多久さんの事件簿【嫌な奴の真実】25

December 24, 2018

多久さんの事件簿【嫌な奴の真実】25

カランカラン‥

「え‥。」

多久は目を覚ました。

隣では、泊まりに来ているマージンが寝ている。

カランカラン‥。

「俺が、平成最後に見る夢‥。」

「最後か分かんないじゃん。」

マロとリンチルが来た。

ナツもいる。

 

「行きな。」

「俺だけ‥。」

「俺たちを酷い目に遭わせたんだから、しょうがないじゃん。」

目を覚ましたマージンが言った。

 

「わかった。仕方ないな。」

「行ってらっしゃい。」

「行ってきます。」

多久は部屋を出て、廊下の奥の光に向かって歩きだした。

 

カランカラン‥

ワハハハハ!!

座敷では、舞妓たちが、踊っている。

三味線を弾いているのは、水泳選手の池りか子の母親だ。

ガラガラッ

忍者やバカ殿が入ってきて、忍者はバク転を見せたりした。

中央の男は顔をしかめた。

隣には、サングラスでスーツの男がいる。

 

「あー、もう。行って行って。」

舞妓は手で、忍者をはらった。

 

池りか子の母親は、その時の写真を大事に持っていた。

陛下とのツーショットである。

その後、陛下は、舞妓のアミコから、愛撫されたが、

もちろん、2人きりである。池りか子の母親の前ではない。

陛下は時々、舞妓と遊んでいた。

 

百合子は舞妓ではないが、良い男限定の風俗嬢である。

ある日、陛下は、百合子の評判を聞きつけ、百合子を屋敷に呼んだ。

 

百合子は白いコートを着て、品の良い白いカクテルドレスで現れた。

女中が言った。

「あの奥の部屋に、いますからね。」

「え‥。」

百合子は、話があるから、呼ばれたと思った。

例え、相手がいい男であろうと、風俗をしている自分から逃げたかった。

皇女たちは、良い仕事についた相手と結婚をしている。

もしかしたら、自分にも、相手を紹介してくれるのではないかと思った。

 

ガラガラッ

「はっ。」

そこには、皇后様と陛下がいたように見えた。

でも、それは、百合子の願いだった。

そこには、肌着姿の陛下がいた。

「あ‥。」

「よく、来てくれた。」

「うん。」

「じゃあ、頼める?」

「え、何を?」

「風俗だよ、わからない?」

「あ‥。」

百合子は、念のために持っていたローションで、陛下の背中をマッサージした。

百合子は、2時間このままでいいと思ったが、陛下は自分から仰向けになった。

「あ‥。」

「やって。」

「はい。」

百合子は服を脱ぎ、陛下を愛撫した。

 

「はっ‥。」

百合子は、下着姿で我に返った。

一瞬、自分がいつも頼りにしている年上の男性のことを思い出し、

もう絶対に、今日で終わりにしようと決めた。

いつのまにか、陛下は寝付いている。

百合子はワンピースを着た。

 

百合子が陛下のおでこを撫でると、陛下は目を開けた。

「あっ‥。」

「何?もう終わり?」

「はい。もう私、帰ります。」

「まだ。」

陛下は百合子の腕を強くつかんだ。

「あああ。」

 

「やめて!もう嫌だから!!」

「ダメだってば!!」

陛下は百合子の首をつかんだ。

そして、ナイフを、布団の下から取り出した。

「きゃああああああ!!」

百合子は部屋から逃げ出した。

ドン

ぶつかったのは、気のいいサングラスのスーツ男だ。

「逃げたい‥!!」

「分かった。もう表に出て。タクシーを拾って、帰れ。警察に連絡しろ。」

「はい。」

スーツ男は、陛下の部屋に行った。

 

「陛下。」

「うん。」

「おやめください。」

「あーあ。」

陛下は床についた。

 

はぁはぁ。

百合子は京都駅から、新幹線に乗った。

美しい百合子を、みんながジロジロ見る。

こうゆうことをするのは、本当によくないが、辛い事の後は、人は誰もが美しくなる。

百合子はトイレに立ち、鏡を見ると、前よりも自分が綺麗になっていることが分かり、

ついニッコリと笑った。

 

百合子は本当にいい女である。

百合子は今日の経験を活かし、生きていこうと決めた。

それには、まずは、涙することだ。

百合子は出来る限り、辛い事を考えた。

そうすると、涙が出てきた。百合子はまた笑ってしまった。

 

でも、泣く事に集中しないと‥。

 

「百合子?大丈夫?」

滋賀の駅で、白澤が話しかけた。

白澤は、百合子が頼りにしている男だ。

百合子は白澤にたくさんのことを話し、すぐにプロポーズを受けた。

その後も、陛下からの追手が来たが、スーツ男だから、安心だった。

スーツ男が、陛下から逃げる時は、放火して、捕まった。

みんなそのやり方である。

その方が逃げやすい。

 

 

「どんな事をしていたのか、大体、予想はつくんだから。」

池りか子の母親は、陛下につめよった。

陛下とて、皇室の人間である。

池りか子とも、その母親とも、話は合わなかった。

 

まぁ、そんなところである。

 

「疲れたでしょ、大丈夫?」

ナツは、戻ってきた多久に聞いた。

「うん‥。」

「今から、映画観る?」

マージンが聞いた。

「ああ‥。」

マージンがWOWOWをつけた。

 

 

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