マトルキャット 誕生の秘密とタイムトラベル

December 11, 2018

マトルキャットとタイムトラベル

西暦6000年ごろ、イギリスの魔法使いユーホールド・ワイマンが時空をこえられる入口を見つけた。

ある日、ユーホールド・ワイマンは、サッカーの国際試合を観戦している最中に、キラッと光る何かを見つけた。次の瞬間、その場所だけがぼやけ始めたので、箒でそこまで飛んでいくと吸い込まれた。

タイムトラベルできるとユーホールドは感じ、1986年6月22日、アルゼンチンのディエゴ・マラドーナの5人抜き伝説の試合を見たいと強く願った。

すると、次の瞬間、ユーホールドは、ワールドカップメキシコ大会に来ていた。

最初は、パロディー映画の撮影に来てしまったかと思ったが、そうではなかった。

ユーホールドは、1986年6月22日に来ていたのだ。

 

つまり、タイムトンネルの入口は、魔法を持たない人間の特殊能力が使われている時の頭上に現れる。そこからタイムトラベルできるらしい。帰り方も同じである。

その後の研究で明らかとなったのは、タイムトラベルはマジな時にしか出来ないし、悪だくみしている時には、出来ない。

 

 

 

 

 

プーチ・ピピンの祖先も、そのまた祖先も人間だった。プーチは現在66才で、ミシルマ島に暮らしている。

妻のスーワンとは、別居中だ。

プーチは、前国王から『人間』認定を受けたが、スーワンとの子供は、愛の調べによって生まれた。名前をリーロイという。

リーロイは、イギリスで暮らしている。

 

マトリアシルで人間認定を受けると、税金が0.5パーセント安くなるが、人間は、あまり、マトリアシルに移住してこない。

なぜなら、魔法族ばかり住んでいるので、魔法力を持たないと暮らしづらいからである。

 

プーチは、シートルアスラに行き、サシムに占いをしてもらうと、『宝はサンリルリランにある、いずれあなたが見つける。』というお告げをもらった。

 

プーチは、ロドリアムに会った。

「おはよう、ポッチ。いい天気じゃのう。」

「お爺さん、僕の名前は、ポッチではなく、ロドリアム・ホッチナです。」

「いいじゃないか。今日も釣りに行くのかい?」

「はい、釣りに行きます。釣る場所は秘密ですが。」

 

ロドリアムは、釣りの名人だったが、釣る場所は人に教えないという腹黒さで、ロドリアムはみんなから、『ポッチ』と呼ばれていた。

 

ロドリアムに挨拶し、プーチはサンリルリランに向かった。

『サンリルリラン』

人間の代物である、地雷探査機で宝を探した。

すると、地雷探査機が鳴り出した。急いで掘り返すと、なんと人骨がでてきた。

プーチは少しがっかりし、昼になったので、途中の店で買った、バゲットサンドを食べた。

夕暮れになり、帰ろうとした時、また地雷探査機が鳴り出した。

プーチが掘り返すと、宝箱を発見した。日本語で何か書いてあるが、プーチには読めない。とりあえず、家に持って帰ることにした。

 

夜、探検家のオイドレン・ミーマンと、ロドリアムが来た。

「こんばんは、プーチ・ピピン。宝を発見したそうだね。」

ロドリアムが言った。

「そうなんじゃ。」

 

「俺も、拝見させてもらおう。」

オイドレンも体を乗り出した。

「これじゃ。」

 

「とく…がわ…。」

ロドリアムが読み上げた。

「ロド。この文字が分かるのか?」

「少しだけね。」

「なんと、書いてある。」

「とく…がわ…マイ…ゾ…キン…。これは…!」

 

「徳川の埋蔵金だ。」

「埋蔵金?」

「なんじゃ、それ。」

「約6140年前、日本を支配していた徳川家は、ついに明治政府に城を明け渡した。明治政府は、徳川の御用金を期待したが、金蔵は空だった。その前に、井伊直弼がどこかに隠したと言われている。…多分これは、その時の金だ。」

 

「では、井伊直弼が、ミシルマ島のサンリルリランに隠したというのか?」

「そうだ。」

「ハッハハ。そりゃ豪快だ。」

 

ロドリアムもニヤリと笑った。

「マトリアシルは、当時はまだなかった。きっと井伊直弼が、タイムトラベルして、この場所に埋めたんだよ。」

 

「しかし、タイムトラベルが発見されたのは、西暦6000年頃のはずだろう。井伊直弼は、それより4140年も早く、タイムトラベルを発見していたということか?」

 

「そうだ。井伊直弼は、タイムトラベルを6140年前に発見していたんだ。」

 

「はああ。」

プーチはへたりこんだ。

 

「爺さん、大丈夫か。」

「いや、腰をぬかしてしまって。」

オイドレンが椅子に座らせた。

 

恐る恐る、プーチが箱を開けた。

「わあああ。」

金貨が現れた。

「すごい。俺が夢見てた物だぁっ!!」

オイドレンが触れると、金貨から、金色の光が浮かび上がった。

 

「なんだこれは。」

とても美しい光景である。

 

「多分…愛の調べだ…。」

「はぁぁ。わしも見るのは2回目じゃ。」

「なんて、美しい。」

ロドリアムはまじまじと眺めた。

オイドレンは光を、手の平で隠した。

 

金の光は消え、机の上にゆりかごがおかれていた。

その中には猫耳の生えた、男の双子の赤ちゃんが眠っていた。

 

3人は、その子たちとレリカとワイトと名付けた。

そして、プーチの家で育てることになった。

ロドリアムとオイドレンも、手伝うと約束した。

 

 

レリカとワイトは、およそ1.5カ月で、1才年をとるようだ。4.5ヶ月で3才になった。

「エイ、ヤー!!」

レリカとワイトは、少林寺拳法のマネをしていた。

「ハハハ、そうかそうか。」

「エイ、ヤー!!」

 

プーチが、ニコニコしながら、様子を見ていると、オイドレンが来た。

「プーチ、可愛い子供たちにパンを買ってきたよ。」

「キャー!!」

レリカとワイトは駆け寄ってきた。

「ミセスピンクの店では、ついに未満児パンが発売されてね。」

レリカとワイトはパンを食べた。

「食べる前にお手々を拭きなさい。」

「やー。」

プーチは無理に2人の手を拭いた。

 

「それで、分かったのか?誰の子供か。」

オイドレンが聞いた。

「今、調べてもらっている。誰の子でもいいじゃないか。可愛い子たちだ。わしが育てる。」

「俺と血がつながっているのなら、冒険家に育てたいものだ。」

オイドレンはニヤニヤと笑った。

 

今日は、ロドリアムが、双子のために、夕食を作ると約束していた日だ。

今日作るものは、ロドリアムが釣った魚のムニエルである。

「ワー!!」

レリカとワイトは、ロドリアムに駆け寄った。

「おじさんがムニエルを作ってあげるからね~。それで爺さん。金の方は。」

「大丈夫だ。金庫にある。」

「ほぅっ。」

ロドリアムは胸をなでおろした。ちなみに埋蔵金は400万ドルほどの価値がある。

 

夕食を食べる頃には、オイドレンが来た。

「双子には、魔法力があるか?」

オイドレンが聞いた。

「まだぁ、見られないね。成長が早いのと、猫耳があるくらいだ。」

「僕は、魔法使いだけど、魔法は使わない。」

「ハハハ。君はいつも新しい挑戦をしているようだね。」

オイドレンはロドリアムを見た。

 

次の日、朝早くから、プーチは手ぬぐいをかぶり、掃除をしていた。

今日は妻のスーワンが来るのだ。

 

郵便配達員のアジア系マルコスが、DNA鑑定結果を届けに来た。

「プーチさん、掃除ですか?」

「ああ、今日は妻のスーワンが来るんだ。」

「そうなんですか。これがDNA鑑定の結果だそうです。

僕も以前、DNA鑑定をしてもらいました。

どうも親と気が合わなくてね。でも、実の親でした。」

 

マルコスは紙を覗き込んだ。

「ナオスケ・イイ?ははは。それだけ?」

プーチは首をかしげた。

「だけど、本当の親が判明して良かったですね。僕はこれで。」

マルコスは、白い歯を見せ、行ってしまった。

 

レリカとワイトも手ぬぐいをかぶり、掃除を手伝っていた。

 

「ばーちゃん。」

掃除の途中でスーワンが現れた。

「あらあら、可愛い。」

「わー。」

レリカとワイトは、スーワンに抱きついた。

「2人が大好きなケーキを焼いてきたからねぇ。」

「ィエーイ。」「ケーキ。」

レリカとワイトは喜んだ。

「スーワン。早かったんだね。」

「ああ。予定より汽車が遅れなかったからね。ところで、この子たちの親は誰か分かったのかい。」

「ちょうど来た。これじゃ。」

プーチは紙を見せた。

「ナオスケ・イイ?!悪党じゃないか。」

「そうとも言い切れん。6140年前に、タイムトラベルをすでに使っていた。」

「ふん。埋蔵金は無事かい?」

「大丈夫だ。オイドレンが金庫に魔法をかけてくれた。」

「あの男は色男だが、信用できるね!本当にいい男だ。」

 

「いい子はお手々を拭きましょうねぇ!!」

庭の木のテーブルで、レリカとワイトはケーキを食べた。

 

「可愛いが、この子たちの成長は早い。生まれて2年で16才になる。教育はどうするつもりだね?」

「学校では間に合わん。近所の連中も手伝うと言ってくれている。なんとかするさ。」

「ふん。油に水を加えるようなマネだけは、しないでくれるといいが。」

「そうだな。それは一番に教えるつもりだ。」

プーチは目をふせた。

 

 

西暦1858年。

井伊直弼がタイムトラベルを発見したのはこの年である。

 

直弼が、考え事をしながら散歩をしていると、向こうから、ランニング中の徳川慶喜が来た。頭上にきらりと光る何かを発見したので、直弼が慶喜を追いかけ、手を伸ばすと吸い込まれた。たどり着いたのは、西暦2020年の世の中である。

 

西暦2020年の日本で、『徳川埋蔵金はいつか』という本を見つけた。

徳川の金を、幕府の代わりにできるであろう、新政府に渡すつもりはなかった。直弼は、自分が金を埋蔵すると決めた。

その後も、直弼がうろついていると、宮崎駿さんが来て、お金とiPodをくれた。

 

帰りたいと思った時、ちょうど慶喜によく似た男が走ってきたので、光るものに手を伸ばし、西暦1858年に帰った。

 

 

満月の夜、慶喜が散歩をしていると、直弼が来て、話しかけた。

「慶喜どの。綺麗な月ですなぁ。」

「直弼さん。どうも、これはこれは。」

「はい、これ。慶喜さんに土産です。慶喜さん、音楽がお好きでしょう。よく歌っておられますから。」

直弼は、ポロライドカメラとiPodを渡した。

「これをね、耳につけて。」

「うわぁぁ、すごい。私が聴きたかったものです。」

「ははは、よかった。」

「だけど、どこでこれを…?」

「慶喜さん、あなたですよ。」

 

心地いい夜風が吹いた。

 

「あなたの頭上で、時を超えられることが分かりました。それでね、私は未来に行ってきたんです。」

「はああ!未来、ですか。」

正直言うと、慶喜は未来の夢を何度も見ていたので、そこまで驚かなかった。

 

「慶喜さんもね、近い内に行ってみるといいですから。」

「はい…。」

「では。お気を付けて。」

直弼は優しく笑い、行ってしまった。

 

 

『かごめかごめ かごの中の鳥は いついつでやる 夜明けの晩に つると亀がすべった 後ろの正面だあれ』

「いーち、にーい、さーん。」

未来では、6才になったレリカとワイト、伯父のオイドレンは、森で、かくれんぼをして遊んでいた。

 

 

江戸時代。慶喜は直弼と会った。

 

「慶喜どの、歴史では、私は来年、殺されます。」

「へえ、そんな歴史が?」

直弼は小声になった。

「はい、桜田門外の変という、未来でも有名な事件なんですよ。未解決事件ですがね。」

ヒャハハ…直弼は声を落として笑った。

「私も、自分の命に関しては、流れに身を任せるつもりですわ…。でも、私が愛してきた徳川家の金を、新政府に渡すわけにはいかない。」

「僕も、金など必要ありません。」

ハハハ、声を落として笑いながら、直弼は慶喜を小突いた。

 

「それで…私が、未来に行って、徳川家の金を埋蔵したいのですが。」

「それはいいのですが、いつの時代に埋めるのですか?それに財宝は、100畳の蔵いっぱいにあるのですよ。」

 

直弼の目がきらりと光った。

「西暦8000年ですよ。どうゆうわけかね、その時代には、新国が設立されて、魔法族がおるんですわ。」

 

「魔法族っ?!そんなものがいるなんて、信じられません。」

ヒャハハ…直弼は慶喜を小突いた。

「慶喜殿だって、同じような者なのに…。」

「いえ、僕は違いますよ。」

 

「とにかくね、今からいって、この財宝を小さくたためないか、直談判してきます。」

そう言って、直弼はタイムトンネルに吸い込まれた。

「ちょっと待ってください!!」

慶喜も着いて行った。

 

 

西暦8000年の世界では、9才になったレリカとワイトに、近所の人たちが交代で勉強を教えていた。なんといっても、1年分の勉強を1.5カ月でやるのだ。大変なことである。

 

オイドレンは、ロドリアムが釣りをする場所についてしつこく聞いていた。

「一体、どこで釣りをしている?教えてくれよ。」

「嫌だ。教えたくない。僕だけの場所なんだ。」

「僕だけの場所だと?自分の部屋じゃあるまいし。

海だぞ!お前ひとりだけの場所など、あるわけがない。」

 

ドンッ。直弼と慶喜はミシルマ島に到着した。

「直弼さんっ。」

「慶喜殿。」

「着いたようですね。」

 

オイドレンは目を丸くした。写真や絵で見ていた、慶喜と井伊直弼である。

『タイムトラベルを?』

すれ違い、ふりかえった。

ロドリアムも後ろから歩いてきていた。

 

ロドリアムはオイドレンに追いつき、言った。

「オイドレンッ。あの人たちは。」

「徳川慶喜と井伊直弼だ…。タイムトラベルしてきたんだ…。」

 

「なんて綺麗な島だ。」

慶喜は風に身をまかせた。

「海に行ってみましょう。」

2人は海に向かって歩いた。

 

オイドレンとロドリアムは影で様子をうかがった。

「何してるの?」

サーファーの女性、ハマイと、ユーサが来た。

「もしかして、あの人たち?」

「呼んで、あげようか?」

 

「ねえ!!」

オイドレンとロドリアムが答える前に、ハマイとユーサは、慶喜と直弼に声をかけてしまった。

 

「はい。」

マトリアシル人は、英語が一般的だが、どこの国の人とも話すことができる魔法が、かかっている。人間を攻撃しないためだ。

 

「あの人たちが、用があるみたいです。」

ユーサが指さした。

 

「行こ。」

ハマイとユーサは、サーフィンをしに行ってしまった。

 

「徳川慶喜さんと井伊直弼さんですよね?」

「はい…。」

「先日、プーチ・ピピンという男が、埋蔵金を、サンリルリランで発見しました。」

慶喜と直弼は顔を見合わせた。

「もう埋蔵金を?」

「そうです。それに、そのお金から、直弼さんの子供が産まれたんです。」

「は…?私の子供ですか?」

「はい、双子の男の子で。プーチが、レリカとワイトと名付けました。お金と直弼さんの子供です。」

直弼はふらふらした。

 

「大丈夫ですか?」

「はあ…。」

 

「よければ子供に会っていきませんか?」

「はい、ぜひ。」

慶喜が言った。

直弼はよろよろとしていたが、慶喜は子供と聞いて、わくわくしていた。

 

 

「プーチ。」

プーチは、慶喜と直弼を見て、唖然とした。

 

「慶喜さんと直弼さんだよ。タイムトラベルして、来てくれたんだ。」

「信じられない。6140年前の方が、目の前にいるなんて。レリカ、ワイト!!来なさい!!」

レリカとワイトは、女学生たちに勉強を教わっていたが、笑顔で飛び出した。

 

「お前たちの本当のお父さんだ。前に言っただろう。お前たちは、お金と井伊直弼さんとの子供だって。」

レリカとワイトは、直弼に抱きついた。

 

「ははは、なんて可愛いんだ‥。」

「本当のお父さん。」

 

「プーチ、金を。」

プーチは、慶喜と直弼に埋蔵金を見せると、2人は顔を見合わせた。

「これだけですか…?」

 

「実はですねぇ、埋蔵金は、蔵100畳分あるんですよ。」

 

オイドレンは、金色のピンで箱をたたいた。

オイドレンは、杖を変身させ、金色のピンとして持ち歩いていた。

 

箱の魔法は解けたようだ。箱の中に100畳の部屋が広がり、財宝で埋め尽くされていた。

 

「わあああ!!」

 

「‥ということは、誰かが、江戸時代で財宝に魔法をかけ、サンリルリランまで、また運ぶ、という訳だ。」

オイドレンが言った。

「誰かって。ロドリアムは、魔法は使わないし、わしは人間だ。オイドレンしかいない。」

プーチが言った。

 

「オイドレンさん、宜しくお願いします。」

「ふー。タイムトラベルするというわけだ。」

「オイドレン、僕も行くよ。」

ロドリアムが言った。

 

プーチの頭上が光りだしたので、ロドリアムが飛び込んだ。

慶喜と直弼は、顔を見合わせ、うなずき、2人も飛び込んだ。

オイドレンをプーチが押し込み、4人は江戸時代に戻った。

 

「お父さん!!」

双子はお父さんに、少林寺拳法の技を見せるため、道着に着替えてきたが、もう後の祭りだった。

 

「よし、プーチが来た。」

4人は、プーチが宝を見つける少し前に戻り、埋蔵した。

 

 

直弼のはからいによって、慶喜は、将軍職をまぬがれていた。

直弼は未来を見ていたので、1859年に、日米修好通商条約を調印した。

「やりましたぞ!!」

直弼と慶喜は、手を固く握って、うなずいた。

しかし、徳川家に対する、世間の目は厳しい。謹慎処分という形で、徳川家の者たちは、世間の目に触れぬようにされた。

 

1859年12月。

直弼と慶喜は、会った。

 

「慶喜さん、私はもうすぐ殺されます。」

「‥もう一度、子供たちに会わなくていいですか?」

直弼は、首を振った。

「もう二度と会わない方がいい。」

「どうしてですか?あんなに可愛かったのに。」

「もういいんです。」

直弼は悲しそうだった。

 

「そうですか‥。」

慶喜はまっすぐ前を見た。

 

ついに、その日がくる。

1860年3月3日である。

慶喜は、朝4時に目覚め、未来にタイムスリップした。

 

その頃、未来では、オイドレンとロドリアムが、釣りをしていた。

「この場所で、本当に釣れるのか?」

「いつもここで釣っているんだ。」

オイドレンは首をかしげた。

 

「ん?引っ掛かった。」

オイドレンが引くと、小さな魚だった。

「なんだ、小魚だ。」

 

「おっ。」

ロドリアムが、とても大変そうな感じで引いている。

「大丈夫か。」

オイドレンも手伝った。

 

「うわあああ!!」

2人が全力で引くと、なんと、慶喜が海から上がってきた。

 

「慶喜さん。」

「どうも‥。」

「どうしたんですか?」

「今日は、直弼さんが殺される日なんです。」

「そんな。では、助けに行かないと。」

「はい、お願いします。」

3人は、江戸時代にタイムトラベルをした。

 

直弼は、見てきた未来を壊さないためにも、歴史通り、殺されようとしていた。

静かにカゴに揺られている。

 

3人は、江戸時代に到着した。

 

桜田門外はとても静かで、浪士が隠れている気配はない。

「もうすぐ桜が咲きますな。」

カゴの外から、家来が話しかけた。

「そうですね。楽しみです。」

直弼は、悲しそうだ。

 

1人の忍者が現れたかと思うと、次々と、忍者が飛び出した。

みんな、直弼が乗っているカゴに向かって行く。

 

「ダメだ!!」

オイドレンは、魔法を使おうとしたが、江戸時代なので、魔法が使えなかった。

 

直弼は、短銃で撃たれ、カゴから引きずり出された。

3人は、動くことが出来なかった。

 

パン

3人が目を閉じ、見ると、レリカとワイトが到着していた。

1人の忍者が、直弼の首をはねるために、剣を振り上げたが、

「止めて!!」

双子が叫んだので、止まった。

 

「お父さん、お父さん。」

「息子たちよ‥。」

「死なないで‥。」

「会えてよかった。」

直弼は、息を引き取った。

 

「やあああ!!」

双子は叫んだが、オイドレンとロドリアムが止めた。

「もうダメだ。」

 

「行こう。」

マトリアシルに、タイムトラベルをした。

双子の目に映る、直弼の姿は、だんだんと小さくなっていった。

 

 

それ以来、慶喜は、人が変わったように、幕府の仕事に打ち込んだ。

結婚はしていないが、幕府の仕事を続けるために、結婚をしていることにした。

 

1867年10月14日。大政奉還を実行した。

「これが、戦争の始まりになったとは、思っていない。長く続いた、徳川家の内乱を終わらせただけだ。徳川家がこの国を支配し続けるより、政府の言う通りに動く、天皇に権力を渡した方がよかったのだ。」

慶喜は、マトリアシルからタイムトラベルをしてきた、トムに言った。

トムはマトリアシルの騎士だが、謎の男である。

 

トムの短い髪は、風に揺れている。

「そうですか。次の話の舞台は、ここです。」

トムは、紙を渡した。

 

『Tokyo』

 

「でも、もう、未来へは行くことはない。」

「絶対に?」

 

「おそらく。未来ではもう、直弼殿の顔を見ることは出来ない。」

 

 

でも、時々、オイドレンとロドリアムは、過去の慶喜と直弼に会いに行って、将棋を打っている。

 

【鈴】

【Matriacil】

【マトルキャットの切ないI love you】

【MICHILUMA】

【猫の玉手箱】

【猫のマーチ】

【Beautiful Dreamer】

【When I do count the clock】

By shino nishikawa

 

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