多久さんの事件簿【バラバラ殺人】20

November 10, 2018

元々、消してあったものです。

 

多久さんの事件簿【バラバラ殺人編20】

多久は、青山の『俺様のイタリラーメン商店』の常連客2人が不審死をした事件について、調べていました。というより、考えていました。

多久は超能力者でもあるので、真相を知っていました。

 

光井有海(みつい ありみ)26才の生首と右腕は、燃えるゴミの日、ゴミ山の中から発見されました。それを拾ったのは、有海を愛していた、40才の基山利策(きやま りさく)です。有海の右足は、有海の実家の前に。有海の左足と左手は、新潟の海辺に。有海の胴体は、山中で発見されました。ビニールで巻かれた状態でした。

 

有海がどんな姿になろうと、有海の体に興奮したことは間違いありませんでした。

利策は有海を殺した犯人を分かっていました。有海を殺したのは、碓氷アリス(ひい アリス)25才と、宮嶌コトリ(みやしま ことり)24才と、宇美イルカ(うみ いるか)25才でした。

3人は、有海と『俺様のパスタ商店』で食事をした後、BARに誘いました。あらかじめ、バーテンに頼み、有海にだけ、睡眠薬入りのお酒を出してもらいました。3人は常連客だったので、バーテンは3人に逆らうことを恐れていました。

有海は、車の中で寝てしまいました。

3人は有海を解体しようと思っている、田舎の小屋に連れて行きました。

有海は目を覚ましました。

しかし、目を覚ました瞬間、「有海、まだ寝てな。」と言って、イルカが有海を撃ち殺しました。猟銃で、です。有海は撃たれる直前、何も言わず、目だけを見開きました。

バン、有海は即死しました。5秒後、有海の口からは泡、股からは水が、胸からは血が溢れ出しました。

アリスは外に出て朝食をとっていたので、その場にはいませんでした。そもそも、殺すなんて、正気だとは思っていなかったのです。知り合いが働くカフェで、楽しくおしゃべりをしていました。

「きっめぇ。」コトリとイルカは小屋の外に出て、戻しました。「あー。」頭がおかしくなった二人は小屋の影でトイレをしてしまいました。

「よしっ、やるか。」

二人はチェーンソーで有海を解体しました。二人は血だらけでした。

 

戻ってきたアリスは、声にならない声をだし、その場に座り込みました。

「撮影?嘘でしょー。」アリスはクスクスと笑いました。

「ねえ、撮影だよね?」

「私、今度、有海と雑誌の撮影あったんだぁ。」

有海とアリスはモデルもやっていたのです。

「アリス、このこと誰かに言ったら、お前もこうなるんだからな。」

「やっだぁ。」

アリスはクスクスと笑い続けました。

コトリは弁護士事務所、イルカは眼医者で働いていました。有海はエステサロンの受付、アリスはヘアサロンの受付をしていました。

有海もアリスも美容師免許を持っていましたが、使うことは怖いと思っていたので、やっていませんでした。いつか年をとって、サロンで働けなくなっても、二人は倉庫作業なども経験していたので、「なんでもやって、生きていこう。」と話していたのでした。

有海とアリスにはお洒落な男友達が沢山いました。

コトリとイルカが羨ましかったのは、メンズモデルの佐野(さや)と金髪モデルのセントが、有海が話していたことです。

でも本当は、有海が一番好きだったのは、40才の利策のことでした。佐野とセントとは、全く連絡をとっていなかったし、セントの方は、コトリとイルカもモデルになれると考えていたのです。

本当は佐野と恋人になりそうだったのは、アリスでした。でもアリスは、コトリとイルカには、「彼氏は、パルコ店員の聖名(みな)。」と嘘を言っていたので、命を狙われませんでした。

 

「ううう!」

突然、アリスは大声をあげ、チェーンソーを持ち、自分の左手を切りました。

「あああああ。」

アリスは切れた左手を見て、泣きました。

 

「なんか怖い。」

コトリはイルカの手を引き、小屋の外に出ました。

「お母さんに会いたいよおおお。」

アリスは号泣しながら、小屋から出てきました。左手にはタオルを巻いていました。

「うん。」

コトリの車で、三人は、崖まで行きました。

「嫌だよおおお。」

アリスは泣きましたが、コトリとイルカはアリスを崖から落とし、車で逃げました。途中、何台かの車とすれ違いましたが、男はとても鈍い生き物です。何も気づきませんでした。

『へええ。女の子がこんな道を?なんだか映画みたいだ。』

その中には村上弥議員もいましたが、とてもうきうきした気分で、何も気づいていませんでした。

 

コトリはイルカを小屋に置き、帰りました。

「こいつ片付けてやるから、その代わり、お前10万払えよ。」

「うん、10万でも100万でも払うから、もう帰らせて。」

車に乗り込む際、「やっぱ、15万で。」コトリが確認すると、イルカはうなずきました。

イルカは家に帰りました。

「あんた、血だらけじゃないか。」母親は驚きました。

「うっせぇ!!お前だってやったじゃないかよっ。」

イルカはそのまま、風呂場に行き、体を洗いました。

母親は父親に相談し、父親がイルカの部屋に来ました。イルカは布団で寝ていました。

「ハルカ、誰を殺したんだ。」

「あいつ。」

「あいつじゃ分からないだろう。」

「有海。」

「なあ、ハル。警察に行くか。」

「行かない。」

 

「あなた、済南(せいなん)さんから電話。」

済南さんは35才でハゲの男でした。

「ハル、済南さんが片付けてくれるって。」

「よかったね、ハルちゃん。」

ハルカは、イルカの改名前の名前でした。

 

朝、ハルカが小屋に行くと、済南が遺体を袋に入れていました。

「やらかした?」

「うん。」ハルカはニコニコと笑いました。

「そいつ、自殺したかったんよ。」

「へぇ~…。何もハルに頼まなくてもいいのにね。」

済南がこちらを見ました。

「で、金は?」

「コトリが15万くれるって。本当はコトリに頼んだことだったからさ。」

済南は首をかしげました。

「15万じゃ足りんぞ。50万、いや、もっとだな。」

「ねえ、今日、夜空いてる?」

「待てって。まずはこいつを片付けてから!」

 

ハルカは小屋に飛び散った血を拭きました。アリスの左手は、昨日のうちにハルカがゴミに捨てていました。

「あ~重。ってかきも。おい、なんでこんなことしちゃっただ。」

「だから、ごめんって。」

「本当に頼まれたことだよなぁ?」

「うん、」

ハルカは床を拭きながら答えました。

 

しばらくすると、ハルカは有海への憎しみの気持ちを思い出しました。

『なんで私の方がすごい仕事なのに、有海にはかっこいい男がいるの。』

 

「ねえ、首だけ残してくれる?」

「ああ?」

「最後に有海が好きだったカフェに行くから。」

「おい、どうゆうことだ、つまり。」

「バックに入れておくだけだよ。」

「うーん。いいよ、」

済南は目をふせ、答えました。

「でも、早いうちじゃなきゃ。」

「じゃ、今日の夜。いいでしょ?」

「寝たいから。ちょっと待って。」

 

片付いた後、済南の家に二人は行き、一緒に寝ました。

目を覚ますと、ハルカは有海への憎しみをまた、思い出しました。

そして、遺体をいろいろな場所に捨てる計画を実行したのです。

 

結局、カフェには、3日後の夜になってしまいました。

カフェは青山の『俺様のイタリラーメン商店』です。

そこにはコトリも誘いました。

 

店員の山居リンダ♂は、3人を見て、『少し変な感じだな』と思いました。イルカとコトリが来る時は、いつも有海かアリスが一緒だったからです。

「あれ、今日、アリスちゃんは?」

リンダが聞くと、イルカは何も言わず、首を横にふりました。

有海の首は防臭袋に二重に入れ、さらに上から黒いエコバッグに入れていました。

『えらい大きな荷物。』

リンダはにこやかな笑顔で、荷物用のかごをイルカの足元に置きました。イルカはびくびくした目で、そっと袋をかごにいれました。

 

3人はパスタラーメンが運ばれてきても、食べずに小声で話していました。

突然済南が大声をあげ、コトリが泣きました。

その場には日比野とリンチル、醗とバンビもいました。それぞれ談笑していましたが、突然の大声に黙りました。

 

「そんなお金、払えないよっ…。」

「じゃあどうするだ。」

リンダはかなり鈍感な方でした。『なんなんだろぉ~…。』

顔をしかめ、見ていると、醗がコトリの元に駆け寄りました。

「大丈夫っ、お金なら、払ってあげようか。」

「いい。」

コトリは泣きながら、首を横にふりました。

 

3人は席を立ちました。

「ごめんなさい、お会計っ…。」

リンダは呼び止めましたが、

「いいだろうが、今日は。」

済南が強く言いました。

店のオーナー♂や、店員の水谷ウォルテス♂も、首を横にふりました。

面倒に巻き込まれたくなかったのです。2人は、自動車事故か何かだと思っていました。

 

「ねえ、大丈夫ですかあ?」「食べなくていい?」

日比野とリンチルが声をかけると、少しだけ、コトリはホッとした表情に戻りましたが、そのまま3人は闇夜に姿を消しました。

 

醗とバンビは本気でコトリを心配していました。コトリはビトバン(ビートバンビ)のファンで、サイン会などに訪れていた子だったからです。

 

夜、コトリの家に、済南から電話がきました。

「コトリちゃん、何のことぉ?実はね、今日、アリスちゃんのお母さんからも電話がきたの。」

コトリの母親は心配して聞きましたが、

「大丈夫、お母さんには関係ないから。」

コトリは笑顔で答えました。

「私、慧(さとし)に会ってくるね。」

慧はコトリの彼氏でした。

コトリは車を走らせました。慧と子供ができたら、来てみたい場所に来ました。

車を置き、歩きました。とても水の流れが激しい、用水路がありました。

醗の顔を思い出すと、体を綺麗に洗いたいと思いました。そして飛び込み、コトリは死にました。

 

一週間後。優孫は、月曜日の早朝ゴミ拾いを毎週の習慣にしていました。

カラッ。優孫の足元に小型拳銃が落ちていました。

「お、優孫、おはよ~。」

「おうっ、マロじゃん。」

「ゴミ拾いしてんの、えらいね。」

「そうぅ~。」

カラッ。優孫の足元の小型拳銃がまた動きました。

「おい、なんだよそれ。渡してくれ、こっちに。」

「う、うん。でもなんか、拳銃っぽいから。」

「おお、こりゃ本物だぞ。」

「う、うん。気をつけて。」

「ははぁ~っ。なんでこんなもの、こんな所にあるんだろっ。」

「さぁ~な。ってか俺、今日学校だからもう行くわ。」

優孫は子供の頃、鉄砲が欲しかったことを思い出していました。

『玉なんか入ってないだろ。相手はマロだから安全かな。』

 

マロは優孫と別れると、冷たい目になりました。

マロは多くの女性や子供のヒーローとして闘う自分に飽き飽きしていたのです。

「あームカつく。」

マロは通りを歩く、一人の女性に焦点を合わしてみました。

「どうなるかねぇ~。世界のマロ様が殺人をするなんてさ。」

「さあ、どうでしょう。」

マロは拳銃を発射体制にしました。

 

「GO」

歩いていたハルカは、マロに撃たれ、死にました。

次の瞬間、マロはボーリング場にワープし、手元から拳銃も消えていました。

『なに、これ。意味わかんない。』

「つまんねー。」

「なんだ、なんか文句あるのか。」

ノリが言いました。

「べっつに、何も。」

マロはボーリングのピンで遊びました。

「おい、何かあるなら言えよ。」

ノリはマロに言いました。

「べっつに、今日は多久がいないからつまらないだけ。」

「あー、絶対嘘だろ。」

ノリは大げさな試合中の『点取られました』ジェスチャーをしました。

 

 

 

 

「お前のこと嫌いだった、じゃなっ。」

多久は悪い夢で目覚めました。マロに撃たれる夢です。

多久の最近はとても忙しい日々を送っていたので、休みは寝ることにしていました。

『寝るのも大事だし、食うのも大事。』

多久は朝から、ハンバーグを作ることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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