多久さんの事件簿【人喰い鬼】30

June 1, 2019

多久さんの事件簿【人喰い鬼】30

『可愛い可愛い芽衣子ちゃん‥。』

太った男は、モデルをしている芽衣子をストーカーしていた。

芽衣子はまだ警察に通報していなかった。

 

夜、芽衣子が一人で道を歩くと、

「可愛い、可愛いなぁ、おい!!」

太った男、ゲンが叫んだので、芽衣子は強気で睨み返した。

芽衣子は、姉の順子を亡くしたばかりだったので、疲れ切っていた。

 

『お姉ちゃんがいれば‥。』

芽衣子は夜道で、一人で泣いた。

芽衣子の運命の男が支えたが、今はそんな事はどうでもよかった。

 

 

多久と大ちゃんとマロと天氏がカフェで過ごしていると、旧友のジョンが一人で来たので、多久が声をかけると、ジョンは席を移動してしまった。

「一体どうしたんでしょう?」

大ちゃんが心配そうに見た。

 

「多久、さっそく調べてくれ。」

マロが言った。

 

 

ジョンは、古いが、歴史のある工場で働いている。

海外から、研修生をたくさん入れているが、工場が汚いので、そんなにはよくなかった。

会長の感覚が、あまりにも、麻痺していた。

本当は、良い男を雇った方がよかったが、やり方が分からなかった。

海外からの研修生が多いので、女性はオバサン社員と派遣とパートで充分なのに、それも分かっていなかった。

 

ジョンの部署に、芽衣子のストーカーをしていたゲンと、鉄郎がいる。

鉄郎は、ジョンのお金について、監視していた。

ジョンだけではなく、ジョンの家族の資産についても調べたので、ジョンはやりきれなかった。

他の社員のお金についても監視したので、みんな気をつかって、お金を使ったりした。

 

ゲンはすごく太っていて、時々、工場の物を盗み食いした。

 

芽衣子はあの後すぐに、毒をもられて母親と共に殺された。

でも、犯人はゲンではなく、ジョンの工場の女性社員カコだ。

カコは、芽衣子の姉、順子を殺していた。

警察はカコが犯人という証拠をつかめなかったが、芽衣子が、カコが犯人だと見抜いていた。

 

カコは口封じをするために、郵便ポストやドアノブに青酸カリを塗ったのだ。

ちょうど、母親が元気を出すために、高級デパートで良いお菓子を買ってきていた。

芽衣子は手を洗わずに食べたので、意識を失ってしまった。

母親は、毒だと見抜いて、芽衣子のお菓子を食べたが、死ねなかった。

母親は部屋中をかけまわり、トイレをすました後、ドアノブに触れ、亡くなった。

 

2人とも、順子と同じ場所に行きたかった。

3人の骨は、身内のないスターが入る墓に入れられた。

だから、墓荒らしをされる心配はなかったが、生前の順子の血液から作った薬を、みんなから嫌われ者の池江リカコが持っていて、ずっと飲んでいたのが、赦せなかった。

 

それでも、3人は、墓荒らしはされていない‥。けれども、墓荒らしをされる事がある。

私にも前世があるが、私の骨は墓荒らしに合い、全てを喰われた。

最近でも、前世の私の骨を採取した女を目の当たりにしたので、寒気がした。

 

ゲンは、芽衣子が死んだことが分からなかったが、芽衣子をストーカーした理由は、以前、臭いという理由で風俗嬢に断られて、モデルをしていた芽衣子と仲良くすれば、自分の格が上がると思ったからだ。

 

ゲンは、可愛い女の子を殺し、鍋にして喰った。

圧力鍋で煮ると、ほとんど喰えるらしい。

頭まで‥。さすがに太い骨は、ゴミ箱に捨てた。

 

ゲンは、誰かに手伝ってもらってやったように感じたが、完全に一人だった。

でも、手伝ってもらったのなら、それは誰だろう?

詳しい事はまだ分からないが、世の中には霊がいて、その人の信念を気に入れば、手伝ってもらえるらしい。

しかし、人殺しの信念など、クソだ。

でも、もしかしたら、ゲンの祖父も同じ事をしていたのかもしれない。

だから、手伝ってくれたのは、きっと、ゲンの祖父の霊だ。

 

また、ジョンの工場には、男2人と女1人のグループも存在している。

その女、モモは、父親と性的関係にあった。

モモにどんな秘密があるのか、よく分からないが、異常な感じがする‥。

多分、よくない思想の持ち主なのかもしれない。

あとは、天国や神様について、よく知っていて、それを後で、金儲けにするという計画を、男2人に話したのかもしれない。

殺される心配があるので、ビビッているのかもしれない。

 

そういうわけで、ジョンは大変だった。

 

「ジョン、大丈夫かな‥。」

マロが言い、みんなうなだれた。

 

 

 

Share on Facebook
Share on Twitter
Please reload

最新記事

December 7, 2019

November 30, 2019

November 29, 2019

November 29, 2019

November 25, 2019

Please reload

アーカイブ
Please reload

タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square

© 2023 by EMILIA COLE. Proudly created with Wix.com