Sky in the World

September 27, 2019

Sky in the World 

 

Sky in the world [始まり]1

世界の始まりは、ずっと昔の物語になる。

 

「ああ‥。ああ‥。」

国で暴動が起き、走る人間たちに踏まれた女性が、病院のベッドで横たわっている。

私は気づいた時に、そこにいた。

 

女性をのぞきこむ私に、男が話しかけた。

「これがお前の姿だよ。懐かしいなぁ、ヴィヴィ?」

 

「ええ?」

男を見ると、人間ではなかった。

耳はとがっていて、妖精のような姿だ。         

綺麗ではない。

 

「この世界も、もうすぐに終わる。僕と一緒に新しい世界を造ろう。」

男はヴィヴィの手をとり、歩き出した。

病院の医師やナース、他の患者も、人間ではない。

「神が、つくる形を間違えたんだ。」

男が言った。

 

「これからどこに行くの?」

「だから、新しい世界を作りに行くんだよ。まずこの世界の外に出る。」

「世界の外に‥。」

ヴィヴィは、この世界の記憶がぼんやりしていて、自分が全てを記憶した事か分からなかった。

でも、世界の外と聞くと、わくわくした。

「それで、この世界から出る事を、了承してくれるかい?」

「私が?」

「うん。」

「わかった。もちろん了承する。」

「僕も了承だ。」

 

「あなたの名前を教えて。」

「僕の名前は、ビーツ。」

 

目の前に、小さなブラックホールのような渦が現れた。

ビーツが言った。

「あの中に入るんだ!」

 

ビーツとヴィヴィは手をつないで、飛び込んだ。

床がなくて、一瞬落ちたが、気づくと、エレベーターの中にいた。

ビーツが言った。

「君は、賢くないだろ?」

 

ヴィヴィは思った。記憶をたよりにすると、あまり賢くはなかった。

「ええ、そうよ。私は賢くないわ。」

「そうさ。君は遅れている。なぜなら、後から現れた人間なのだから。」

 

ビーツが言い、ヴィヴィは考えた。

そういえば、ヴィヴィは最初、空気で、人間に吸われたり、吐かれたりしていた。

そして、いたずらをしたり、助けたりした。

だんだんと人間の姿になったが、まだ体はもらえなくて、透明人間のまま、壁をすりぬけて行動した。

 

疲れた時には、空気のベッドに横たわり、ふわふわ浮いて休んだ。

空気の中で遊んでいる時、ビーツに手を引っ張られた事を思い出した。

 

気づくと、病院のベッドの前にいた。

 

ヴィヴィは聞いた。

「じゃあ、あなたは誰?」

「僕はビーツさ。誰でもない、ただのビーツ。」

「でも、どうして、空気の中の私を助けてくれたの?」

「わからない。」

ビーツは下を向き、泣きそうになった。

 

「僕が捨ててしまったオルゴールを戻してくれただろう?それで、君の存在に気が付いたんだ。」

「そうだったの‥。」

ヴィヴィは、ビーツの過去が見えてしまい、心配して覗き込んだ。

 

ビーツは簡単に殺されていた。何度も殺されたので、殺されるたびに訪れる部屋がある。

いや‥そうじゃない。

ビーツには、ビーツだけの部屋が、最初からある。

 

ビーツは、不思議な部屋の不思議なオルゴールのねじを回した。

そして、綺麗な音色を聞く。

「きれいな音色‥。あれ‥?止まっちゃった。」

ビーツがオルゴールを開くと、宇宙の中に、世界が見えた。

魂の集団だ。それが、本物の世界だった。

 

「ねぇ、これで分かったでしょう?僕たちが遅れた理由をさ。」

「さきにいたのは、人間の方だったってこと。」

「僕と君も人間だけどね。」

ビーツは言った。

 

「でも、どうして、新しい世界を造ろうと思ったの?」

「声が聞こえたんだ。はっきり言うと、そっちにはもう人がいる。」

「誰が?」

「わからない。」

 

『ビーツ。』

エレベーターが止まった。

「終わりみたいだ。」

ビーツが言った。

ヴィヴィも降りようとすると、ビーツが言った。

「ヴィヴィはまだダメだよ。」

「でも、一緒に世界を作るって言ったのに。」

 

ビーツは意味ありげに笑った。

そこは、現代の最先端の会社のような感じで、黒スーツの男女が、風のように歩きまわっていた。

『さよなら、ヴィヴィ。』

ヴィヴィが乗るエレベーターは、急降下した。

 

『降りる場所につきましたよ。』

「あなたは誰?」

『私のことは気にしなくていい。鏡を見て。』

 

「私の顔‥?かわいいわ。」

『そうでしょう?これからもっと綺麗になるわ。』

 

そこには、人間が乗れるサイズのカプセルがあった。

『それに乗って。』 

「どこに飛ばされるの?」

『大丈夫だから。』

 

ヴィヴィが乗ると、カプセルは閉じ、動き出した。

「こわいな‥。これから、変な顔になったらどうする?せっかく‥かわいかったのに。」

『大丈夫。体がどんなに変わっても、心が綺麗なら、また綺麗な体に戻るわ。』

 

ヴィヴィは、見えない声としばらくの間、会話をした。

そして、ヴィヴィは眠ってしまった。

 

ヴィヴィが、カプセルの中で目覚めると、眠る前の出来事も、嘘のように感じた。

ヴィヴィは、無限の宇宙の中を、ゆっくりとただよっていた。

 

 

ヴィヴィが目覚めると、緑のツタの中で眠るサタンを見つけた。

サタンも目を覚まし、こちらに来た。

カプセルの外から、声をかけた。

「よくここに来た。俺の名はサタンさ。」

「私はヴィヴィです。」

「それにしても、この広い宇宙に君と俺だけなんて、笑えるよな!」

「あなたはどこから来たんですか?」

「前の世界から追い出されてココに来たのさ。‥このカプセルが開けば、もっと君に近づけるのに‥。」

サタンは、カプセルを調べ始めた。

 

『ヴィヴィ、お別れを言いなさい。危険な男ですよ。』

「あの、私、もう行かないと。」

「行くってどこに?」

「新しい世界に行くのよ。」

「俺も一緒に連れて行ってくれ。」

 

カン、カン、カン

サタンがカプセルを叩き始めた時、ツタが伸び、サタンの足に巻き付いた。

「うわあああ!!助けてくれぇぇ!!」

サタンは、宇宙の果てに消えた。

『悪い魂は、新しい世界に入る事はできません。』

 

水色の星の上に来たカプセルは、ぐんぐんと水色の星に引き寄せられた。

空に入り、カプセルが透明になり、ヴィヴィの体はふわふわと浮いた。

ヴィヴィの体は小さくなり、葉の上に乗った。

 

葉は空を舞い、地面に落ちた。

お爺さんが歩いてくる。

お爺さんは、葉っぱを拾った。

お爺さんは葉っぱをしげしげと眺め、言った。

「虫がついている。」

お爺さんは、虫に見えたヴィヴィを捨て、葉っぱを本の間に挟んだ、

 

捨てられたヴィヴィは目覚め、生えていた妖精の羽で飛び、お爺さんの肩に止まった。

 

お爺さんは言った。

「俺ひとりじゃさみしいな。」

 

お爺さんは、不思議な道をどんどんと進むと、大きな絵を描く人たちを発見した。

「人がいる。良かった。」

 

「でも、せっかくなら、僕が初めての人間として、世界の王様になってもよかったのに‥。」

お爺さんが絵を描く人たちを眺めながらつぶやくと、絵を描く一人がお爺さんを見て、分からない言葉で、怒鳴りつけた。

 

そして、別の男が、お爺さんに分かる言葉で言った。

「もうすぐゼウスが来る。」

「ゼウスって、誰だい?」

「我々の神だよ。」

 

金色の光に包まれたゼウスが、ペガサスの馬車を動かし、空から降りてきた。

 

「ゼウス様だ‥。」

ゼウスの金色の光に、みんな息を飲んだ。

ゼウスは馬車から降り、言った。

「天の世界へようこそ。」

 

「ここは、人間の世界ではないのですか?」

「さよう。新しい人間の世界は、これから我々で作るんだ。君たちは、魔法によって選ばれたメンバーだよ。」

「そんな。僕たち、全然分からなかったんです。」

「君たちは、新世界の創始者となるだろう。」

 

「おや、もう1人いたのかい?」

ゼウスは、お爺さんの肩に乗るヴィヴィに気づいた。

ヴィヴィは大きなサイズに戻った。

お爺さんは言った。

「君、僕の肩に乗っていたのかい?」

「はい。」

「僕の名前は、エラだ。」

「私の名前は、ヴィヴィです。」

 

「ちぇ、女は、あの子一人か。」

男たちは、ヴィヴィをにらみつけた。

ヴィヴィは、お爺さんの影に隠れた。

 

「そんな事ないわ。」

空から、天使たちが現れた。

 

「一緒に新世界を作りましょう。」

美しい天使たちは言った。

 

 

Sky in the world[天と地の創造]2

新世界創造のために、神々の世界から降りてきたのは、オリンポス十二神である。

神々の王ゼウス、ゼウスの妻ヘラ、海の神ポセイドン、炉の女神ヘスティア、豊穣の女神デメテル、狩猟・森林・純潔の神アルテミス、予言・芸術の神アポロン、愛と美の神アフロディーテ、知恵・工芸・戦略の神アテナ、軍神アレス、伝令神ヘルメス、炎と鍛冶の神ヘパイトスである。

 

新世界の創始者として選ばれた人間は、7人だ。

エラ、ヴィヴィ、ハロルド、アイヴァン、ジェイク、ルーク、モーリスである。

 

アルテミスが言った。

「新世界の創設の前に、天の世界をしっかりと作りましょう。」

アフロディーテが言った。

「ハロルド、アイヴァン、ジェイク、ルーク、モーリス。あなたたちは、前の世界で画家をしていましたね?」

「はい‥。」

「あなたたちは、天の世界の絵を描いてください。」

「えっ。」

「それを元に、ゼウス様が魔法をかけますから。」

「わかりました。僕たち、頑張ります。」

 

「エラ、ヴィヴィ。あなた達は、デメテルと一緒に命の木を植えてください。」

「分かりました。」

 

ジェイクが聞いた。

「天の世界を創造した後に、新世界を作るのですか?」

「そうです。地球という美しい星を見つけてあります。」

「地球‥?」

 

「エラ、その本を見せなさい。」

ヘラが言った。

「はい‥。僕、中身をしっかりと読んでいないんですけど。」

「大丈夫よ。この本には、新世界のレシピが書かれています。あなたに授けられたのは、あなたが信頼できるという証拠よ。」

 

「ヘルメス。地球に今から旅立ち、様子を見てきなさい。」

「分かりました。行ってきます。」

天と地の世界を行き来できる伝令神のヘルメスは、飛び立った。

 

ゼウスは、7人のためにそれぞれの小さな家を建ててくれた。

 

次の日から、5人は天の世界の絵を描いた。

アルテミス、アフロディーテ、アポロン、アテナ、へパイトスが、5人を見に来た。魔法で絵を浮かせて、眺めたりしている。

ハロルドが聞いた。

「神様たちが暮らしている場所は、どんな所ですか?」

「とても美しい場所よ。雲の上で生活をしているの。」

「そうなんですか‥。」

 

「僕たちも連れて行ってもらえますか?」

「それはできないわ。人間の世界で長生きして、魂を強くしなければ、神の世界には入れないの。」

「では、僕たちは、なぜ、創始者として選ばれたのですか?」

「それは、あなた達が、美しい想像心を持っていたからよ。」

 

 

エラとヴィヴィの下には、アレス、デメテル、ヘスティア、ポセイドンが来た。

デメテルが言った。

「これから、2人には、命の木を植えてもらいます。」

 

エラが聞いた。

「なぜ、僕たちがやるのですか?こんなに神様が来てくださっているのに。」

「人間に植えてもらわなければ、人間を作ることができないのです。」

「そうだったのか‥。」

 

「あなた達が種をまいて。そうしたら、私達が魔法をかけますから。」

 

エラとヴィヴィは、種をまき、水やりをした。

 

 

5人の絵が完成し、神々と協力して、天の世界を作っていった。

エラとヴィヴィも、神々と一緒に、命の木の栽培を毎日した。

 

夕食はヘスティアやデメテルが作った料理を、7人は食べる。

でも、ある晩、アポロンが来て、テーブルについた。

「知っているかい?選ばれた創始者は7人だけじゃなかったんだ。魔法は、本当は8人選んでいたんだよ。」

「そうだったんですか。」

「うん。でも、8人目は来なかった。知っているかい?名前は、ビーツという。」

 

「ビーツ?」

「知っているのかい?」

「ここに来るとき、私、ビーツと一緒に来たんです。」

「そうか。じゃあ、彼はどこにいる?」

「分かりません。途中で、ビーツはエレベーターから降りてしまったんです。」

 

「じゃあ、彼は行方不明という事になるな。あとで、アレス達に教えないと。」

アポロンは言い、ヴィヴィはうつむいた。

 

「ごちそうさまでした。」

モーリスたちが手を合わせた。

「美味しかったかしら?」

ヘスティアが聞いた。

「はい、美味でした。」

「良かったわ。」

 

天の世界が完成し、命の木にも実がなった。

ポセイドンが実にさわり、魔法をかけた。

「人間の絵をかけるかい?」

エラに言い、エラが、耳が長い人間の絵を描いた。

 

「ふーん、よし。分かった。」

ポセイドンが強い魔法をかけ、実がはじけ、奇妙な動物が出てきた。

それが、恐竜の赤ちゃんである。

 

「これが人間なのかい?」

「まだ人間じゃないけど、最初に降ろす大きな生物だよ。人間が生まれるのに必要になるんだ。ゼウスとヘラの魔法で、地球は、進化している。」

 

ゼウスとヘラは、地球の周りを飛び回り、厳しい状況の中で、必死で大きな魔法をかけた。

エラの本に書いてあった通りに、地球と生命は進化した。

 

最も古くから存在している哺乳類ネズミは進化し、猿となった。

 

その頃、7人と神々たちは、言語について議論していた。

「今話している言葉は、新世界では通じなくなります。」

ヘルメスが言った。

 

ジェイクが聞いた。

「通じなくなる?じゃあ、僕たちは、どう会話をすればいいんだい?」

「だから、その言葉を今から考えるのです。」

 

挨拶や物の名前について話し合っていると、動物の集団が優雅に飛んできた。

天の世界の動物はとても優雅で、空を飛び、色鮮やかだ。

ピンク色の猫を見て、アイヴァンが言った。

「リャンバスカだ!」

 

「リャンバスカも、分からなくなるんだ。」

「そんな‥。じゃあなんて呼ぶことにする?」

 

言語に関する議論は100時間続いた。

そして、大体の事が決まった。

「今決めた言葉を、人間たちの頭に分かるように魔法をかける。」

ポセイドンが言った。

「はい。」

 

そこに、金色の馬車に乗ったゼウスとヘラが到着した。

「ついに、地球に猿が誕生したわ。創始者の7人よ、地球に降りなさい。」

 

 

Sky in the world [人間世界へ]3

「創始者の7人よ、もう地球に降りなさい。あなた達が創始者という事は、人間たちには知らされません。でも、今から降りて、魂を磨けば、あなた達が創始者だったという事を、証明できるでしょう。」

ヘラが言った。

 

「はい‥。」

創始者の男たち5人は、もうデメテルとヘスティアの作った料理を食べられない事を残念に思いながらも、両手を出し、ゼウスが魔法をかけられて、地球に旅立った。

 

でも、エラとヴィヴィは違った。恐れを感じたのだ。

息を飲んで、次々に消える創始者の姿を眺めた。

 

その時、ヴィヴィに風の声が聞こえた。

『ヴィヴィ、逃げなさい。』

「でも‥どうやって‥。」

『立ち上がるのです。』

ヴィヴィは勇気を出して立ち上がった。

すると、美しい風が吹き、ヴィヴィを包み、連れ去った。

 

神々は息を飲んだ。

「あの子、行ってしまったわ。」

デメテルが言った。

 

「我々も知らない強い神が決めた事だ。止める事などできない。」

へーパイトスが言った。

「8人目の支配者も見つかっていない。一体どこに行ってしまったんだろう?」

アポロンが言った。

 

「2人の事は、見つかるまで探し続けよう。‥ところで、エラ、君はどうする?」

アレスが聞き、ポセイドンが言った。

「創始者として、名を残したいのなら、もう降りた方がいい。君たちが猿から人間に進化すれば、全人類の体に、君たちの遺伝子が刻まれるんだ。」

 

「どうする?」

 

エラは迷ったが、答えた。

「分かりました。僕も、地球に降ります。」

「そうか、よかった。」

 

6人の男たちは、地球に降り、見事、猿から人間に進化を遂げた。

死んでは生まれる事も繰り返し、犯罪も、良い事もした。

 

そして、1880年まで、時が流れた。

神々たちは、いまだに、行方不明のビーツとヴィヴィの魂の行方を追っていた。

 

ビーツは、深い山奥の美しいジャングルの大きな木の中で眠っていた。

再び空気となってしまったヴィヴィは、人間たちに良い魔法をかけ続けていた。

2人とも、しっかりとした意識を持っていたわけではなかったが、人間たちのための祈りを続けていた。

 

ある日、風に乗ったヴィヴィは、深い山奥に流れ、ビーツが眠る木を発見した。

長い時が流れたので、ヴィヴィはビーツの事を忘れてしまっていたが、ビーツの祈りの声を聞くと、喜びの気持ちを感じた。

ヴィヴィはビーツを好きになり、風に乗って、ビーツの下に訪れた。

やがて、2人には、恋の感情が生まれ、風が葉を集め、木にキスをすると、その姿は、女と男の姿になった。

それを、ついに、オリンポス十二神は発見し、ビーツとヴィヴィは、ついに捕らえられた。

 

「君たちは、創始者として、はるか昔に選ばれたのに、時間を無駄にしてしまったな。」

アポロンは言った。

 

「ヴィヴィ、また会えて嬉しいわ。」

女神たちが、眠る透明なヴィヴィにハグをした。

 

「ビーツ、君はもう行くんだ。」

ポセイドンが言うと、透明なビーツは首を振り、ヴィヴィを指さした。

「ダメだ。君は、長い間、姿をくらまして、迷惑をかけたのだから、恋人とは離れ離れにする。」

 

黄金に光り、怒った顔のゼウスが来て、ビーツに魔法をかけた。

 

地球に向かうビーツの金色の光を見て、ヘルメスがつぶやいた。

「初めての人生だぞ、ビーツ。」

 

それでも、ビーツは、最後の男の原石として、素晴らしい人生を歩んだ。

 

ビーツの死後、ヴィヴィが人間界に送られることとなった。

ヴィヴィは美しい碧い石になり、綺麗な箱で眠っていた。

女神たちが、箱を取りに来た。

「さようなら、ヴィヴィ。」

「あなたの事、愛してたわ。」

 

透明で朦朧としたヴィヴィに、ポセイドンが言った。

「君はよく待ったね。でも、長い間、姿をくらまして、みんなに迷惑をかけたんだ。だから、神々に謝りなさい。」

「今まで、ごめんなさい‥。」

 

「それから、君には罰として、サタンに好かれる魔法を与えます。」

「えっ‥それは、嫌です。」

「君は最後の原石だから、仕方のない事だよ。」

ポセイドンは笑顔を見せた。

 

「ヴィヴィ、頑張ってね。」

ヘラが言った。

 

「ありがとうございます。」

 

「よし、ヴィヴィ。行くのじゃ!!頑張ってこーい!!」

ゼウスの大きな声が、地球に向かうヴィヴィの背中を押した。

 

「でも、きっと、まだ美しい原石が眠っているはずだわ。」

ヘスティアが言った。

「当然さ。新世界が、こんなに素晴らしい物になるなんて、僕たち、予想していなかったんだから!!」

アポロンは言った。

 

新世界の物語は、永遠に終わることはない。

 

End

[The people who wait in the big city]

By Shino Nishikawa

 

 

 

 

 

 

 

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