多久さんの事件簿【カコの秘密】31

June 14, 2019

多久さんの事件簿【カコの秘密】31

多久と大ちゃんは、狂ったカコについて調べるために、派遣として、カコとジョンの働く工場に忍び込んだ。

2人は、番重の洗浄を行っている。

そのうちに、カコの宇宙に入り込んだ。

 

実はカコは、その工場の会長の娘だった。

同じ時期に生まれた、腹違いの姉がいる事を、カコが気づいているのかは知らない。

なんとも酷い話である。

カコの育ての両親は、大人になったカコの教育を放り出した。

 

カコの育て父親も、大学生の頃に、お金で、人を殺していた男だったので、似たのかもしれない。

あとは、呪いがかけられていた。

 

カコは、幼い頃から、「知らない部屋に連れて行かれる」と訴えた。

育ての両親は相手にしなかった。

空想とは別に、はっきりとした物が見えたり、聞こえる場合は、脳の異常かもしれないので、病院に行くべきだ。

カコは、治療をしなかった。

 

それなので、どんどんおかしくなった。

静かな場所や、夜は、不思議な部屋に迷い込んだ。

レンガの壁に挟まれた廊下を歩くと、たどり着く場所がある。

そこは別に綺麗ではない。

職場の休憩室のような感じだ。

親父が座っていたり、お姉さんがタバコを吸ったりしている。

カコだけの時もある。

 

その場所で、殺しの講義を受けたり、スパイの講義を受ける。

もしかしたら、カコに特別に用意された、スパイの魔法だったのかもしれない。

でも、カコは間違えた。

 

カコが殺人を繰り返すたび、部屋の様子は変わっていった。

 

主に、カコの殺人方法は、毒だ。

青酸カリと亜鉛とモルヒネと毒蜘蛛を調合する。

カコが死ななかった理由は、生きて償う必要があったからだ。

 

 

大ちゃんが言った。

「その部屋は、カコの病気のせいだけでなくて、霊界業者が用意している物でしょうか?」

「そうかもしれないね。」

多久が答えた。

 

犯罪者になりうる人間に用意された場所というのは、不可思議である。

その場所についての謎は、深い。

 

大きな鎌を持った、グレーのローブの神爺さんは、ため息をついた。

「これだけは、秘密だったのに‥。」

 

 

カッ、カッ、カッ

黒いブーツが、歩いている。

それは、漫画家の悌だった。

 

悌が初めて、この場所に足を踏み入れたのは、兄の亮を連れ戻すためだった。

 

「この部屋に来るのは、久しぶりだ。」

悌は言った。

 

神爺さんは、憤慨して、テーブルを拳で強く叩いた。

 

この場所についての謎は深く、私にはまだ分からない。

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