Sky in Alove~魔法石ブルースイコス~

March 7, 2018

Sky in Alove~魔法石ブルースイコス~

夜、一人の男が何かを抱え、逃げていた。黒い影が追ってきている。

男は倒れたが、その辺りの砂漠を巡回していた者達が来たので、黒い影は消えた。

「大丈夫か、この辺りは危険だ。それに今日は、ヒラールだからな。」

「ああ、分かってる。」

「こんな所で何をしていた?」

「薬草を探していたのさ。息子のジュリアに酷い傷があってね。昼間の日差しは焼けるようだ。」

「そうか。でも、夜は危険だ。もう一人でうろつくな。」

「ああ、そうするよ。」

男は、巡回者達に背を向けた。急いで家に向かう。歩いてきたので、家までは2時間かかる。

男の名前は、ハイテム・イルカディア。

息子のジュリアに傷があるという話は嘘だった。ジュリアは甥で、ひどい傷など、どこにもない。

ヒラールは新月のことで、その日は、魔法使いジャフカデの家が現れると言われている。

 

ハイテムはジャフカデの家から、ある物を盗んだ。

ブルースイコス。それは、アラブ地域に住む人の心を、虜にできる物である。

 

ハイテムは、高等学校の教授をしている。

アラブを支配する王族を許す、歪んだ考えや、アラブ中で起こるテロを無くすには、なんとかして、ブルースイコスの力を消すしかなかった。

 

ジャフカデの力は、人々が多くいる所や、一般の人間の住む家などでは、弱くなる。その力は、魔女から与えられた、正の魔法だった。

しかし、ジャフカデは、その力を、自分の私利私欲のために使っていた。

宝で、自分を飾り立てた。自分をアラブの王にするために、王族を操ろうとしていたのだ。

しかし王族も、一般の民のことを、思いやることは無かった。国の者が災害で多く死んでも、気にすることなく、バカンスを楽しんだ。

 

家につくと、

「おかえりなさい、お父さん。」

とても美しい瞳を持つ、ハイテムの娘のジャスミンが迎えた。父が、ジャフカデから、ブルースイコスを盗んだことなど、何も知らない。

母のリリホワは、とても心配そうな顔をしていた。

「遅かったわね。捕まったかと心配したわ。」

「ああ、大丈夫さ。ほら。」

リリホワはブルースイコスを見て、泣いてしまった。ハイテムは、リリホワを軽く抱きしめた。

 

両親の様子を見ながら、ジャスミンは首をかしげ、植物に朝の水やりをしていた。

「おはよう、ミンティア。」

ミンティアは大学生だ。毎日、近所に住む、眼鏡のヒールド・リリカルという男と一緒に、自転車で大学に通っている。

 

「ジャスミン!」

下から、ジュリアが呼びかけた。

「おはよう、これから仕事ー?」

「ああ、今の現場は大変さ。」

「そうなの、頑張ってねー!私もこれから仕事よ。」

ジャスミンは、花屋で働いている。

 

ジャスミンが、花屋の外に置いている植物を動かし、宅配用の豪華なブライダルフラワーを出した時、一人の青年がぶつかり、せっかくのブライダルフラワーが、台無しになってしまった。

「あっごめんなさい。弁償します、あとで。」

口早に言い、後ろから追ってくる男達を見て、また走り出した。

「出ろぉ~!!出ると言っただろ!!」

青年は逃げた。

 

ジャスミンはもう一度、ブライダルフラワーを作り直した。

夕方、マーケットを見たり、美しい川沿いを歩いたりするのが、ジャスミンの日課だった。

「あっ、お姉さん。さっきはごめん。」

先ほどの青年が、声をかけた。

「いいの。また、作り直したから。」

「ホンットごめん。弁償させて。」

「いいのよ。今日の午後の結婚式で使われるお花だったから、明日には捨てられちゃうお花で作っちゃった。」

「そうなの?」

「うん。」

「でも、お姉さんの手間を増やしちゃったよね。今度から気をつける。」

「どうして、あんなに急いでいたの?」

「モデルの仕事の撮影って言われて、行ったんだけど、本当は、アダルトビデオの撮影だったんだ。‥いきなり脱いでくださいって言われてぇ…。みんな裸なんだよ?」

ジャスミンは笑った。

 

「‥俺の名前は、アラジン・リンダアーク。君の名前は?」

「私の名前は、ジャスミン。」

「ジャスミン?花の名前だね。」

「ジャスミン・イルカディアよ。」

「へぇ~。綺麗な名前だね。よろしくジャスミン。」

二人は、スマホの連絡先を交換し、帰った。

 

数日後、2人はデートをした。

「スラムだ。」

アラジンは、立ち止まった。

「ええ、ホントね。とても可哀想だわ。」

2人は無言で、スラムの中を歩いた。

 

「アル。」

アラジンのおじいちゃんが、声をかけた。

「じいちゃん!」

「彼女かい?」

 

アラジンは一呼吸置いた。

「まだ彼女じゃないけど、ガールフレンドのジャスミン。」

「こんにちは、おじいさん。」

ジャスミンは、おじいさんと握手をした。

「楽しんで。」

おじいさんはニヤリと笑い、行ってしまった。

 

その頃、ジュリアも、ボランティアでスラムの人の家を直していた。

「アル?」

 

アラジンとジャスミンは、ジュリアに気づかず、楽しげに会話して歩いている。

「アルって、スラム出身だったの?」

「うん。でも、父さんが頑張って仕事をして‥俺は10才の頃からアパート暮らし。でも、爺ちゃんは、スラムが気に入ってる。」

「そうなんだ。」

 

「アル!」

「ジュリア。」

「ジュリア?」

「ジャスミンも。」

『2人は知り合い?』

ジャスミンとジュリアとアラジンは、同時に言った。

 

「あ‥アラジンは俺の友達で、ジャスミンは俺の従姉。‥で、アルとジャスミンは?」

ジュリアが聞くと、アラジンとジャスミンは目を合わせてから、面白そうに笑った。

 

夕方、川沿いをアラジンとジャスミンは、歩いた。

「もうすぐ、26才の誕生日なの。」

ジャスミンは言った。

「えっ。じゃあ、何かプレゼントするよ。」

「別にいいのよ、そんなこと。」

ジャスミンは、笑った。

 

 

その日、ハイテムはとても大きな古本屋にいた。

探していたのは、ブルースイコスの壊し方だ。魔法について書かれた物もあったが、それらのほとんどは、作者の空想にすぎない。

「ジャフカデの存在すら、信じない者も多い。探す場所を間違えたかな。」

独り言をつぶやいた。

石や化石について書かれた本を、読んでみることにした。

【大いなるディアモンド】という本の中で、ついに、ブルースイコスの壊し方を見つけた。

ブルースイコスは、選ばれた者の前では、光に変わる。

その者がブルースイコスの光を飲み、その者が死んだ時に、完全にブルースイコスの力が消えるらしい。

ハイテムは震えあがり、急いで古本屋を出ようとしたが、ブルースイコスについて書いたメモを落としてしまった。

 

「すみません、何か落ちましたよ。」

ハイテムは、血眼で振り返った。

「ブルースイコス?有名な魔法石だ。魔法に興味がおありなら、私の本を読んでみるといい。ほらここに、こんなに並んでる。」

【ジーニー・アーノルドの未来予想呪文】という本が、50冊ほど並んでいた。

ハイテムは振り切り、古本屋を出た。

 

アラジンは、知り合いのヘリコプターパイロットに、ジャスミンの誕生日の夜に、アラブの空デートを頼むことにした。

 

『5千円?5千円じゃそんなことできる訳ないだろ。』

パイロットが笑った。

「そこを、なんとか。」

『いくらアルの頼みでもそれはな~。』

 

『あ、ちょっと待って。…もしかしたらその日、相席なら、いけるかもしれないぞ。金持ちの男が、一人で予約している。』

「ホントですか!相席で大丈夫です、お願いします。」

『オーケー。多分大丈夫だから、楽しみにしてろよ。』

「ありがとうございます!」

アラジンは、電話を切った。

 

その頃、ジャスミンは、ミンティアと一緒に、【ジーニー・アーノルドの下半期未来予想】という番組を観ていた。ジーニー・アーノルドは、テレビで活躍している、占い師だったのだ。

ジャスミンのスマホに、アラジンから電話がきた。

「アル?どうしたの?」

『ジャスミンの誕生日の夜に、プレゼントをあげたいんだ。』

「えーなに?」

ジャスミンは笑った。

『当日まで内緒。夜、スカイラルム広場に来て。』

「分かった。アル、セメント工場でケガしないようにね!」

ジャスミンは電話を切り、首をかしげた。

 

当日の夜、スカイラルム広場に、ヘリコプターが来ていた。

「ジャスミン!」

「アル、プレゼントって、このことだったの?」

「そう。」

 

「さあ、お姫様。気をつけて。」

アラジンが手を差しのべ、ジャスミンは、ヘリコプターに乗り込んだ。

機内では、What a wonderful night skyが流れている。

まだ、離陸はしていないが、二人はいい感じだ。

 

外では、操縦をするマグワイヤ君と、1人で予約した金持ちの男が話していた。

 

「おやおや、お熱い二人と一緒に夜空の旅かい?」

男が乗り込んだ。

 

「もしかして、ジーニー・アーノルドさん?」

「ご名答。この美しい白いジャスミンを綺麗なあなたに。」

ジーニーは一輪の白いジャスミンをどこからともなく出し、ジャスミンに渡した。ジャスミンは笑って受け取り、髪につけた。

 

アラジンはしかめ面で、

「僕はいいよ。」と、花を断った。

 

3人は、夜空の旅を楽しんだ。

 

帰り道。

アラジンは、ジャスミンに、自販機でコーンポタージュを買って渡した。

「ありがとう。」

「ごめん、今日、レストランの予約とかないんだ。」

「別に期待してないから。」

ジャスミンは笑った。

2人は、ジャスミンの家まで歩くことにした。

帰りの屋台などで、ご飯を食べた。

 

ジーニーは、後ろからついてくる。

「ねえ、さっきから何?」

ジャスミンが川を眺めている間に、アラジンがジーニーに聞いた。

 

「何って。俺も、こちらが帰り道なものでね。」

「ふーん、ホントかな。」

アラジンは、ジャスミンの下に走った。

 

ジャスミンの家の前で、アラジンがさようならのキスをしようとした時、不気味な風が吹き、ジャフカデが現れた。

「あなた‥誰?」

「俺が誰かって?俺の名前など知らない方がいい。俺は、君のお父さんに用があってね。」

「ジャスミン。」

アラジンが、ジャスミンをかばった。

 

「久しぶりだ、ジャフカデ。」

ジーニーが言った。

 

「おやおや。こんな所で友人に会うとは。アーノルド、マラケシュの魔女狩り以来だ。」

「何をしている?」

「そんなに怖い顔をするな。こちらのお嬢さんの父上が、俺の大事な宝を盗んだようでね。」

 

ジャスミンは、後退りした。

妹のミンティアとヒールドが、ブルースイコスを、父の部屋で眺める姿を知っていたのだ。

 

「ハイテム先生が、盗みなどするはずない。」

アラジンが言った。

 

「周りから善人だと思われている者には気をつけた方がいい。悪だくみをしているから、良い人間のように振舞うのだ。」

 

「それで、何を盗まれたんだ。」

 

「ブルー・スイコス。世界で一番美しいダイヤモンド。」

 

「ブルースイコス?そんなものが実在するとは。」

ジーニーは顔をしかめ、つぶやくように言った。

 

「ふん、邪悪な人間めが。」

ジャフカデは魔法で街灯の色を、黒っぽい赤色にした。

 

「ジャフカデ。俺達だって人間だろう。」

ジーニーが、街灯の色を黄色に戻した。

 

アラジンは、ジャスミンの前に立った。

ハイテムは、窓から覗いていた。

 

「それに、俺達の魔法は、人の役に立つために与えられたモノだ。町なかで、大きな力なんて使えないし、他人の家に、勝手に入ることはできない。」

 

「見くびるな!!」

ジャフカデは叫んだ。

 

「神は、俺の心まで読むことはできない。」

ジャフカデは、また街灯の色を黒っぽい赤に変え、雨を降らした。

 

「俺は、他人の家に勝手に入ることができないのに、なぜ、俺の自宅を荒らされ、宝を盗まれたのだ。」

ジャフカデは魔力で、ジャスミンの家のドアのぶをまわした。

 

「止めろ!!」

アラジンが止めたが、見えない力で宙に浮かされた。

首が苦しそうだ。

 

「お願い、止めて!!」

「止めてほしければ、御父上を呼んでくるのだ。」

「いいわ。」

ジャスミンは睨み、家に入ろうとした。

 

ジーニーはため息をつき、うなだれた。

 

「どうしたんだ!!」

その時、曲がり角から、警官とジュリアが来た。

 

「タイムオーバー。」

ジャフカデは呟き、消えた。

 

アラジンも落ちた。

 

「一体、どうしたんだ。」

「ジャフカデです。警部。」

ジーニーが言った。

 

警部は、ため息をついた。

「悪の魔法使いが、ついに町にまで現れたか。」

「はい、パトロールを強化していただけるよう、お願いします。」

 

警官達は、道を調査している。

 

「アル、大丈夫か。」

ジュリアは声をかけた。

 

「お父さん!!一体どうゆうことなの!!」

ジャスミンは怒って、家に入った。

 

「お嬢さん!!」

ジーニーも家に入った。

「僕達も。」

ジュリアは言い、2人も家に入った。

 

 

「どうして、そんなに危険な物を盗んだのよ!!」

「すまない。」

ジャスミンは怒り、自分の部屋に行ってしまった。

ジャスミンはベッドで泣いた。リリホワは愛犬と、ミンティアは1人で、すでに眠りについていた。

 

 

「ブルースイコスは、アラブ地域に住む人の心を、虜にすると言われている。アラブを、平和で安全な場所にするには、それを破壊するしかないと思った。」

「なぜ、ブルースイコスをジャフカデが持っていると?」

 

「以前、雑誌の記事でヤツを見た時につけていたんだ。それまでは、闇市を探していたがね。」

 

「おじさん、よくジャフカデの家に入れましたね。」

 

「そうだろう?誰でも入れるわけじゃない。実は、私には、君(ジーニー)やジャフカデと同じ能力がある。君達の能力は、正の能力。しかし私のものは、悪の能力なんだ。」

「悪の能力?」

「そうだ。大学生の時に、魔女から与えられた。」

「なぜだ、ハイテム先生はとても良い方なのに。」

 

ハイテムは、その時のことを回想した。

リリホワは、親友が好きな女性だった。

しかし、ハイテムは、親友からリリホワを奪い、親友は自殺した。

 

ハイテムは、嘘をついたり、犯罪をするのは嫌いだったが、それは大きな罪だった。

面白がって見ていた、ニューデリーに住む魔女が、ハイテムに、悪の魔法を与えたのだ。

 

「魔女は生涯で、正の魔法を3人の人間に与えることができる。でも、悪の魔法を与えるのは、生涯ただ1人。それをお前にあげる。」

そう言って、魔女は魔法をかけた。

 

 

 

「私は与えられてしまった。」

ハイテムは答えた。

 

みんな沈黙した。ジュリアが口を開いた。

「おじさん。ブルースイコスを見せてくれないか。」

「ああ、いいとも。」

 

ハイテムは、ブルースイコスの箱を持ってきた。

開けようとすると、箱が青白く光りだした。

ハイテムが愕然としながら、箱を開けた。

 

ブルースイコスは、光となり、アラジンの下へ向かっていく。

 

「ブルースイコスの破壊方法。選ばれし者の前で光となったブルースイコスを、その者が飲みこみ、誰かがその者を殺すこと。」

ジーニーが言った。

 

アラジンは憑りつかれたように、光をずっと見ている。

 

「ダメだ、アル。やめろ。」

ジュリアが言い、ジーニーがアラジンの肩を抱いた。

 

ハイテムは、ブルースイコスの光を、とりあえずビンに入れた。

 

 

次の日、こんな事の後なので、ジュリアとアラジンは仕事を休んだ。

2人は予定もなく、スラムをふらふらと歩いた。

 

「きゃあああ!!」

ドン

走ってきた、アラジンの幼馴染のリタル・ポポリムがぶつかった。

 

「リタル?」

「アル。」

 

「待て。観光客のパスポートを返せ。」

保安官が来た。

「その人、観光客なんかじゃないわ。子供を誘拐するために来たのよ。」

 

アラジンは舌打ちをし、リタルからパスポートを奪い、保安官に渡した。

 

「なんてことするのよ。」

「物は盗っちゃダメだ。誰のものでも。」

「ふーん。それ、あなたが決めた法律?」

「大昔からある法律だ。」

「そうなの。」

 

「ね、その人は?」

「ジュリア。俺の友達。」

「へええ。ジュリアさん?」

「ジュリア、俺の幼馴染。リタル。」

「はじめまして。」

リタルは可愛らしく笑い、ジュリアと握手をした後、

「じゃあね、出会ったばかりだけど。」

リタルは、行ってしまった。

 

アラジンとジュリアは、また歩きだした。

「リタルはスラム出身なんだ。前は、風俗で働いていた。」

「風俗で?」

「ああ。でも、1人の男が、リタルをカフェで働くよう、誘ってくれたんだ。今はカフェで働いている。」

 

 

「こんにちは。」

「いらっしゃいませ、リル。」

「私の名前はリタルよ。」

カフェの店員、黒髪で白人のドリスは、優しそうに微笑んだ。

 

「リタル。いい加減、お客みたいに店に入ってくるの、止めてくれない?」

店長代理のマダムショコラが、言った。

店長は白人だが、いつもいない。

「マダムショコラ。」

「あと5分で遅刻よ。」

「はい、すみません。」

 

リタルは、カフェの服に着替えた。

少しチャイナ服っぽい。ワンピースは水色で、白っぽいズボンとインド靴だ。

リタルの右腕には、火傷の跡がある。

トリズは悲しげに、テーブルを拭くリタルを見た。

リタルは、現在21才である。

 

美しいリタルは14才の時、王子に気に入られ、王宮に誘拐されそうになった。

それは、暗い夕方、5時半の出来事である。

ヨーロッパから家族旅行で、インドに来ていたトリズは、家族の下から走り、誘拐を止めようとした。

もちろん、リタルも必死で抵抗した。

怒った王宮の者は、タイマツを振り下ろした。

トリズはバックパックに火がついただけだったが、リタルは右腕に火傷をおってしまった。

トリズの両親が、駆け付けた。

 

トリズは、母親が保安官を呼ぶ声を思い出し、目を閉じた。

 

「きゃぁっ。」

リタルは、飲み物をこぼしてしまっていた。

 

「ドリス。あなたが、あの子をこの店にいれたのよ。」

マダムショコラは腕を組み、ドリスを睨んだ。

「ちゃんと面倒をみなさい。」

「はい。マダムショコラ。」

マダムショコラは、厨房に行ってしまった。

 

 

19才になったドリスは、1人でインドに旅行に来た。

リタルを探し、見つけたが、リタルは風俗で働いていた。

ドリスは、リタルの腕をつかんだ。

 

ドリスはインドで働くことを決め、白人経営のカフェで一緒に働くよう、リタルを誘ったのだった。

 

 

「こんにちは。」

ジュリアが、カフェに来た。

「ジュリアさん。」

リタルはジュリアを見て、止まった。

 

「あらあら、いらっしゃいませ。」

マダムショコラは満面の笑みで、ジュリアを迎えた。

「何、ぼーっとしてるの?早くご案内して。」

 

リタルはジュリアを案内し、2人は仲良さそうに話した。

ドリスは、その姿を愛おしげに見つめた。

 

その姿を、王宮の者達も見ていた‥。

 

 

ジャスミンは、古本屋の奥の方で、魔法使いについて書かれた本を読んでいた。

その姿をジーニーは影で確認してから、ジャフカデとの約束の場所に行った。

 

スラムの中にあるカフェで、ジャフカデはお茶を飲んでいた。

ジーニーが杖を持ち、険しい顔で約束の場所に向かうのが見えたので、カフェの外に出て、ジーニーを呼び止めた。

 

「ジーニー・アーノルド。」

「ああ、ジャフカデ。そこにいたか。」

 

「親父。金だ。」

カフェの店主に、ジャフカデが金を渡すと、店主はにんまりと笑った。

 

「すまない。君と会う前に、一息つこうと思ってね。」

「そうか。それで、ブルースイコスのことだが‥。」

 

「ブルースイコスは、私が王家の宝庫から持ち出した物だ。王に気づかれたが、その時、魔法が使えたのだよ。」

 

 

「つまり、私がブルースイコスを手にすることは、正しかったというわけだ。‥しかし、あの男に盗まれた。」

「ハイテム先生に悪気はない。邪悪な力を持つあの石を、アラブのために破壊しようとしただけだ。」

「狂っている。」

「ジャフカデ、ハイテム先生は、悪の魔法使いだ。」

ジーニーが言うと、ジャフカデは魔法で後ろに大きくジャンプした。

 

「悪の魔法使いだと?」

「ああ、そうだ。」

ジーニーは、ジャフカデに向かって歩いた。

 

「どんな力を持っている。」

「さぁ、分からない。ただ、悪の魔法使いは、我々とは逆だ。」

 

「私は、アラブを支配するつもりなどない。私は、ブルースイコスを、愚かな王族から遠ざけたいだけだ。」

「そうだな。」

ジーニーは、目を閉じた。

 

「娘は良い子だ。」

「そうだな、でも手を出すなよ。ハイテム先生だって良い人なんだ。もしかしたら、悪の魔法に、汚染されかけているのかもしれない。」

 

 

「‥ブルースイコスの破壊方法。選ばし者の前で、光となったブルースイコスを、その者が飲み‥。」

 

「その者を殺すこと。」

 

ジーニーが後ろを向くと、王と王宮の者達がいた。

 

「それで、その者は、見つかったのかね?」

トランスカ・アイドリン王が聞いた。

 

『タイムオーバー』

ジャフカデは言い、黒い影となって消えた。

黒い影となって、家に戻るジャフカデに、青い影となったジーニーがついてきて言った。

「選ばれし者は、あの時、一緒にいた男だ。アラジン・リンドアーク。」

ジーニーは消えた。

ジャフカデも黒くて長い影となり、クルクル回って、地中にある自分の魔法の家に入った。

 

 

アラジンは夕方、中華まんを買い、ジャスミンの家に行った。

ハイテムは、大学に行っているので、いない。

ジャスミンは、ハイテムの部屋で、ブルースイコスを、困ったように見ている所だった。

ブルースイコスは、ゆらゆらと揺れだした。

 

「ジャスミン、リンドアーク君が来たわよ。」

「はい、ママ。今行くわ。」

 

ジャスミンは家のドアを閉め、外に出た。

「ジャスミン、これ。ここの中華まん、うまいんだ。」

「ありがとう、アル。」

 

2人は言葉を失い、下を向いた。

 

「あの‥大丈夫?」

「ええ、平気よ。アルこそ大丈夫?」

「うん。俺が、選ばれし者だったなんて、びっくりだ。」

夕日が、2人を美しく照らした。

 

「飲む気なの?」

「わからない。でも、アラブが平和になるためなら、なんだってする。」

「そう。」

ジャスミンは、下を向いた。

 

「じゃ‥。」

「待って。」

アラジンは、ジャスミンの腕をつかんだ。

 

道の人は目をそらしたように歩いていく。

 

ジャスミンは少し笑った。

「バーイ、アル。」

「うん。」

 

夕方6時半。

ジャスミンは、中華まんを食べた。

リリホワは、揚げ物をしている。

「あら?今日は、あなたがスキなトンカツよ。」

「でもアルに、中華まんをもらったから。」

「じゃ、トンカツはおかずね。」

 

「トンカツはいいわ。」

「あら、食欲がないの?」

「そうじゃないの。」

ジャスミンはハイテムの部屋から、ブルースイコスを持ち出し、コートを羽織って家をそっと出た。

 

「トンカツができたわよ。」

 

「ジャスミンを知らない?」

ミンティアは首をふり、リリホワは心配そうに、窓の外を見た。

 

ジャスミンはバスに乗って、古本屋で読んだ、砂漠まで行くことにした。

その様子を、仕事帰りのジュリアが見つけ、ジュリアは眉間にしわを寄せた。

 

バックに入れたブルースイコスから光がもれ、バスの乗客達は、ジャスミンをじろじろと見たので、ジャスミンはバスを降り、歩いて砂漠を目指すことにした。

しかしその時、王宮の者にも、ジャスミンがブルースイコスを持っていることを、見られてしまう。

 

星が、綺麗に出ている。

ちょうど1番星の下くらいが、目的地の砂漠だ。

 

「ああっ。」

砂漠についた時、待ち構えていた王宮の者達に、ジャスミンは捕らえられてしまう。その現場を、ジャフカデが影から見ていた。

 

ちょうどその頃、カフェの前で、リタルも王宮の者に、捕らえられてしまっていた。

「やめて!!」

抵抗するリタルを、車から王子が顔を出し、言った。

「7年前、君をあきらめたが、カフェで働く美しい君を見て、もう一度、君に触れたいと思ったんだ。‥一緒に宮殿まで来たまえ。」

「嫌よ!!そんなの!!」

 

仕事を終えたマダムショコラとトリズも来た。

「あなた達、何をしているの?この子から手を離しなさい。」

「リタル。」

一度、手を逃れたリタルをトリズが後ろから抱きしめた。

 

しかし、王宮の者がトリズを背後から、棒で殴り、リタルを無理に車に乗せた。

 

「ちょっと止めなさい!!」

マダムショコラもやめさせようとしたが、殴られてしまう。

 

車は発車した。

マダムショコラは、叫んだ。

「保安官を呼んで!!」

相手が王子なので、みんな下を向いて、通り過ぎていく。

 

「保安官を呼んで!!」

マダムショコラは、叫び続けた。

 

 

王子は、黒窓ガラスの高級車に乗り、夜の街に手を振ったりしていた。

宮殿につくと、リタルは大人しくついていくことにした。殺されるのが怖いからだ。

 

「王子、この女、どうしますか?」

警護の者が担架で人を運んできた。

「ふん。」

王子が布をめくると、女性の亡骸だった。

リタルは、息を飲んだ。

 

「この子は楽しませてくれたが、もう必要ない。死んでいるからな。」

警護の者は、真剣な目で、王子を見つめた。

「川に流してくれ。」

 

「だけど、また保安官が来たら。」

「君達の誰かが、代わりに捕まってくれ。金は払う。」

王子は言い放った。

 

「あの、あの方は?」

「あの子は、リゼンちゃん。僕の前の恋人。」

リタルは青ざめた。

 

王子は、王座に座った。

「父上なんて、もう200人も女を殺している。庭に墓がある。」

リタルは、床に座りこんだ。

 

王子は、召使に言った。

「葡萄酒をくれ。」

 

 

ジャフカデは、魔法で黒い影になり、光る街を通り過ぎていた。

ジャスミンの乗る車を止めようとしたが、止められない。

仕方なくあきらめ、人間の姿に戻った。

 

「ばか野郎!!」

ジャフカデが叫ぶと、周りの人がじろじろと見た。

 

「はあ‥。」

ジャフカデはベンチに座りこんだが、壊れていたジーニーの電気の看板がついたため、ジャフカデはまた黒い影になり、ジーニーの下を目指した。

ちなみに、その看板は、賃貸アパートの看板である。

 

ジーニーのアパートは薄ピンク色で、夜は、薄いスカイブルーの電灯がつく。

 

ピンポーン

「はい?」

ジーニーは鍵穴から覗いた。

「ジャフカデ?」

 

「ジャスミンが捕まった。」

「捕まった?誰に?」

「アイドリン王の手下だ。ブルースイコスを持ち、砂漠に来た。」

「そんな‥。ではすぐに、助けに行かないと。」

 

「ああ。念のため言っておくが、ブルースイコスだけでは、アラブを支配する力はない。アラブを支配するには、選ばれし者が必要なのだ。」

ジャフカデが言うと、ジーニーは下を向いた。

 

「アラブ中で災いが起こっていたのは、ブルースイコスが、選ばれし者を見つけられなかったからなんだ。」

「そうか。では、アラジンも連れて行くことにしよう。」

「ああ。そうだな。」

2人は黒と青の影になり、消えた。

 

 

その頃、ロジー王子は、葡萄酒を飲んでいた。

『ブルースイコスを持っていた女を捕まえました。』

召使いが王子に耳打ちすると、王子はニヤリと笑い、晩餐に呼ぶよう指示した。

リタルは、召使いが用意した椅子に座っている。

目の前で、召使い達が晩餐の準備をしている。

 

あっという間に、白くて大きなテーブルに、カトラリーが用意された。

「さ、座りたまえ。」

リタルは席についた。

 

「離してよっ!!」

ジャスミンも晩餐の席に来た。

「はぁ‥。」

ジャスミンは、怒ったようにため息をつき、王子はジャスミンを見て、シェフと談笑をした。

リタルはジャスミンを見た。

 

「お姫様?」

「違います。今日、連れて来られたんです。」

「そう、私もよ。でも、お腹が空いていたので、よかったわ。」

ジャスミンは笑った。

 

「前菜です。」

「まあ、おいしそう。」

『これで食べるのよ。』

手で食べようとしたリタルに、ジャスミンが教えた。

 

「どうだい?」

「美味しいわ。想像以上よ。」

ジャスミンは言った。

 

 

「次に、運ばれてくるのはすごいぞ。」

「象の肉です。」

「キャッ!」

ジャスミンは、フォークとナイフを置いた。

 

「食べろよ。うまいぞ。」

 

ゴーン

「お父様だ。メインディッシュに間に合うよう、帰ってこられた。」

 

トランスカ王が広間に入ってきた。

「お父様。」

「ロジー。もう新しい子を仕入れたのか。」

「はい。」

 

「ふん。ブルースイコスは私の物だ。返してもらうよ、ジャスミン。」

「なぜ、私の名前を?」

「ウェスタン・アンダマーを覚えているか?」

「ウェスタン?」

ジャスミンは、眉間にしわを寄せた。

「私は昔、君に興味があってね。ウェスタンを雇い、調べてもらっていたんだ。だがもう、年増の君には興味はない。」

王は言い放ち、ジャスミンが困ったようにうつむいたので、リタルは心配そうにジャスミンを見た。

『心配しないで。もう思い出したくない人なの。』

 

カランカランカラーン

「メインディッシュです。」

 

「来た来た。」

 

「陛下。こちらが、戦争に破れた我が国の大佐、パディントンです。」

 

それは、生首だった。

ジャスミンとリタルは、青ざめた。

 

「どこからいただこうか。」

 

「ちょっ‥トイレをお借りしていいかしら。」

ジャスミンは、リタルを立たせた。

さすがの王子もこれにはOKし、2人はトイレに行った。

 

「おえええ!!」

ジャスミンは個室で、戻した。

リタルは大丈夫だった。

確かにグロテスクな光景だったが、リタルはスラム出身なので、とても心が強かった。

 

 

アラジンは、何かそわそわしたものを感じて、1人暮らしのアパートで不安になっていた。

ピンポーン

「はい。」

「やぁ、アル。」

「ジーニーさん。‥ジャフカデ?」

アラジンは、顔をしかめた。

「すまないな。もう悪い事はしない。」

「‥先日は、悪かった。」

ジャフカデが言うと、アラジンは鼻に少し触った後、聞いた。

「何の用?」

「ジャスミンが捕まったんだ。」

「誰に。」

「王宮の者だ。ブルースイコスを持って、ジャフカデの家に向かっていた。」

「じゃ、早く助けに行かないと。」

「ああ、だから迎えに来たんだ。」

 

ブルーと黒の影に挟まれ、高速移動が始まった。

「あの、ハイテム先生に伝えた方が。」

アラジンが言うと、ジーニーとジャフカデは目を交わした。

「そうだな。」

 

 

「アーグラ行きのバスを。」

「1名ですか?」

「はい。」

トリズは、アーグラへ向かおうとしていた。

ちょうど仕事を終えた、ジュリアが通りかかった。

「トリズさん?」

「あ‥。」

「どうしたんですか?」

「リタルが、王子に捕まってしまって。」

「そんな!‥すみません、大人もう1人。」

 

「俺も、一緒に助けに行きます。」

 

 

「さぁ。」

2人を、王子が寝室に案内した。

 

「今日はゆっくり。」

「ありがとうございます。」

ジャスミンが営業スマイルで、王子にお礼を言った。

王子がリタルに投げキスをしたので、リタルも嘘笑いで会釈をした。

 

ジャスミンは手持ちランプをつけ、言った。

「ああいうの、信じちゃだめよ。あの王子、とんでもないヤツだわ。」

「わかりました。」

「あなたもう少し、しっかりしなさい。」

「はい。」

「あなたの名前は?」

「リタルです。」

「私はジャスミンよ、よろしくね。リタル。」

 

2人は、別々の並びベッドに入った。

 

リタルは、これからのことを思うと辛くなり、風俗店で働いていた頃のことを思い出してしまった。

 

「あら、どうしたの?」

「いえ。」

 

「私も、馬鹿なことしたことあるわよ。」

『そうじゃないから。』

リタルは背を向けたが、ジャスミンは話し続けた。

 

「18の頃にね、ウェスタンという、5つ年上の男と付き合ってしまったの。その人が王の手先だったなんて、気づかなかったわ。パパの別荘に2人で泊まって、いろいろしちゃったのよ。ホント、バカみたいよね、私。」

 

「もう考えたくない人だったわ。」

ジャスミンはオバサンっぽく笑った。

 

 

アラジン、ジーニー、ジャフカデの影は、くるくると回り、ジャスミンの家の前に到着した。

 

焦った感じで、ハイテムがドアを開けた。

「ああ。」

「ハイテム先生、ジャスミンが捕まりました。」

「何という事だ‥全て、私のせいだ。」

 

「違います、先生。もとは、俺のせいです。」

ジャフカデが言った。

 

「ジャフカデさん‥。あれから、私は自分の罪を反省した。家に忍びこんだりして、悪かった。」

ハイテムは、ジャフカデの手をとった。

 

「いえ、とんでもありません。先生は、悪の魔法と戦っていたのだから。」

 

「みんなで、ジャスミンを助けに行こう!」

アラジンが言った。

「ああ、そうだな。」

 

「さあ。」

ジーニーは、青い煙を出し始めたが、

「いや、こっちの方が早い。」

ハイテムが小さな箱を出すと、みんな吸い込まれた。

その箱は、車が来てつぶした。

 

ドン

宮殿の庭に来た。

「先生、あの箱は?」

「さぁ、知らない。ここからなら、箱なしでも帰れるだろう。俺は、悪の魔法とうまくやっているんだ。」

ハイテムが言った。

 

 

コンコン

「何かしら?」

ジャスミンは、カーテンを開けた。

 

「ジャスミン!」

「アル!来てくれたのね!」

2人はハグをした。

 

リタルも起きて来た。

 

「リタルも?」

「あら、2人は知り合い?」

「幼馴染なんだ。リタル、大丈夫かい?」

「ええ。ありがとう。」

 

「お父さん‥!!」

「ジャスミン。」

2人は、ハグをした。

 

「そちらの方、ジャフカデ?」

 

「ジャフカデは、心を入れ直した。」

ジーニーが言った。

「そう‥。」

「行こう。」

アラジンが言った。

 

「でも、ブルースイコスが。」

「そんなもの、どうでもいい。」

 

「ダメよ。このままじゃ、これから先ずっと、アラブで災いが起こり続けるわ。」

「分かった。後で取りに来ることにしよう。とにかく、今は逃げるんだ。」

「ジャスミン。」

ジーニーとハイテムが、ジャスミンに言って聞かせた。

 

「分かったわ。」

「さぁ、こちらへ。」

 

 

「おやおや、もう帰るのかい?」

テラスには、王子が立っていた。

 

「ロジー。」

「ロジー様だろ、ジャフカデ。」

 

「宮殿に入った女は、死ぬまで出られない決まりだが。」

 

ハイテムは怒り、ロジーに攻撃しようとした。

しかしロジーは、青い光を出し、ハイテムを倒した。

 

「お前‥。」

「僕は、悪の魔法使いだ。」

ロジーは、テラスに透明な膜のような物を張り始めた。

 

部屋の奥から兵士が来て、アラジン、ジャスミン、リタルを捕らえた。

ハイテムは倒れて、動かない。

 

王も来た。

「ロジー、ご苦労。」

 

ジーニーとジャフカデは、3人が人質になっているので、手が出せない。

 

「アラジン、ブルースイコスだ。」

王が、アラジンの前にブルースイコスを出すと、アラジンの瞳は変わってしまった。

「アル。」

「アル、ダメだ。」「止めろ!」

リタル、ジーニー、ジャフカデが止めた。

 

「飲め。」

ロジーが言った。

「アル、ダメよ!」

ジャスミンも止めたが、アラジンは、ゆっくりと、ブルースイコスを飲んだ。

 

アラジンの体は、水色に包まれ、元に戻ると、王子の服を着ていた。

 

「アル‥!」

 

「どうだ、アラジン。」

ロジーが聞くと、アラジンは我をなくし、威厳たっぷりな感じで、宮殿に入って行った。

 

「アル‥!!」

 

弱っていたハイテムが、透明な膜に穴を開けた。

「逃げろ‥。」

 

「あなたを置いてはいけない。」

ジャフカデが、リタルとハイテムを担ぎ、穴に飛び込むと、ジーニーもジャスミンを担いで、飛び込んだ。

 

「くそっ!」

「まぁよい。ブルースイコスは、こちらの物だ。」

王は言ったが、ロジーは悔しそうな目で、夜空を睨んだ。

 

 

「アーグラについたね。」

「ああ。」

アーグラに着いた、ジュリアとトリズが見えたので、ジーニー達は2人の前に降りた。

 

「何?」

「アラジンがブルースイコスを飲んでしまった。ひとまず逃げるぞ。」

 

弱ったハイテム先生が金色の糸のような物をだし、みんなにつけた。

 

「これ、何?」

「魔法だ。」

「魔法?」

トリズが聞くと、ジュリアが答えた。

 

ジーニーとジャフカデは、みんなを糸につけ、夜空を飛んで帰った。

 

 

【What a wonderful night sky】

【Black dance in night】

【黒の魔法使い】

【The Blue Magician】

By Shino Nishikawa

 

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