多久さんの事件簿【乙女のアヒージョ】34

June 21, 2019

多久さんの事件簿【乙女のアヒージョ】34

セツナが付き合った相手が、日本のバスケ代表選手だった。

それもキャプテンだったのは、悲劇だった。

なぜ、彼がキャプテンに選ばれたのかは、謎にしておこう。

強い選手を殺した過去が謎に包まれていたので、彼は呪われていた。

彼とセツナに子供が出来たのは、呪いだったと思う。

 

バスケ選手として、みんなから愛されて、テレビのインタビューに答え、脚光を浴びる。

それこそが幸いと思う奴らが、選ばれる。

だから、実の子供が生まれるなんて、ほしくない出来事だ。

 

セツナが妊娠した時、彼は泣いた。

仕方ないなと思ったらしい。

さすがスポーツ選手だ。彼は、代表を降りた。

それでも、バスケを続けたので、ファンからの嫌がらせがあったという。

鳥の死骸を家の前に置かれたりしたらしい。

時には、家の前に、クソをされたり‥。

 

やっぱり、国の代表選手のキャプテンという座は、呪われた物だろうか?

でも、憧れを強く持つ奴らには、魔法か、王の座なのかもしれない。

 

彼とセツナの間に、悲劇が続いたので、2人は離婚をした。

それでも、円満な物だった。

スポーツ選手というのは、芸能人とは違って、筋が通っているので、一度愛したのなら、最後まで愛しぬくのかもしれない。

わからない。だから、呪われている。悲劇的に勇敢なのかもしれない。

 

子供は2人いた。1人目は女で、3才下に弟がいた。

長女のリカは綺麗だった。

子供ながらに妖艶な色気があり、男を惹きつけた。

弟のヨスケも、色男だった。

 

セツナにとって、ヨスケは支えだったが、ヨスケは姉のリカを愛していた。

彼も愛に来ない。セツナは気が狂い、高2のリカを殺してしまった。

 

リカに包丁を刺すと、リカは痙攣をして、セツナを見て、にっこりと笑い、息絶えた。

セツナは、リカを自殺という事にした。

始めから、計画していた。

 

それでも、ヨスケは見抜いていた。

ヨスケから罵声を浴びたが、枯れはてた彼が守ってくれたし、女が一人になった事は嬉しかった。

 

18才になったヨスケは、高校には行かなかった。芸能人になることにしたのだ。

セツナと彼は、ヨスケが芸能人になることを許した。

 

ヨスケが芸能人になる事を、街の不良たちが目をつけた。

不良をやるのを親が許すのなら、芸能人を目指すことも、親に許してもらえばいいが、そうはいかなかったらしい。

その中に、後に、バスケの日本代表のキャプテンを務めるゴジンという男がいた。

 

「お姉ちゃんに会える場所がある。」

いまだに悲しみに浸るヨスケを呼び出した。

 

裸にし、縄でしばりあげ、ナイフを背中に刺した。

「ここまでくれば、お姉ちゃんに会えるよ。」

ヨスケは痛みをこらえ、歩いた。

不良の放った毒矢が、ヨスケの急所にあたり、ついに、ヨスケは息絶えた。

でも、本当はまだ死んでなかった。

「やったぜ!」

ゴジンは、ヨスケの背中を踏んだ。

 

「警察に連絡をしよう。」

不良が言った。

「え、どうして?俺たち、捕まるってこと?」

ゴジンは言った。

「うん。」

「悪い事をしちまった。」

「それに、まだ温かいしよ、治るかもしれない。」

不良は言い、救急車を呼んだ。

 

「俺、つかまるの、やだ。」

ゴジンは、マウンテンバイクで逃げた。

不良は捕まった。

その時、「一体、どうなってんだぁ!!」警察が怒鳴ったらしい。

 

『脅されたと言え。』

悪魔が不良に囁いてくれたが、不良は素直に丸くなってしまった。

 

ゴジンは、もしも捕まったのなら、何年刑務所に入るのか、計算したりした。

ゴジンは怖くて眠れなかった。

 

でも、ゴジンは高校生の頃にバスケをやっていたので、ヨスケの父が声をかけた。

元日本代表キャプテンの彼だ。

ゴジンは、それがヨスケの父だとは知らなかった。

でも、彼はゴジンを見抜いていた。

彼は、ゴジンに、一流のバスケを教えてくれた。

彼も、セツナと結婚して、何人ものファンを泣かせたし、自殺に追いやったので、仕方なかったのかもしれない。

 

ある日、ゴジンが約束の場所に行くと、彼が何人かの男の子にバスケを教えていた。

ゴジンは狂っていて、男の事を、ボーイと呼ぶことがある。

 

ゴジンは弱い人間だったので、それ以来、彼を避けた。

 

「じゃあ、仕方ないね。」

彼は言った。その頃、彼が昔起こした殺人の時効が成立していた。

でも、時効成立直後に、彼は、殺した相手の両親から家に呼ばれた。

アルバムを見せられ、「一体誰がこんな事をしたのか。」と泣かれた。

でも、彼は「すみません、分からなくて。」赤い顔をして言った。

彼は俳優のセンスがあり、テレビで見た優良選手になりきって演技をした。

 

ゴジンは二十歳の頃に引っ越しのバイトを始めた。

二十歳になったゴジンは、自分が最高にクールで良い男だと気づいた。

でも、不良の誘いを断れず、引っ越しのバイトで盗みをした。

店長にバレて、大目玉をくらった時は、さすがに、「すみません。」と言って泣いた。

 

哀れなゴジンは、自分の背が伸びるかなと思ったが、伸びなかった。

可愛い女の子Aがいたので、声をかけた。

しかも、Aが誰なのか、何も調べずに‥。

Aも恋を試したかったので、OKした。

 

ゴジンは、Aを車で村まで連れて行って、街にまた戻った。

本当は不良に誘われていたのだが、ゴジンはその約束を忘れたことにした。

 

Aから、ゴジンは家の住所を聞き、焦ってしまった。

ヨスケの実家と同じ町内だったのだ。

 

ゴジンが、Aが飼っている犬に会うために、家に行った時、障害者のおばさんが出てきた。

Aにとっては恥ずかしいことだったが、ゴジンは身を引いた。

Aの中身は、まだ子供だったのだ。

 

引っ越しのバイトで、紅一点でいた桜子。

ゴジンは、桜子と不純異性交遊をしてしまった。

調子に乗った桜子を、仲間が殺して、バラバラにした。

ゴジンが家に行くと、お風呂の水の中に、桜子が入っていた。

 

「警察に言うと、Aをこうする。」と仲間が言った。

 

ゴジンは逃げ、警察には言わなかった。

未熟者が手っ取り早く、強くなるには、犯罪をすることなのかもしれない。

 

止めた方がいい。二十歳というのは、うまくいかないものだ。

でも、年齢を重ねると、びっくりするほどの人間に成長する。

だから、罪を持っていない方がいい。

きっと胸をなでおろす事だろう。

 

ゴジンは、日本代表のキャプテンに選ばれた。

それは、Aを守ったからだ。

Aは、神の子なのかもしれない。

 

不良に脅された時の、とっておきの脅し文句がある。

それは、「ぶっ殺すぞ!!」だ。

もしも、不良の方から、「殺すぞ。」と言われたのなら、

「お前を先に殺してやるよ!!」で、いいと思う。

 

それか、「てめぇの母ちゃん、でべそだろうが!!」などを言うといいと思う。

 

 

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