言った。

井頭先生は気づきたくないという感じだが、気づいてしまっていた。

 

先日、2年の女子が職員室に来て、椎花先生のタイムカードを押そうとしたのだ。

その子は泣いてしまったので、井頭先生はなぐさめ、マヤの話を聞いた。

 

「先生、もしかして空気読めない?」

城谷かなむ先生のクラスに行ってしまったクリキンと、別のクラスの大宮、雅久のクラスのアベトラが来た。

「普通、ああいうことしないよね。」

 

「どういうこと?」

「だって気づいてるでしょ?2人の関係。」

 

「チューしてたんだよなぁ?」

クリキンが言うと、大宮はチューの口にした。

 

「それが正しいと思うのか?それならお前達は間違ってる。」

「恋にはぁ、年齢とか関係ないじゃん。」

ロウテルも来た。

 

雅久は首をかしげ、国語研究室に戻ることにした。

 

「カラダの関係だったってこと?」

「さぁ~。」

4人はポカンとした。

 

三日後。

学校にマヤのお母さんが来た。

 

「ごめんなさああああい!!!!ごめんなさああああい!!!」

椎花先生は、職員玄関の所で叫んだ。

 

アイリは、その現場を見てしまう。

椎花先生は土下座をしている。

 

井頭先生はアイリに気づき、椎花先生を立たせた。

 

椎花先生はもらしてしまう。

 

「アイリちゃん!!」

雅久はアイリの腕をひいた。

「ごめんなさい‥。」

「もう帰りなさい。」

 

生徒玄関に行くと、すずみと友達のリリナがいた。

 

「どうしたの?」

アイリは首をふった。

 

「椎花先生が泣いてた。」

「ええっ。なんでだろう。」

「さぁ~。」

 

「あれじゃない?マヤさんのさぁ、連絡先を聞いたからじゃない?」

「あ~。」

「今日、サーティワン行く?お母さんもさ、たまにならいいって言ってたじゃん。」

「うん!」

 

リリナとアイリとすずみは、サーティワンに寄って帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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