5つの話Ⅲ

November 29, 2019

5つの話Ⅲ

  • 大震災

「どうして妹、戻ってこないの?」

震災の10年前の出来事だろうか?2000年問題を共に過ごした妹は、ついに家に戻らなかった。姉の華は何も知らない。ただどこかにいなくなったと思った。

時々、腹が立ち、涙が出る。

「こうして、華ちゃんが生きている事は、妹のおかげなんだよ。」

お母さんは言った。両親には、あの晩、妹の心臓だけが届けられた。

でも、どう見ても、肝臓だった。

 

華はおとなしそうだったが、心はお洒落な人で、絵がうまかった。

海で一緒に遊ぶと、水をかけてきた。でも、誰もいない。華には透明人間が見えたのだ。

華は縁側で、空を見上げた。こうしてぼんやりと見ていると、見えない生き物が見えることがある。大体はカラフルなおばけだ。

華は、大ハロウィンパーティーに参加することになった。

華はふざけて、犬歩きをした。そして、いつのまにか死んだ。

 

死んだ華は、大津波と共に、生まれ育った町を襲う。それは華にとっては、勇敢そのものだった。

『行くよ。』

ミニオバケはおじいちゃんに手を引かれ、死体役を演じる。写真のモデルになるためだ。

華は、生きている乙女として、写真に残った。

 

華は生き返った。そしてようやく、オリンピック選手と肩を並べる人間になれたと思った。

そして、彼らが目を覚ませばいいのにと思った。

でも、オリンピック選手と向き合うと、つまらなかった。なんのドラマも、感じなかったのだ。

華は自分と同じように、絵が描ける人間に出会った時、ようやく温かい涙がこぼれた。

そして、妹にもう一度会えると思った。

 

自衛隊のゴンは、東日本大震災の片付けをした。

『ワッカチッカワッカトゥ』不気味な歌声が全身に響いてくる。

死体があるという合図だ。

人の首を黒い袋に入れ、ぶら下げて歩いた時、地獄の行列に参加したと思った。

 

ゴンは、今でも生きている。生きがいは、夢見る事だ。

いつの日か、自分はスポーツ選手として、活躍してやる。その夢を希望に、ゴンは人生を前向きに考え、自衛官を続けている。

ゴンは任務を終えると、仲間とタッチする。

『俺ら、最高のチーム。そうだろ?』

いつか、栄光の舞台でハイタッチする瞬間を夢見て。

 

 

  • 悪夢

私は時折、トワイライトプリンセスの女優Cの悪夢にうなされる。

それは、その女優Cの妹が火傷で死んだ時の事など、様々な出来事である。

そのたび、私は、彼女がとても強い女性だった事を実感する。

どうしても女優になりたくて、そのために生まれてきた女がCである。

それにしても、女優やアイドルで、妹が死んだ女が多いのが不思議だ‥。

その話は、今は、できない。

 

トワイライトプリンセスの打ち上げで、超クールな男たちの前で、Cのダサい両親が挨拶をした事も、今日は関係ない。

 

今日の話はどうでもいい事だ。

撮影の休憩時間、Cは、イケメン俳優とテレビを観ていた。

以前、映画の事で話したりした司会者が、テレビに出ている。

イケメン俳優は、番組をパチパチとまわし、その番組でない、五輪の試合にしてしまった。

「なんで変えちゃうの?○○さんが出ているじゃない。」

「えー。」

イケメン俳優は何も言わず、親父のような顔で、スポーツの試合を眺めた。

Cはため息をついた。

「もう何も分かってないのね。あなたって、撮影以外の時、話す事できる?」

Cが聞き、別の男も来た。

「はい。」

イケメン俳優は、番組を戻し、席を立った。

Cは気まずくなり、テレビを見つめた。

 

私が、知り合いのミュージシャンに編曲を頼むのも、こんな感じなのかなと思った。

 

 

  • 無宗教

私は仏教徒である。

 

アメリカに近い国に、無宗教の家庭があった。父親が性依存になり、母親は毎日大変だった。娘2人も地獄の味を味わう羽目になった。

長女のホビーが小学生の時、ホビーの父親が公演でハメていたとからかわれてしまう。

「お父ちゃんの事、ほっとけない!」と言い、ホビーは学校を飛び出した。

成長したホビーは、だんだんと、父親の悪さに気づいた。

一度、若い風俗嬢の腰を持って、帰ってきたこともある。

ホビーの家の中もぐちゃぐちゃだった。

 

狂ったホビーは、道で下痢をしてしまい、運命の男の子からも、嫌われてしまう。

『でも、好かれたの。』ホビーは言った。

ホビーは、職探しをし、事務職をしながら、芸能人を目指した。

ホビーには、アメリカの芸能界の霊がついたのだ。

裏規則では、ホビーのように、地獄の味を知った人が、スターに向いていた。

 

ホビーは、オーディション番組で勝った。ホビーはソロでいけると思ったが、グループに入ることになる。メラニーが無理を言ったのだ。

ホビーはなんでもよかった。とにかくお金がもらえる良い仕事が出来ると思った。

そして、素敵なサッカー選手と結婚できるかもしれない。

ホビーは頑張った。

メラニーと2人きりの楽屋で、メラニーが薬を見せた。

「これ、何か分かる?」

「ああ。そういうの私も飲んでいるよ。」

ホビーは言った。まるで、病院の薬と同じだった。

でも、メラニーが見せたのは、HIVの薬だったのだ。

でも、ホビーには分からなかった。

「私の彼も同じ病気なの。彼、スポーツが上手いから、きっと五輪の選手になれたわ。でも、私のために、家にいてくれている。」

メラニーが言った。

 

「なんの病気なの?」

「あら、分からない?」

 

ホビーがHIVでないと知ったメラニーは、怒り狂ってしまう。

でも、メラニーは地獄の味を知らなかったし、キリスト教の家庭だったので、いつかHIVも治るはずだった。

メラニーは、ホビーの父親が最悪だった事とホビーが道で下痢をした事が分からなかった。

 

ホビーの父親が最悪な事に同情したスタッフが、ホビーの良い衣装を回してくる。

メラニーは太ももを出さないと、ステージに上がれない。

それも最悪だった。

 

ホビーはグループを追い出されてしまう。

ホビーはキリストとお話をした。

『ホビー。君のことを、誰が助けてくれたの?』

「アメリカの男の人よ。誰かはわからないけど。その人、幽霊だったの。」

『そうかい。きちんと感謝しなきゃね。』 

「うん、そのつもりよ。だから、すごく頑張って仕事をしたの。でも、もうステージに上がれなくなったの。私、すごく可愛いのに、どうしてかな?」

『そのうちに、元通りになるさ。』

「でも、どうかな。私のパパも最悪なんだよ。あのさ‥パパの事、助けてくれない?」

キリストは、了解したように消えた。

 

『ホビー。生まれ変わったら、どんな人になりたい?』

「今の自分になりたいよ。私、すごく良かったでしょ?」

『うん。でも、もっときれいになるために、良い家に生まれさせてあげようね。

君は、妹に地獄の味を教えなかったんだね。』

「うん、そうよ。あの時に、パパに、私が言ったの。」

『それに、人も殺さなかったんだね。』

「ええ、もちろん。」

 

数日後、ホビーは道ばたで血を吐いて、亡くなった。

きっと良いキリスト教の家に生まれる事だろう。そう、ホビーの妹の家に。

 

ホビーは公演前、メラニーのバッグにいたずらをした。メラニーは泣きながら、スタッフにホビーの事を言った。

すると、ホビーを助けていた幽霊が言った。

「うるさい!ホビーはただ、スターとしての仕事をやったまでだ。」

スターには、地獄の味を知った人が向いている。そして、悪さもやらないといけない。

でも、神様イエス・キリストは、自分の信者であるメラニーを救ったのである。

結局のところ、向こうで一番強い霊はキリストなのである。

 

 

  • 高校生で一番辛い事

高校生で一番辛い事を教えたいと思う。仲間外れにされる事、先生に怒られる事、部活で負ける事、勉強が出来ない事。どれもちがう。

一番辛い事は、恋をして、大人になってしまい、その事を親に怒られる事である。

大体は、空気の読めなそうなスポーツ選手は、その事を知っている。

高校生で大人になっても、それを跳ね除け、上ってくる。そういう奴らが一番偉くなる。

でも、歴史に残るのなら、どうかな?

歴史に残る聖手(せいしゅ)は、恋を知らないのではないか?

分からない。

高校で恋をしなくても、大学になって、恋人の部屋で寝泊まりしてしまえば、相手の親から自分の親に連絡がくる。でも、高校生で大人になった事を怒られるよりは、マシである。

 

高校生に言いたい事は、今すぐに恋をやめる事である。

それが後々、痛々しい傷跡となる。これは本当だ。

 

恋をせずにスポーツをやると、悶々とした物を、スポーツにぶつけられるのではないか?

しかし、自分の乙女が別の男で大人になった事を知れば、それは苦しい痛みになる事は間違いない。

 

 

  • 五輪の神様の配置

仏教が一番信じられている国には、お釈迦様がそれぞれいらっしゃると思います。

その国では、お釈迦様が一番強い力を持った神様なのです。

ですので、日本では、お釈迦様と天照大御神様を最高神としながら、他の神様を信じるのがいいかと思います。

 

日本のお釈迦様は必死で、五輪予想している。

五輪は人間が頑張らないとならない。でも、多分、神様にも役が与えられる。

一般の女の子自殺防止係は、黒猫である。

黒猫は、自殺をしようとする女の子の愚かな現場を目撃し、止めなければならない。

だから、黒猫は、輝かしい未来が約束されている。

 

一般の男の子自殺予防係は、メスの白猫である。

白猫は、イケメンたちの愚かな現場を目撃し、止める使命がある。

だから、白猫には、幸せな未来が約束されている。

 

応援係は、女版の大仏である。

敵がキリストに向け、十字を切っても、目を閉じ、呼吸をする事である。

こちらには大仏がついている。

「勝負ぅぅぅ!!」

大仏は頬を叩き、あなたを応援する。

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